土曜日一日を東京で過ごして

翌日の日曜日に福島に向かった




帰らなくても良かったような予定だか


日帰りの参加と、妹も炊き出しのメンバーになって

彼女を迎えに戻ったと言った感じ





今回は炊き出しにプラスして仮設小屋を作る



復興支援チームメンバーも前乗りで入っていた





俺と妹は多少遅れての到着


みんなは前日からの小屋架けの続きで屋根を付けていた



挨拶を交わしながら腰道具を付けると


指名の呼出し



道具を預かってもらってる酒屋さんまでの運転手



小屋架けは若いメンバー達に任せてワンボックスに乗り換える




実は俺はその酒屋さんにちょっとお願い事をしていた


その事に気を使ってくれた人選だった






乗車したのは前乗りしていた女性達ばかり



偶然に酒屋の手前で配達に出る店主とすれ違うと



後ろでは平謝りの女性メンバー




どうやら相当呑んだのか昨晩やり過ぎたらしい



みんなこちらの皆さんとも親しさが増しているみたい


前乗り隊はいつも、炊き出しの前身である福島調理師会の方との時間を作っている



直接の被災者ではないが、現地福島の方と交流を深め情報を得ている




俺も機会あればとは思っているがなかなか…





そのまま炊き出しの材料調達に大型スーパーに寄った



本日の献立はカレー



小屋架けに人数もとられるし、何よりカレーは大人も子供も大概の人が大好きだしと言う事で!





仮設住宅に戻ると昼食の話になった



今日は外に出ずにお弁当にしようとの話





俺はいつも炊き出し中に腹が減り、目の前の鍋や鉄板に指をくわえている




『今日の昼はカレーにしようよ!』




すぐ近くのカレーショップの持ち帰りを提案した



みんな二つ返事でカレーに即決




俺はそのままカレーの買い出しに出た



数が多い為、所要時間は20分



その間、買い足しの調味料の調達




出来上がったカレーを乗せ急いで戻る





これなら炊き出しのカレーに心が負けない(笑)







午後は小屋架けの仕上げと炊き出しの準備



俺は大きなコンロのセットやホースの手配



集会場の中では付合わせのヨーグルトフルーツの準備が始まっていた




大鍋には肉に野菜が投入される



さっき食べたばかりだが
鍋からの臭いに唾を飲む





炊き出しの代表から声がかかる



用意したヨーグルトとフルーツ缶が足りなそうだと




今度は自分の車を出して代表と買い出しに






さっきのスーパーまで

道はもう覚えた





しかし今日はよく走る



午後になり日曜日のスーパーは混んでいた



買物をしてる間に俺は薬局コーナーに




実は数日前から背中が痛む


このところの冷えからか、暖っためたら少し楽になったので温シップを買った





みんなと合流して車に戻る





カチッ!




カチッ!





!?





まさかのバッテリー上がり↓↓




すぐに小屋架け隊に救援要請!



近くのカーショップでケーブルを買いに行き車に戻る



トランク内のバッテリーに運よく前向き駐車はしたが、トランクにはハード活動の為の道具が満載



荷物を下ろしてなんとか繋ぐが、容量の大きい俺の車のバッテリーは反応しない





仕方なく、みんなを戻して一人近くのスタンドに向かった



ここでは対応出来ないと別のスタンドを紹介される



そこには整備工場もあると!




別のスタンドまで一人歩く




度重なった東北での車のトラブル




俺が何した?ってさすがに心が折れる↓






スタンドにたどり着き状況説明


すぐに対応してくれた




混雑した駐車場で一度積んだ荷物をまた下ろす



今度は復活↑




エンジンを切らず仮設住宅に戻った



炊き出しの方はパッキングが始まっていた




配達分が揃うとワンボックスに積み込み開始



代表が数を確認してる間


俺は衣装替え





この活動では内容が飲食と団体のエプロンをする



初めて参加した時から俺は配達分の運転手をしてる


その時から配達出前に前掛けがしたいと考えていた



今朝行った酒屋さんで酒蔵の前掛けを購入


自前の前掛けを下げ
出前の準備は完了出発





今回は道案内の無い中、薄ら覚えの道を行く



隣にはいつも通りに代表が座る





『やっぱり呼ばれてるんですよ!』





前回のトラブルもそう!



