ふんわりシフォン -354ページ目

月が満ちるまで 君と僕 9

風花に声をかけようとした。





そのために、ずっと待っていたのだから。

言葉が口に出るよりも先に、一緒に友達がいるのに気がついた。

笑いながら歩いていく。






ただ、見つめることしかできなかった。



これじゃ、ストーカーだ



苦い感情。

どうしたんだろう。





好きすぎて、いまの関係が壊れてしまうことが怖い。


本当に……



気持ちを伝えたら君はどんな顔をするのだろう。

無くしたくないものを繋ぎとめておくのには、どうしたらいいのだろう。





……答えは出ない。





今、この心を風花にあげることができるなら……


風花が僕の気持ちを覗けるなら。


どんなにいいだろう。


たくさんの言葉でも

熱っぽい眼差しでも

痛いくらいの抱擁でも






尽くせないほどの気持ちがある。



君が好きだよ。



僕の全部よりずっと。

月が満ちるまで 君と僕 8

手のなかでチケットが震える。
汗でチケットが湿らないように、ポケットにしまって手の平をぬぐう。



物凄い、緊張。




あぁ……いままで、どんな顔で、どんな声で話してきたんだろう。



なにげなく

さりげなく

君を誘えたらいいのに



風花の姿が見えた。

歩くのにあわせて髪がなびく。



………綺麗だと思った



人見知りなほうで、なかなかなつかない猫みたいだ。


そのなかで



気持ちを許すのはわずかな人しかいない

そのなかに、僕もいる



それは特別なことだから嬉しい。



僕になついてくれて嬉しい。

目を閉じても姿が浮かぶ。




僕にとって大事な風花。

月が満ちるまで 君と僕 7

「じゃ、解散ってことでいいかな」

高藤先輩は一同を見渡して言った。

カタカタと椅子がなり、それぞれが帰ることになる。
小林はマグカップをかたしていた。なんとなく手伝いながら、高藤先輩をうかがってしまう。

「どうする気」

「どうするって」

「はっきりしないなぁ。何かしたいんでしょ、文化祭で」

マグカップを渡しながら顔を覗き込む。ちょっと眉が寄って、困ったような顔になる。

「……ちょっと考えてる。制服を変えましょう!署名運動しましょう……そんな風じゃなくて、こっちも、むこうもみんなで参加して楽しみたいよね」

ぎゅっと握るスポンジから真っ白な泡がしたたる。

「ミスコンでなんかできないかな」


「制服審査も入るの」

「そう。どんな制服がかわいいか。他の学校の制服の人気投票もいいな」

「さっき、言ってみたらよかったのに」

「…まだ考えがまとまらなかったから。」

小林の洗ったマグカップをすすいで洗いかごに置いていく。

「オレも高藤先輩もいるから、一人で悩むより相談しなよ」

「でた。オレ」

「えっ」

「ふふっ滅多にないんだけど、オレって言ったでしょ。それが出ると本音だって気がする。相談に乗ってくれてありがとう」

意識してないことを言われて照れる。オレねぇ…

「いつでも言いなよ。一人で出来ることじゃないから」


なにげなく先輩をみたら、きれいなウインクをした。にや、という感じにわらわれた。






寝た! 昨日は大好きな番組を見ているうちに、時刻設定した下書きが更新されちゃった~失敗です。

いつもぎりぎりまで書けてません。(苦笑)

いつでも崖っぷち(笑)

スリルがあります。話しにスリルはありません。