石たたき
明るい帰り道
玄関をでたら、うずくまるものがある
車の往来のある場所で
ひかれたなにかを想像して
そばに寄ってみた
ふわふわのグレーの羽
つぶらな瞳
羽を膨らませて座り込んでいる
触れたら
傷つけてしまいそうで
ほうっておいたら
車にひかれそうで
手前にバックを置いて
だんだんと寄せてみる
ここから動いて
あぶないよ
つぶらな瞳が見上げてくるけれど
後ずさりして動かない
足がダメなのかな
すくいあげて動かそうか
どこからかチョッ、チョッと泣き声
ぱっと反応して
ちょこちょこと走り出す
迷走しつつも
安全地帯に向かう
逃げられるなら大丈夫
まだ羽が生えそろわない雛だった
どこかで見守る親がいたんだね
守衛さんをこえて
駐車場に向かう
芝生の上に鳥がいた
白黒のセキレイが
こちらを振り向きつつ
尾を振った
ちょん、ちょんと二回
なんだかお礼を言われた
気がした
玄関をでたら、うずくまるものがある
車の往来のある場所で
ひかれたなにかを想像して
そばに寄ってみた
ふわふわのグレーの羽
つぶらな瞳
羽を膨らませて座り込んでいる
触れたら
傷つけてしまいそうで
ほうっておいたら
車にひかれそうで
手前にバックを置いて
だんだんと寄せてみる
ここから動いて
あぶないよ
つぶらな瞳が見上げてくるけれど
後ずさりして動かない
足がダメなのかな
すくいあげて動かそうか
どこからかチョッ、チョッと泣き声
ぱっと反応して
ちょこちょこと走り出す
迷走しつつも
安全地帯に向かう
逃げられるなら大丈夫
まだ羽が生えそろわない雛だった
どこかで見守る親がいたんだね
守衛さんをこえて
駐車場に向かう
芝生の上に鳥がいた
白黒のセキレイが
こちらを振り向きつつ
尾を振った
ちょん、ちょんと二回
なんだかお礼を言われた
気がした
腕のなかに
僕の腕のなかで
彼女が言った
ないしょにしてね
ひとさし指が
唇に触れる
忘れられない君
仕草も声も焼き付いている
僕の何となら
引き替えることができる
大切な君を抱きしめるために
指の一本、一本に
キスしていく
思いをこめて
月が満ちるまで 家族 7
空が暗くなってきた。藍色が深くなって、太陽のオレンジ色との対比がきれいだ。
浮かんだ雲にあたる光と空。
いくら見ても飽きない。
家に帰りつくと、母さんの車が車庫にあった。
「ただいま」
「お帰り。味付けサンキュー」
スリッパを突っかけてキッチンに顔を出す。
上着を脱いでエプロンをかけた母さんが、腕まくりしてレタスをちぎっていた。
冷蔵庫からスポーツドリンクを出してグラスにつぐ。一杯飲み干してから、二杯目を持ってテーブルにつく。
「唐揚げ、ネギだれにして」
「えーっじゃあ揚げてる間に作ってよ」
「めんどくさがらないでよ」
「めんどくさい。大人になればわかるわよ」
ふふふっと笑う。
その様子はいたずらっぽくて、若く見えた。
短いほうが楽だからと、短くしている髪からピアスがのぞく。
よそのウチと比べても若く見える。
気持ちも若いんだろう。
いつまでも好奇心があって茶目っ気がある。
「お父さんがもうすぐ帰ってくるから、一緒に食べよ」
ネギを刻みながら見ると、携帯を閉じる所だった。
母さんは、なるべく家族で食事をしたがる。食べたくなくても、顔はだしなよ、そう言われる。
何か食べるところを見ると安心するらしい。
人間、食べれなくなったらダメだ
家族で同じ物を食べるのが大事なんだと
食べるのは大好きなくせに、ちょっとめんどくさがり。
今週は忙しかったから、こった料理はまた、いつか。
浮かんだ雲にあたる光と空。
いくら見ても飽きない。
家に帰りつくと、母さんの車が車庫にあった。
「ただいま」
「お帰り。味付けサンキュー」
スリッパを突っかけてキッチンに顔を出す。
上着を脱いでエプロンをかけた母さんが、腕まくりしてレタスをちぎっていた。
冷蔵庫からスポーツドリンクを出してグラスにつぐ。一杯飲み干してから、二杯目を持ってテーブルにつく。
「唐揚げ、ネギだれにして」
「えーっじゃあ揚げてる間に作ってよ」
「めんどくさがらないでよ」
「めんどくさい。大人になればわかるわよ」
ふふふっと笑う。
その様子はいたずらっぽくて、若く見えた。
短いほうが楽だからと、短くしている髪からピアスがのぞく。
よそのウチと比べても若く見える。
気持ちも若いんだろう。
いつまでも好奇心があって茶目っ気がある。
「お父さんがもうすぐ帰ってくるから、一緒に食べよ」
ネギを刻みながら見ると、携帯を閉じる所だった。
母さんは、なるべく家族で食事をしたがる。食べたくなくても、顔はだしなよ、そう言われる。
何か食べるところを見ると安心するらしい。
人間、食べれなくなったらダメだ
家族で同じ物を食べるのが大事なんだと
食べるのは大好きなくせに、ちょっとめんどくさがり。
今週は忙しかったから、こった料理はまた、いつか。