日曜日の夜



皆さんが帰ると、宿泊者はずっと入ってる方と俺
そして代表の3人



さっきまで賑やかだった分

やけに静かな夜に感じる






翌朝




今日来られたのは一人

昨日個人班に参加してくれた方で、夜は他で宿を取り泊まっていた






少し待ってみたが、今日はこの3人での活動となった






今日は引越しのニーズが来ていた







代表を入れた4人で、大きなグランドの競技場脇の避難所に向かった





依頼はボランティア2名

現地で代表から社協の方に朝戻られた方と俺の2人のボランティアを引き渡す




後はこの方の指示で動く





引っ越されるオヤジさんを紹介してもらい2階の荷物を取りに上がらせてもらう




階段を上がるとすぐに荷物が置いてあった


ダンボールにクリアーケース




そして今日まで使っていた布団や日用品がまだ奥の部屋にあると



引っ越されるオヤジさんが案内してくれた




大部屋の和室には数人の方が居た





少し緊張しながら





『こんにちは~失礼します~!』


と声をかけ荷物を運びだす




一先ず他の荷物がある階段付近まで運ぶ




箱物から順に下ろしだすと


かなり年配の依頼者のオヤジさんが自分もと荷物に手をかける



すると周りの方が、


『○○さんムリすんなぁ!』

と居合わせた方が手伝ってくれる



手伝っくれた皆さんと俺で荷物を下ろす



もう一人は外で軽トラを回し積み込む






箱物を軽トラに積むとかなり満載になった



他にもまだ自転車があると息子さんの話


運搬は2回に分ける事にした




社協の方の車を先頭に引越し先の仮設住宅に出発した



俺は軽トラの運転







引越し先の仮設は6号線の手前、大型店などにも近かった




入居が始まった真新しい仮設は、真っ青な外壁で北欧風と少し洒落た外観




当然設備も充実していた




仮設と言えばプレハブ



早くに作られた岩手で見てきたものや、同じ福島の炊き出しで見てきたものとはだいぶ違っていた




被災、避難した方の多さからやむを得ない時間があったとは言え



設備だけでなく外観からここまで違うと
初期の物との格差を感じてしまうけど



この親子は今朝まで大部屋の避難所に居たんだから…



今日の親子の笑顔を見れば言うことナシ!






残る荷物を取りに避難所に戻る



荷物の片付けもあるだろうからと一緒に戻らなくても大丈夫とオヤジさんには言ったけど




みなさんで戻った




避難所では他県からの蕎麦の炊き出しが始まっていた




ボランティアさんもどうぞと言われるが、とりあえず遠慮する




俺がとぼけて軽トラでタバコを吸ってると



今度は引越しのオヤジさん




『蕎麦これで最後みたいだからあんた達も!』




オヤジさんのすすめには、素直にいただいた!






最後の荷物と自転車を積むと





オヤジさんがまだ残る皆さんにご挨拶






仮設住宅にすべての荷物を下ろして
自分達の活動は終了





オヤジさんにご挨拶して帰ろうとすると



社協さんの車で一緒に来られたお爺さん





『明日も来てくれるのかなぁ?』





たぶんこのお爺さんは明日引越す予定なのかと




『自分が来るかはわかりませんが大丈夫ですよ!』


と笑顔で答えた








センターに戻り昼食




と言っても、さっきの蕎麦が(苦笑)


コンビニで買ったおにぎりを一つだけ






午後からは3人でハード活動に向かう




常駐してるいつものリーダーさんが昨日一昨日と入っていた場所



ここも墓地だか、見渡す限りの畑の真ん中




活動内容は、昨日まで集めた草と土の処分





まずは土から







土のう袋に入れて、それを墓地と畑の境に積み上げる





草は軽トラに積む






半日だけの作業




草を積み終えるともう4時近かった



リーダーが気を使い、一人の方に先に上がってもらった



俺はリーダーと草の処分に向かう






行き先は行政の処理場


4時だったか5時だったか


受け入れ終了時間の記憶が曖昧とリーダー






いつも運転手の俺だったけど、ここからリーダーと交替!




