ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY (2020年) | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

 

 

 

はい、いつも、ありがとうさんです…☆⌒(*^-゜)v

 

この10日間くらい、1980~90年代の日本のロック・ミュージックに熱中していて、いろいろ調べたりしていたんですが、そういった音楽について書くのには私はまだまだ修行が足りませんので今はまだ我慢して…また映画について書きます。

と言って別に映画について深く書けるわけでもないんですけどあせる

 

『エクスペンダブルズ』シリーズ(2010年~)の1作目から3作目までを観たこともあると思いますが、何かハリウッドのアクション映画を観ようと思って…ちょっと前から気になっていた2020年公開の『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』を今月20日、『ポーラー・エクスプレス』(2004年)に続いて観ました…カチンコ

 

 

 

 



ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


解説 「スーサイド・スクワッド」に登場して世界的に人気を集めたマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインが主役のアクション。悪のカリスマ=ジョーカーと別れ、すべての束縛から解放されて覚醒したハーレイ・クイン。モラルのない天真爛漫な暴れっぷりで街中の悪党たちの恨みを買う彼女は、謎のダイヤを盗んだ少女カサンドラをめぐって、残忍でサイコな敵ブラックマスクと対立。その容赦のない戦いに向け、ハーレイはクセ者だらけの新たな最凶チームを結成する。マーゴット・ロビーが自身の当たり役となったハーレイ・クインに再び扮し、敵役となるブラックマスクをユアン・マクレガーが演じた。監督は、初長編作「Dead Pigs」がサンダンス映画祭で注目された新鋭女性監督キャシー・ヤン。 (映画.com)

 

 

軽い気持ちで観たんですけど、予想以上にいい映画で…何か書いておきたくなったんですよ。

 

え~、よくアクション映画を「頭を空っぽにして…」楽しめるジャンルだと人は言いますが、ホンマに頭を空っぽにしたら私はぜんぜんダメ(>_<)

ワケわからんようになりますので、ある程度は集中力を要しますし、だからこそ2時間くらいの映画を丁寧に観るわけですね。

 

ホンマに頭を空っぽにして観て大丈夫な映画といったら、そうですね~、『レッド・ツェッペリン狂熱のライヴ』(1976年)くらいじゃないですか。

あの映画は最初に観た時ちょっとズッコケたんですけどツェッペリンのコンサート・フィルムだと思って観ないとホンマ熟睡しますから。

深読みして考え出したらワケわからんようになりますからね。

いや、観る人が観たらわかるんでしょうけど…。

 

そんなことはどうでもいいんですけどね、アクション映画、そりゃいい加減に観てたらわからへんようになります。

『エクスペンダブルズ』だってそうですからね。

 

でも、難しく感じたらストーリーを追うのは一旦放棄して、アクションやバイオレンスを素で楽しむのもいいかもしれません。

 

この『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』も前半はけっこう難しく思いましたけどね。

それでも『グッドフェローズ』風の主人公のモノローグがかぶさってるので、それでまあ助かりました。

 

『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』は演じているのが同じマーゴット・ロビーですので2016年の『スーサイド・スクワッド』の続きと考えていいんでしょうか。

 

『スーサイド・スクワッド』は観てますけど、ゴチャゴチャした印象が強かったんですよね。

でも、『華麗なる覚醒』を観て、なんだか『スーサイド・スクワッド』がとても観たくなりました。

また観たいものです。

 

マーゴット・ロビーの「ハーレイ・クイン」はさらに2021年、『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』へと続くんですね。

『華麗なる覚醒』を観たあとでは『“極”悪党、集結』も気になる…。

 

さらに今年、公開されるかもしれない『ジョーカー』関連の映画では「ハーレイ・クイン」をレディー・ガガが演じるとのこと。

2019年の傑作『ジョーカー』が続くんですね…。

 

 

いきなりジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツの「I Hate Myself for Loving You」(1988年)が流れてノリノリだったんですよね音譜

最近、知ったばかりのかっこいい曲「Black Betty」も使われてたし。

 

『華麗なる覚醒』は大まかに言って、ヒロインの口から大まかに説明してくれてますけど、メチャクチャするので街中から嫌われていた元・精神科の医師だったハーレイ・クインさんがいろいろあって、かわいそうなのかと思ったけどあんまりかわいそうでもなかった少女カサンドラ・ケインが盗みくさったダイヤを取り返さねばならなくなるが、てんやわんやの成り行き上、最終的に敵ブラックマスクから少女カサンドラ・ケインを守ったげるというなかなか感動な話でした。

 

そこまで期待してなかったんですが、面白かったですよ~ビックリマーク

いや~、観た甲斐がありましたわ~!!

