ふんわりシフォン -266ページ目

FULL MOON 4

「やらしいなコノハナ」

「うるせぇクソカラス。お前こそ見るな」

ちょんちょんとベランダの窓から覗くカラスの目は赤い。
寒くないように毛布と布団はかけてある。でも動かすのが怖くて下はカーペットのままだ。
眠った後に動かすと、出掛けた魂が戻れないと聞いたことがある。

満月になるとすとんと眠りにつく。満月が空にある間は人間の姿に戻ることができる。魂は何処かへ出掛けてしまうのか、ぴくりとも動かなくなる。ぬくもりが無かったら、良く出来た置物だと思うだろう。

「ただの覗きか?クソカラス」

「そんなヒマな訳ないだろ。伝言だ」

跳ねるようにこちらに近づいてくる。

「ご主人さまが、明日訪ねてくるようにおっしゃった。時刻は逢魔ケ時をご指定だ。くれぐれも遅れることがないように」

「面倒臭い。そっちが来い」

コツコツとカラスは窓をつつく。

「逆らわないように忠告しておくよ…よく解ってると思っていたが…」

「なんだよ」

「案外、馬鹿だな」

ティッシュの箱を投げつける。カツッと音をたててガラスを滑りおりる。



「ティッシュで命拾いしたな」

「ガラスを割って、泣きベソかくのが見たかったね」

カカカとカラスらしく笑う。夜目のきく嫌味なカラスは翼をはためかせて飛んでいく。

うれしかったこと

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とんとん包丁を使って、キャベツを刻みました。

ふと見たら、綺麗なグラデーション。明るい黄緑から中心の淡い黄色。

あ、もう春キャベツなんだね。この色は春の色。

暦はもう春なのに、二月に入ってから寒くて、二月は一番寒いって言ってたのに。

でもね

もうすぐ春だね。隠れた春を探してみようか。

笑えたら

好きな人を想って

胸があたたかくなったら

ほんの少し笑える

そんな幸せがあるのだと

そんな幸せでもいいかと思った


お参りに行って

いつもありがとうございます と続けて

ふと あの人の幸せを願った


神様ならいつでも どこへでも行けるから

きっと見守ってくれる

神様 お願いします

自分のことは自分で頑張るから

あの人を見守ってください

心から