任せておけとばかりに
畑道、裏道をリーダーが飛ばす!








なんとか時間に間に合い草を下ろした






ここからセンターは近いが、帰りはゆっくりと







昨日と同じにリーダーと二人で銭湯に





今日の宿泊もリーダーと代表だけ




児童センターの小さな体育館でカップ麺の晩飯




小さなテレビでバレーボール観て




リーダーの反対側


大部屋の隅にかまえた寝床で就寝








なんだか俺もすっかり
ここの住人?…







………







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今日の朝の館内清掃は


宿泊人数が多かったので
なかなか出来ずにいた外の落ち葉拾いに




前日から来ていたグループは同じ東京から

おまけにそのグループのリーダーは俺とは同じ市内!!




そして今日のマッチングで同じ墓地の側溝になった





今日はセンター内で代表とミーティング



先行して入っていた俺は本日の総リーダーで
今日集まった個人ボランティアさんの班に

リピーターだった同じ市からのリーダー率いるグループの班と2班での活動となった



代表がホワイトボードに現地の配置図を描いた



俺は昨日までの現状を説明した





人数分に追加した道具を軽トラに積み、俺が運転してみんなの車を先導して現地まで




今日は車の台数が多いので墓地に止めた





個人班は昨日の続きで右側を


グループ班は左側を



お互いが真ん中の墓地から下る道へ掘り進む





新規に掘り出す左側

早速にグループが声を上げた


『ぜんぜん側溝が見つかんな~い↓』




個人班も昨日掘り出した続きだが、側溝の位置が深くなってきていた





しばらくして左側もかなり深い位置に、想像よりも斜面側に側溝を見つけ出した




俺は個人班の先行作業に


2㍍ほど先ごとに側溝の縁だけを掘り出す



側溝の縁は直ぐに水没してしまうので、見つけ出すと瓦礫の山から竹や木など棒状の物を持ってきて差し込んだ




こちらも先の側溝は思っているより斜面側になってきていた







真ん中に向かって下る側溝の一番低い位置



蓄積した土の量は多く
その上には斜面から繋がる雑草が生える



津波からの8ヶ月の時間


側溝の上に蓄積した土は、元々そうだったかのように側溝を隠していた







上の墓地に止めた車の周辺で昼食をとった






今日は何人かの方が墓地に来られていた




こんにちはと挨拶をすると皆さん深々と頭を下げてくれる




墓地があるこの場所


今は住まわれて無くても
皆さんがここに来る





ここをキレイにすれば…と

代表が言った言葉を思い出した





グループ班のリーダーと地元話


同じ市だが実際には駅で2駅先の隣町だった




纏まりのあるそのグループは、彼の呼びかけで集められた同じ会社の仲間との事






左右に分かれた作業は、隣町のリーダー対決!





お互いの進みを気にしながら負けるものかとリーダー同士野次り合う(笑)




男ばかりの今日のメンバー


その対決に乗せられたか、寄せ集めの個人班も纏まりのある動きで対抗してくれた





とは言え右側は昨日の続き


土砂を置く瓦礫置場も目の前



当然ペースがいい





一方左側の平地は車道のみ


掘り出した土砂は一時道路に置き、土のう袋に詰め込む




俺は真ん中の道までの先行掘り出しを終えると
グループ班の応援に入った




午後の休憩




一般的に側溝の掘り出しは人数×1㍍


男性ばかりの今日なら×1.5




そんな話をしてあったのでグループ班のリーダーは進みを気にしている




残り時間を考えれば調度1.5





最後の作業に力が入る!




右側も真ん中まで後1、2㍍




掘り出しと運搬の人数を残し左側の応援に





道路脇に積み上げた土のうは、そのままに積み直して後の土留めに使う事にした



最後に残るヘドロを置場に一輪車で運搬






俺は左側端から角スコップで道路の清掃






最後はみんなで掃き掃除に




左側のグループ班は距離は延ばしたが
真ん中の道まで僅か2㍍を残していた





そして左右の側溝を繋ぐ部分は真ん中の道の下をくぐるが

完全に詰まっている様だった





センターに戻り代表に今日の成果を報告





今日で帰るグループのリーダーは

左右を繋げずに帰るのが悔しいと言った






代表が言う!






