韓国映画 ごめんね、ありがとう (2011年) | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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韓国の軍人が手にした1等6億円の当選くじが北朝鮮兵士のもとへ渡ったことから巻き起こる騒動を予測不能の展開で描き、韓国やベトナムでスマッシュヒットを記録したシチュエーションコメディ。

 

完全にナメきった邦題ですが、こういうふざけたタイトルだとさらに観たくなるのは私だけでしょうか(^_^;)

そして上映劇場さんがけっこう多いビックリマーク

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ごめんね、ありがとう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンニョン(^-^)ノ

いつも、ありがとうさんです…おおきに…キスマーク

 

いろいろ書いておきたい映画があるんですが、忙しいですな~。

 

11月20日でしたが、 『天国と地獄』(1963年)を観て次に2011年の韓国映画『ごめんね、ありがとう』を観ました…カチンコ

 

「心を慰めてくれる動物たちとの暖かいスキンシップ」の映画 ―― 『ごめんね、ありがとう』はペット、動物と人との関わりの映画で、私もずっと前から観たかった作品です。

で、この前に書かせてもらった『HACHI 約束の犬』(2009年)に関連してかもしれないけど、とうとう観たんですね。

 

まず結論として観る前はこれはそうとう泣かされる作品かと予想していましたが、そこまでではないかもしれないです。

「泣く度」だったら『HACHI 約束の犬』や『僕のワンダフル・ライフ』(2017年)の方が明らかに上だと思います。

しかし、『ごめんね、ありがとう』にもこの作品ならではの心打たれる感動がありましたし、いろいろ考えさせられました。

 

輝国山人さんの方に(動物と一緒に暮らす世の中 プロジェクト1)と表記されていますので、そういった世の中への啓蒙の目的のある映画かもしれません。

 

イム・スルレ監督の『飛べ、ペンギン』(2009年)の制作が「韓国国家人権委員会」だったそうなんですが、同じような成り立ちの映画なのかもしれないですね。

 

 

『飛べ、ペンギン』も『ごめんね、ありがとう』も4話構成のオムニバス映画ですが、『飛べ、ペンギン』がイム・スルレ監督お一人の映画だったのに対して『ごめんね、ありがとう』は各々のエピソードをソン・イルゴン、オ・ジョムギュン、パク・フンシク、イム・スルレの4人が監督した作品。

 

ところで韓国での言い方「伴侶犬」ってなんか可愛くって好きです。

 

 

ソン・イルゴン監督による最初の第1話「ごめんね、ありがとう」は心がすれ違ったままだった父親(ナム・ミョンニョル)の真意を娘オ・スヨン(キム・ジホ)が気づくまでの物語です。

 

実は物語自体はそんなに珍しいものではないかもしれません。

しかし話が短い分、映画が伝えてくれることは明確ではないですか。

 

それにしても自分のギャラリー経営が破産寸前だからといって父親に家を売ってと頼むのはあせる

ちょっと酷いあせる

ま、そこまで切羽詰ったってことなのかもしれないけど。

 

とにかくやっぱりですね、わんこちゃんがバーッて走って追いかけてきたりするとウルウルくるんですよね~。

 

 

主人公オ・スヨンの夫をソ・テファが演じていますが、特筆すべきなのは娘リンちゃん役がアン・ソヒョンだったことです。

ソヒョンちゃんだと気づいた時、私ゃ「あひらめき電球」と思いました。

まだ小学一年生くらいでしょうか…。

可愛いんですよね。

 

ソン・イルゴン監督は『マジシャンズ』(2005年)が韓国映画の中でも個性的で好きでした。

 

 

 

オ・ジョムギュン監督による第2話「チュチュ」は、中でも最もシビアな作品ではないですか。

 

イヤなことばかりで生きていく上での目的意識も潰えたのでしょう、路上生活者として希望の感じられない日々を送るヨンジン。

路上生活者たちはある程度、決まった場所に固まって暮らしていますが、しかし押し出しの強い男が「牢名主」のように威張り散らし、他の路上生活者から搾取している。

このあたりは社会の縮図で、どの界隈でも威張る者がいて、不愉快な損得が発生しているのです。

もしかするとおとなしいヨンジンはそういった社会に嫌気が差したのかな。

 