ホンマに面白かったし、アクションも良かったよ~音譜

 

アクション・コメディと言っていい作風なので、かなりコメディでモラルが欠如したヒロインが主人公なんですけど、映画はそこまでムチャクチャではなく、意外とちゃんとしてるんですよ。

そのあたりの配分はてなマーク

かなりいいんじゃないですか。

 

で、最後までコメディなんですけど、後半はそんな中にもちょっと胸熱で、少し泣けそうになったんですよ。

なんだろうか、ああいう女同士の一致団結ってホントいいですね。

私ゃ「急造女子グループ」のバトルにちょっと『サニー 永遠の仲間たち』(2011年)のノリを感じました。

とにかく最後の決戦が最高ビックリマーク

めちゃくちゃカッコイイです!!

 

 

で、これは女の子向きの映画だと思いましたけど、観たあとで調べたら監督キャシー・ヤンさんも脚本クリスティーナ・ホドソンさんも女性、マーゴット・ロビーは製作にも参加 ―― なるほど、と思いました。

主要登場人物は女性ばかりの女子シネで、これはそうゆう映画なんじゃないかと思います。

作り手側がこの映画に込めた思いを私は受け止めましたね。

ちょっときつい時とかに観ると女子は上がる映画じゃないですか。

そのあたりアホなコメディですけど、映画としては一本筋の通った傑作なんだと思いました。

 

監督キャシー・ヤンさんはこの映画が監督2作目で、1作目の『Dead Pigs』ってコメディだそうなんですが、いきなり傑作を監督されますね~。

 

ちなみに『華麗なる覚醒』には『ジョン・ウィック』シリーズ(2014年~)の監督でも知られるチャド・スタエルスキさんが第二班監督で参加されているので、アクション演出は折り紙付きだったようですね。

 

 

キャスト的にはうだつの上がらない刑事レニー・モントーヤ役で『ナイト・オン・ザ・プラネット』(1991年)のロージー・ペレスさんが出られてたのが嬉しくって…ホントお変わりなく、レニー・モントーヤも魅力的なキャラクターでした。

 

主要登場人物の女性たちばかりがワーワー目立ちまくるお陰で悪役のローマン・シオニス=ブラックマスクすら若干、影が薄めなんですが、ユアン・マクレガーに似た人やなあ、と思ったらユアン・マクレガーでした。

 

 

私はハーレイ・クインとカサンドラ・ケイン(エラ・ジェイ・バスコ)の二人の関係がたまらなく好きでした。

カサンドラもハーレイに助けてもらうわけでもなく、でも一緒にいることになり、そのあたり、不謹慎コメディとは思えないような心温まるほのかな感動。

 

マーゴット・ロビーも私は、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019年)のシャロン・テート役や『バービー』(2023年)のバービー役のイメージが強かったんですが、ハーレイ・クインもホンマに良かったです。

弾けた演技ですが恥ずかしいものではない。

暴れるイメージも薄かったんですけどやるやる。

 

この映画の魅力はハーレイ・クインのアクションですよね。

勘が鋭いのか何なのか、ほぼほぼ幸運に恵まれた感じでギリで敵をやっつけていきますなあ。

そういうのがホンマ気持ちがいい。

 

ハーレイ・クインのキャラクターも狂いきっててムチャクチャだけなのかと思ったけど、彼女は彼女なりの人生がある。

そりゃ現実にいたらおかしい人ですけど、ああいう身勝手さや狼藉に、私は憧れがありますなあ。

自分ができへんから映画で観て満足してるんでしょ。

羨ましいと思ってしまいますよ~。

 

 

で、ヘレナ・バーティネリ(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)、ダイナ・ランス(ジャーニー・スモレット=ベル)という人たちも行きがかり上、仲間になり、「BIRDS OF PREY」が結成されてしまうんですね。

