月が満ちるまで 風待ち 3
軽井沢とくれば!自転車だろう!強引にレンタサイクルの店に連れて行かれる。
二人乗りもいいなぁなんて横目で見つつ、一台づつ借りる。
そこで、ハルと宮川はガイドブックを開いて、話しだした。
「どこいこっか~」
「メシ、重要だからね、ちはやちゃん」
「なに言ってんの!ここまで来たなら、お茶しなくちゃ」
ハルが指を挟んだページはさっさとめくられてしまう。
それでも、ふにゃんと笑っている。
「…案外、仲がいいのかもね」
取り残された二人が話すのは自然だ。
まったく、スバラシイぞハル!
「渡辺くん、どこか行きたい所なかった」
「全然。軽井沢なんて来たことないから、どこ行ってもいいよ」
心のなかで付け加える。君とならどこでもいいんだ、俺はね。
「じゃ、軽井沢銀座に行こう。あと湖ね」
ぱたんと、ガイドブックを閉じて宮川が宣言する。
これから自転車ツアー開始だ。
二人乗りもいいなぁなんて横目で見つつ、一台づつ借りる。
そこで、ハルと宮川はガイドブックを開いて、話しだした。
「どこいこっか~」
「メシ、重要だからね、ちはやちゃん」
「なに言ってんの!ここまで来たなら、お茶しなくちゃ」
ハルが指を挟んだページはさっさとめくられてしまう。
それでも、ふにゃんと笑っている。
「…案外、仲がいいのかもね」
取り残された二人が話すのは自然だ。
まったく、スバラシイぞハル!
「渡辺くん、どこか行きたい所なかった」
「全然。軽井沢なんて来たことないから、どこ行ってもいいよ」
心のなかで付け加える。君とならどこでもいいんだ、俺はね。
「じゃ、軽井沢銀座に行こう。あと湖ね」
ぱたんと、ガイドブックを閉じて宮川が宣言する。
これから自転車ツアー開始だ。
月が満ちるまで 風待ち 2
彼女が歩いてくるのが、ひどくゆっくりと感じられた。
時間を引き伸ばしているように。
近くまで来て、これはヤバイ、見すぎだと気がついた。
用もなく凝視したらアブナイ奴だと思われる。
「橘さん、晴れてよかったね」
彼女はにこっと笑って
「やっぱり晴れると気持ちいいね」
そう言ってくれた。その言葉にほっとする。
俺、アブナイ奴じゃないみたいだ。
一緒にいる浦川がハルと話している。
「宮原達はどこ行くの」
「決めてない。ちはやちゃんドコかいいとこない」
「あたしに聞かないでよぉそーゆーのは男子が調べるものじゃない」
「だってさ、ちはやちゃんが好きな所にいくほう がいいでしょ」
ハルは人のいい笑顔をつくる。ふにゃんとした、ハルにしかできない笑顔だ。
「しょーがないなぁ、風花どうする」
「いいんじゃない、一緒に行こうよ」
ハルが俺に向かって親指を立ててみせる。
おおっ
俺も両方の親指を立てる。やってくれる、ハル。
時間を引き伸ばしているように。
近くまで来て、これはヤバイ、見すぎだと気がついた。
用もなく凝視したらアブナイ奴だと思われる。
「橘さん、晴れてよかったね」
彼女はにこっと笑って
「やっぱり晴れると気持ちいいね」
そう言ってくれた。その言葉にほっとする。
俺、アブナイ奴じゃないみたいだ。
一緒にいる浦川がハルと話している。
「宮原達はどこ行くの」
「決めてない。ちはやちゃんドコかいいとこない」
「あたしに聞かないでよぉそーゆーのは男子が調べるものじゃない」
「だってさ、ちはやちゃんが好きな所にいくほう がいいでしょ」
ハルは人のいい笑顔をつくる。ふにゃんとした、ハルにしかできない笑顔だ。
「しょーがないなぁ、風花どうする」
「いいんじゃない、一緒に行こうよ」
ハルが俺に向かって親指を立ててみせる。
おおっ
俺も両方の親指を立てる。やってくれる、ハル。