今回も帰るなと福島が言っているんだと





え~っと冗談に苦笑いはしたが


俺もそんな気がしていた





岩手でも福島でも




正直、時間も財布も

身体だってムリをしてるけど



一度も苦に思った事が無い


そりゃ現実に起きた事の瞬間はさすがにメゲるけど



振り返った時には余裕の笑顔に



今だって得意げに前掛けをして仮設住宅で待ってる子供達に会う事にワクワクしてる


呼んでるなんて事は有り得ないけど


そんなんでいいと自分が思えた





仮設住宅ではいつもの自治会長と役員さんが待っていた


今日は特別参加のボランティアさんが家族の多い方やお年寄りの方の家まで炊き出しを運んでくれてる


仮設の皆さんともお互いに慣れてきたのか、スムーズに配布が終った




滞在時間が短いのが少し残念





集会場の明かりを消して鍵を閉める自治会長さん


それとなく居残っていた皆さんと少しお話が出来た





帰り道



いつものように俺のお喋りが止まらない




スペースや他の条件から、配達のみのこちらの仮設でなにかもっと出来ないか


思いつくままにいろんな事代表にぶつけしまう!





戻った仮設では片付けも早く終って、小屋架け隊はトラックで一足先に帰路にあったが、俺に始まったトラブルが移ってしまって

乗って帰るのを断念して他のメンバーの車で帰って行った



冗談混じりに皆笑うしかない(苦笑)






今回から小屋に炊き出し道具を置いてよいと



ガスボンベを酒屋さんに返しに行く




本日最後の運転手





前掛けをしたままの俺を店主が喜んでくれる!





その頃仮設ではトラックの持ち主が修理の手配に追われていた




確か二年程前



助っ人に行ってこのトラックを運転した時


出発からわずか1、2㌔

エンジントラブルでトラックが止まった事を思い出した




もしや俺がトラブルメーカーだったのか?





???






