月が満ちるまで つるべ落とし 1
新学期のざわめきがやってくる。
運動部で揉まれた人たちは、夏の名残りの日焼けとひとまわり逞しくなった顔をしている。
顔つきがシャープになって、入学当時のあどけなさが消えて、身長もぐっと伸びている。
ちょっと見ない間に変わってしまうものなんだ。
「ふーちゃん何見てるの」
親友のちはやがやって来て、視線を辿る。
「あぁ、渡辺」
ふうんと気のない風を装ってから
「あ っついこと」
と言ってにかっと笑った。一気に顔に血がのぼる。
「そんなにジロジロ見てないよ」
「いいや見てたよ、間違いなく」
そんなに周りに分かる程、見ていたのかと思うと、ちはやでなくても分かるのかもしれない…
恥ずかしくていたたまれない。
運動部で揉まれた人たちは、夏の名残りの日焼けとひとまわり逞しくなった顔をしている。
顔つきがシャープになって、入学当時のあどけなさが消えて、身長もぐっと伸びている。
ちょっと見ない間に変わってしまうものなんだ。
「ふーちゃん何見てるの」
親友のちはやがやって来て、視線を辿る。
「あぁ、渡辺」
ふうんと気のない風を装ってから
「あ っついこと」
と言ってにかっと笑った。一気に顔に血がのぼる。
「そんなにジロジロ見てないよ」
「いいや見てたよ、間違いなく」
そんなに周りに分かる程、見ていたのかと思うと、ちはやでなくても分かるのかもしれない…
恥ずかしくていたたまれない。
ころりん
さっき転びました。
大人になって転ぶなんて、久しぶりに痛い思いをしました。
転ぶって痛いんだな とか
誰も助けに来てくれないんだな とか
地味に物置で転んだので気づかれるはずもないのですけれど。
わたしって不幸だとか
ついてないのかな
ちょっと考えて止めました。ついてなかったかも しれないけど、考えて気がつければいい。
わたしが わたしが
自分て…
自分の中に向かう言葉は、あまり良いものではなかったから。
人を思いやれる人は
まわりが良く見えている
その人に何をしたらいいか
その人は何が必要かわかっている
人によって必要なものは違う
落ち込んだ時の励ましも
なお落ち込ませたりすることがある
まわりを良く見よう
そう思った朝でした
特に足元!
大人になって転ぶなんて、久しぶりに痛い思いをしました。
転ぶって痛いんだな とか
誰も助けに来てくれないんだな とか
地味に物置で転んだので気づかれるはずもないのですけれど。
わたしって不幸だとか
ついてないのかな
ちょっと考えて止めました。ついてなかったかも しれないけど、考えて気がつければいい。
わたしが わたしが
自分て…
自分の中に向かう言葉は、あまり良いものではなかったから。
人を思いやれる人は
まわりが良く見えている
その人に何をしたらいいか
その人は何が必要かわかっている
人によって必要なものは違う
落ち込んだ時の励ましも
なお落ち込ませたりすることがある
まわりを良く見よう
そう思った朝でした
特に足元!