『大丈夫ですよ!とっておきますよ!

次回開通式しますから

早く戻るの待ってますよ(笑)』…






………





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エンジンを切らずに家まで帰った


車庫に車を止めて、もう一度エンジンをかける




カチッ! カチッ!




やっぱりバッテリー交換







翌日カーショップでバッテリーを購入



容量の大きいバッテリーはいい値段



痛い出費↓






今週は身近に大切なイベントがあるので次回は週末



イベントの木曜日


久しぶりに朝まで楽しい時間を過ごした




金曜の日中


遅めの起床 少しの仕事をして夕方に出発





南相馬の出張所の代表に今日中の到着を連絡をすると


『ビール冷やして待ってますよ(笑)』と




小さなボランティアセンター

二回目なのに代表との距離も近い(笑)





二本松からのルートで下道はスムーズに行けたが、東北道の復旧工場にかなり遅い時間の到着になった




缶ビールで就寝








今日のニーズは3ヶ所


マッチングで俺は前回の墓地の側溝となった




前回の水溜まりを想定して今回より衣装を変えた



拘ってきた鳶装束からツナギと長靴に



水泥に纏わり付く超ロングより作業性を優先した


それとどんな活動の後でもひと脱ぎでキレイになれる



周りににも気遣ったつもり
俺なりの放射能対策でもあった






7名グループで来た方達と俺がリーダーで現地に向かった







現地で代表と打合せ




前回気になっていた側溝の着手


丘の上の墓地の下を廻り込むように道路に側溝がある

ハケ下の側溝はある事すら解らない状態



多分その先は、どこかで道路をくぐり下の畑の用水路に繋がってると思われが

そこすら解らなかった




真ん中に墓地から降りる道を中心に左右に登る側溝の右側から手を付ける事になった





男性は側溝探し


女性には刈った草の搬出の指示を出した





勘だけを頼りに少し窪んだ所を掘る




30cm下から枡が出てきた


そこから坂道の上に向かって掘り進んだ





俺は枡を掘り下げる



多分、この枡から道路をくぐった管があるはず




水のはけ口の開通を試みた


管までは掘り下げたが、管の中には瓦礫が詰まっていた

上の側溝が掘り出されるにつれ枡の水位は増えるばかりだった






昼になってみんなを連れてコンビニに行った



トイレの事もあり、この場所での活動の昼飯はここで買う事にした





昼食中



一匹の犬が近寄って来た



少しずつ、少しずつ距離を近づけて座りこちらを伺う


食べ物の匂いにつられたのか、少し痩せこけた犬



たぶん20㌔圏内からか





女性が近くと少し後退る


声をかけしゃがみ込むとまた近づいてくるが


一定の距離で止まる



脅えてるのかシッポは下がったままだった




首輪を付けた飼い犬は、どれだけの時間放浪して来たのか


犬好きの女性はずっと呼びかけていたが、触るまでの距離には近づいてくれなかった







墓地側から道路を挟んだ所は少し平らなスペースがある



そこの一部を駐車スペースとし残りを瓦礫置場



その端に側溝からの泥を運搬した





午後の限られた時間と思い管の開通は諦めた



その間も男性部隊は側溝を掘り上げて行く





坂道の上からは本来自然に流れる水が伝っていて、ドロドロの中での掘り出し作業

さらに溢れた水は泥を含んで道路へ拡がっていた



俺は清掃も兼ねて、道路脇に仮の溝を作り
上から道路の掃除を始めた


側溝部隊にも後少しと今日の目標を作り仕上げてもらう



草集めの女性達にも平坦部の仕上げと範囲を決めた






最後の休憩


ペースを上げる掘り出しに範囲を延ばそうかと冗談混じりに言うと

やっちゃいますかと笑顔で答えてくれた





最前線の3人に後を任せて残りのみんなで一斉清掃





側溝部隊も目標を達成


みんなドロドロになったけど
次に繋がる取っ掛かりが出来た






センターに戻り晩飯



昨日に続き消灯時間を待てずに就寝…







………





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