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起床時間まで起きる事なく爆睡した



車に乗り込み一服





ここでの朝は掃除から始まる



俺は宿泊スペースの掃除を担当した





掃除を終えて朝食



俺は近くのコンビニに昼飯もと買いに出た






今日のマッチング




予定は3ヶ所



今日は人数が増えて8名だったが


昨日の草刈りリーダーからの報告で
全員がその場所で活動する事になった






活動場所は原町区雫



海を見下ろす少し小高い丘の墓地


墓地の片付けから始まった活動は海に向かって丘の縁の草刈りに範囲を拡げている





昨日に引き続きのリーダーからの現地ミーティング



昨日のメンバーは草刈りの続き


俺ら追加メンバーで墓地の仕上げとなった





墓地では石屋さんが墓石の修復を始めていた



墓地班は昨日メンバーに男女1名づつが増えた5人


女性2名は、上の墓石を流されたお墓の中の細かな瓦礫拾い


残りの男性3名で墓地の風避けとなっている、背の低い竹薮の瓦礫拾う





俺は昨日のリーダーに提案


乱雑に生えた竹薮に見切りを付けるように竹を切り揃えて綺麗に仕上げようと



俺は自分の車からノコギリを出して先行


一人がその竹を、その後をもう一人が瓦礫を拾う





女性達からは

砂が入り込んだ墓の中に
どこまでが瓦礫で、どれが遺骨なのか解らないと


精神的に辛い活動を頑張ってくれていた






昼休み



トイレの無いこの場所



近くのコンビニまでみんなで向かった





6号沿いのコンビニから数百㍍先


そこはこの前たどり着いた20㌔の境界線だった




海風が冷たい今日


俺はコンビニで暖かい汁物を買った





墓地の手前の駐車場スペース



玄関の柱が傾き1階の壁が流された住宅の前に並んで昼食を取った





今日のリーダーも自分の車で来ている


南相馬までのルートの話になった



みんな迷走しながら乗り込んで来ていた


草刈り隊のもう一人も参加して情報交換



ナビを見ながら

結局、前回迷いながら最後に選んだルートがみんなの答えとなった






リーダーから草刈りが終った斜面での瓦礫撤去を頼まれた



夏の間、伸びきってしまった雑草


草刈り機に何度も当たる感触に大量の瓦礫が隠れてるのが解ったらしい



墓地班から俺が抜け、今日あとから参加した若い男の子が担当する事になった




刈られた草を退けると荒れた斜面に瓦礫が出てきた



斜面の下の道路は側溝が埋まり水溜まりになっている

瓦礫の搬出ルートが無い





二日目の草刈りの作業は進み、二人で入るにはあまりにも範囲が広い



午後の半日で出来る事と、先ずは草を集める事にした




草を数ヶ所に山にする


しかし足元が悪い


油断すると水溜まりに足を取られる



ボコボコの斜面は所々に水溜まりを作っている



その上に瓦礫が



誰が入るにしても足元を良くしておかないと!





草を退けると、2本の深い轍があるのが解った



多分、重機のキャタピラの跡



自衛隊かなにか、震災早くに出来た物だと思う





上に向かって斜めに伸びる轍の始まり、斜面の中腹から土を退けて水を流し出す


そこへ代表が来た




斜面の下の状況を伝える



勢いよく流れる水


しかし所々の窪地の水までは出せない



何より、下の側溝を復旧して足元良く下からせめる事を提案した




代表はこの場所の説明をしてくれた



地域の区長さんからの依頼で墓地の片付けから始まったが、20に満たない墓地とその周りの丘の上だけですでに一ヶ月かかっている


やっと斜面に範囲を拡げてきた



その下の畑は、取り敢えずの大きな瓦礫は集められているがまだまだこれからと言った所



畑の先の通り沿いに区長さんの家があったらしいが、集落の墓地の依頼しかまだ出ていない





『私はね!依頼が有ろうが無かろうが、この場所を全部綺麗にしたいんです!

この先、ここには住民が戻って来ないかも知れないけど

とにかく綺麗に片付けたいんです!

そうすれば、みんなが元気になると思うんです!』




海に向かって広がる平地を見ながら代表が言った




『俺また来ます!』



代表にそう伝えた!