 

ハーレイ・クインは本来、悪役のようですが、この映画ではもっと悪いのが出てくるし、結果としてハーレイ・クインがやってることの方がまだ正しいので(後半のみ)、物語上、ノレました。

映画表現としては意外と残酷ですけど、なんかカラッとコメディなので私は大丈夫でしたね。

だから笑えるノリで残酷バイオレンスを楽しめるのがホンマ気持ち良かったです。

いいと思いますね~。

でも、もっと優しく手加減するかと思ったけど単なる射殺もするんやねあせる

 

この映画はコミックスが原作だけど、大々的な超能力を使う感じじゃなく、強いのか弱いのかよくわからないんですよね。

ま、強いんですけど、けっこうやられてるんですね、殴られたりして。

そのあたり、ギリギリ現実的なんだけど、それがいいのかもしれない。

悪役のローマン・シオニス=ブラックマスクもクラブ経営のマフィアって人っぽいですしね。

あんまり凄い能力がエスカレートしまくるとついていけなくなるかもしれないですしね。

 

この作品は「DCエクステンデッド・ユニバース」の関連作で、つまりそのシリーズの一つなんですが、私はいきなり観て、単独で楽しめました。

 

それでマーゴット・ロビーのハーレイ・クインがすごく好きになったので前の『スーサイド・スクワッド』と、次の『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』が観たくなったんですね。

だから『華麗なる覚醒』がとても私に合ったんだと思います。

強いて言えばハイエナくんが活躍しないことだけは残念に思えたかな。

 

細かいことについても書きたかったけど、まず何よりも女性アクションとして観て、『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』、ホントに気に入りましたってことが書きたかったんですね。

 

これ1作だけで観てもぜんぜんノープロブレムですので、また観てない人は観てください。

オススメです。

ただ、子どもさんにはちょっと早いかもしれませんねあせる

中学生くらいからかなあ~。

 

ってことで今日もおおきに、ありがとうさんです…(^.^/)))

 



ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY


原題:Birds of Prey: And the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn
韓国語題:버즈 오브 프레이(할리 퀸의 황홀한 해방)
中国語題:猛禽小隊:小丑女大解放


2020年製作/109分/PG12/アメリカ
日本公開:2020年3月20日
配給:ワーナー・ブラザース映画

監督:キャシー・ヤン
製作:マーゴット・ロビー ブライアン・アンケレス スー・クロール
製作総指揮:ウォルター・ハマダ ゲイレン・ベイスマン ジェフ・ジョンズ ハンス・リッター デビッド・エアー
脚本:クリスティーナ・ホドソン
撮影:マシュー・リバティーク
美術:K・K・バレット
編集:ジェイ・キャシディ エバン・シフ
音楽:ダニエル・ペンバートン
音楽監修:シーズン・ケント ゲイブ・ヒルファー

ハーリーン・クインゼル / ハーレイ・クイン - マーゴット・ロビー (東條加那子)
ヘレナ・バーティネリ / ハントレス - メアリー・エリザベス・ウィンステッド (鷄冠井美智子)
ダイナ・ランス / ブラックキャナリー - ジャーニー・スモレット=ベル (村中知)
レニー・モントーヤ - ロージー・ペレス (高乃麗)
カサンドラ・ケイン - エラ・ジェイ・バスコ (花澤香菜)
ビクター・ザーズ/ミスター・ザーズ - クリス・メッシーナ (姫野惠二)
ローマン・シオニス / ブラックマスク - ユアン・マクレガー (森川智之)
エレン・イー - アリ・ウォン (野一祐)
パトリック・エリクソン警部 - スティーヴン・ウィリアムズ (斎藤志郎)
ティム・マンロー - デレク・ウィルソン (綿貫竜之介)
ドク - ダナ・リー (佐々木省三)
ミスター・キオ - フランソワ・チャウ (東和良)
ハッピー - (櫛田泰道)
エリカ・マンソン - ボヤナ・ノヴァコヴィッチ (渡辺広子)
マリア・バーティネリ - シャーリーン・アモイア
フランコ・バーティネリ - ポール・ラサ
ステファノ・ガランテ - ロバート・カトリーニ