昼食を取った民家は、家主が残った物を持ち出した以外そのままになっている




庭先には荒れたままの瓦礫



アンパンマンの靴に目が止まった






俺は少し早めに活動を終えて、帰りの高速の申請に社協と合同庁舎に行った


本体の社協は大きな施設だった


活動から戻ったボランティアさんも沢山いた



外のホワイトボードには、今日の活動内容が書かれている


瓦礫撤去 0人

写真洗浄 20人

仮設住宅支援 30人





参加者の少ない出張所が、ハード活動を一手に引き受けてる



なにか矛盾を感じた





センターに戻り代表に声をかけた



お互いの連絡を交わして次回の約束をした




『是非お待ちしてます!』





迷いながらたどり着いた場所




誰かが呼んでくれてるのか





ならばしばらくここで


アンパンマンにでもなるかな…





………



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前回の迷子を踏まえて、次回のルートを探す



出来るだけ高速を使い、距離だけでなく、かかる時間は少なくしたい


やっぱり土地勘がないせいかどのルートもピンと来ない↓


結局、妹が検索してくれた中で見つけたblogにあったルート

115号線で入る事にした







岩手の時より遅い時間に出発



南相馬を目差した




東北道の復旧工事渋滞


眠気もあって予定した7時にギリギリの到着になった





センターの中に入ると代表の方が居た



『先日うかがった者です!』



7:30の受付開始の前だったがボランティアの登録をしてくれた





今日の活動参加者のノート、付箋、ガムテープに名前を記入してマッチングを待つ




今回遠野ばかり、

新潟以来の付箋やガムテープでのマッチングに少し緊張気味





センターにはまだ誰も来てない


ここに宿泊していた、たぶん常連のボランティアさんだと思う方が、館内の説明と案内をしてくれた



宿泊希望と伝えると、先ずは2Fの宿泊スペースに


畳を敷いた30畳程の部屋に2名の荷物が置かれていた


1Fには小さな児童センターの小さな小さな体育館と言ったスペースに半分は物資

残りのスペースに長テーブルが置かれてカセットコンロに電子レンジとトースター

それに小さなテレビがある居住空間だった





別室で宿泊してた女性の方が出て来て、本日のマッチングが始まった



今日予定したニーズは2件


俺はその一つ、瓦礫撤去の仕上げに行く事になった



センターの車は軽トラが2台



先ほど案内してくれた方と宿泊していた女性の3人での活動に俺の車を出す事になった




もう一つのニーズには後から来た男性3名で草刈りに向かった







軽トラの後を追い6号線を少し南下



左折して海に向かって走った





この辺りは田んぼや畑の農地が拡がる



点々と残る家はあるが、曲がったガードレールや流された車に津波がかなり入り込んだ事が解る




平地の先、もうすぐ海と思われる所で車を停めた



今日のリーダーの常連の方が外に出ていたこちらの家主さんに挨拶に行った




リーダーの指示で車を敷地内に入れる





見渡すと、辺りの瓦礫はほとんど片付いていて今日の活動内容が想像出来なかった



旦那さんと共にリーダーが戻ってきて今日の活動説明



道路沿い、母屋の前の今いる場所には元々ビニールハウスがあった


津波で流され今瓦礫は片付いたが、この場所の土の表面の鋤取り


自宅前のこの場所を一先ずの農地に戻す為の依頼だった



もしかして除染活動!?




こちらの旦那さんは早朝より一人で鋤取りをしていて

役所勤めの為、ボランティアにニーズを伝えると出勤して行った





自分より一回りから上の今日のメンバーで活動開始した



リーダーから渡されたアヒル口型のマスクは1時間ともたずに俺は酸欠ギミ↓


俺は耐え切れず、すぐにマスクを外した





午前の休憩



納屋の軒先を借りて一休み


女性からリーダーに福島の津波や原発の質問から3人で話をした



俺はリーダーから岩手での活動について質問された



リーダーからは福島の活動の現状



ずっとアメリカ在住で日本に駆け付けたと言う女性からは海外からの目線の話があった




このお宅に何度も入っているリーダーから今日のような除染活動がニーズに来たのは初めてだと聞いた



こちらの家族は現在ここに住まわれてない


4軒ほどある近隣は裏の家以外はもうここには住まないらしい



この家の旦那さんは市役所に勤める

その父親のお爺さんは早く家に戻り畑をしたいと言う

一方、奥さんと娘さんは二度とこの家には戻りたくないと言ってるらしい





1階を150cmぐらい津波を被っただけですんだ家

家族の安否、取り敢えずの仕事もある


家族の中にはなんの問題もないのに
家族が崩壊して行っている



それぞれの気持ちや考えも理解が出来る




俺は傍から想像してるだけだけど



こんな現実が


悔しくて堪らなかった






鋤取った土は母屋の裏の藪に一輪車で運んだ



それで本当に正しく除染出来ているのか解らない
手探りの除染活動





不慣れな二人を誘導するように、俺は先行して作業を進めた



女性からはスコップの使い方の指導を頼まれた




最初にリーダーが決めた三等分



自分の範囲を終えて二人を手伝い
なんとか頼まれた範囲を終らせた






移動時間も短く、少ない人数での活動は
一日と言うざっくりと時間で活動する



もう陽が落ちかけていた





リーダーは帰り道に夕食を調達したいとスーパーに寄った


昔ながらの地元のストアーといった感じの店だった




俺も一緒に物色!



夕方から半額セールになったお惣菜から晩飯を選んだ




さらに物色してるとTシャツが目に入った



復興支援と地元発のTシャツだった

俺はその脇にあったキャップが気に入った


これなら毎日でもかぶれるし!




レジに行くと展示品でなく新しい物に変えてくれると…



しかし俺が選んだ黒は最後の一点だった


少し汚れてると申し訳なさそうな店員さんだったが


これが気に入ったからと購入させて貰った




展示されてた場所にはこの企画の収益が寄付された時の写真があった



そこにはさっきの店員さんが写っていた







センターに戻って晩飯




盛りの多い惣菜に、昨日の不眠に

21時の消灯を待てずに爆睡した…





………





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