ともかくヨンジンは役所で捨て犬チュチュと引き合わされ、一緒に暮らすことになる。

 

最後、チュチュのために気持ちを振り絞って叫ぶヨンジンの言葉は自分を受け入れてくれなかった世の中に対してでもあったでしょう。

 

 

で、途中で気づいたんですがヨンジン役はキム・ヨンミンさんなんですよね~。

ホントに役作りに優れた方。

 

 

「チュチュ」も泣かせてくれまっせ。

 

オ・ジョムギュン監督の作品はキム・ヘスクさん主演の『ビバ!ラブ』(2008年)だけ観てたけど、「茶目っ気」のようなものを忘れない映画作家なのかもしれない。

 

 

 

パク・フンシク監督による第3話「私の妹」…私が最も気にったエピソードです。

 

念のため、『京義線 レイルウェイ・ラブ』(2007年)のパク・フンシク監督ではなく、 『私にも妻がいたらいいのに』(2000年)、『初恋のアルバム 人魚姫のいた島』(2004年)、『メモリーズ 追憶の剣』(2013年)、『愛を歌う花』(2015年)のパク・フンシク監督です。

 

 

 

 

6歳のチョン・ボウンにとって子犬ポリは実の妹も同じ。

あんまり仲良しなのでボウンにはポリが自分と同じ女の子に見えている…らしい。

つまり6歳の少女にとっては人間も犬も同じ、存在の命なのですね。

 

「私の妹」はそんな6歳の少女が生まれて初めて経験する「別れ」の話です。

 

ボウンを演じるのはご存知キム・スアン…新 感染者たちに追い掛け回された女の子です。

まだ幼いね~。

 

 

このエピソードを観ていて、あれはてなマークもうここで終わりはてなマークと困惑したんですが、その直後、私は何とも言えない気分で胸を締め付けられました。

ちょっとこのエピソードの結末は、他にない感じですね。

一瞬、自分の喪失の記憶が、走馬灯のように吹き出そうになりました。

 

時間も短いし、描かれている要素も少ないのですが、2時間の映画に匹敵する思いを与えてくれました。

 

 

他の3話は犬ですが、イム・スルレ監督による最終話「猫のキス」は一転して猫です。

 

お父さん(チョン・ググァンさん)と暮らすヘウォン(チェ・ボグァン)はいろいろあって上手くいかず、寄ると口喧嘩で会話の意思疎通も下手な父娘。

 

夜になるとヘウォンは地域猫たちに餌をやって回るんですが、猫がイヤな人とトラブルにならないように立ち回ってます。

このあたりは難しいところですが、それについては現実に猫たちを応援している方々のご意見に耳を傾けたいところです。

どの命も大切にすることはこの社会にとっていいことだと思いますね。

 

 

「猫のキス」の物語自体はそんなに目新しくないです。

猫を通して父と娘の心が近づいていくのを優しく描く作品です。

 

今年、大きな話題を集めた作品『極限境界線  救出までの18日間』(2023年)ですが、イム・スルレ監督の本来の作風はこっちの方じゃないかなあ。

次の作品を観るまでわからないけど。

 

 

 

 

4話構成のオムニバス映画ですので4つの小さな映画を観たって印象ですが、話の並びが良く、途中で観てて苦しい場面もあったけど、観たあとの気分は良かったです。

 

特に第2話「チュチュ」では役所からペットとして託された犬を、ホームレスのボス的存在の男が食材として食べてしまおうとしましてな…叩いた方が味が良くなるとか言って絞首刑状態の犬を攻撃しようとするので、ホント見てられない。

私はこのホームレスのボス的存在の男がホント嫌いでした。

集団の中で押しの強い人が他の人を押さえつけて牛耳る光景はどこそこで見るものですし、それが社会の構造かもしれないけど、醜い。

その攻撃が無垢な犬に向かうんですから、地獄へ落ちろと思ってしまう。

 

4話とも甘いだけの映画じゃないですね。

現実的だし、心に刺さる場面が必ずあります。

でも私思うに動物を愛する方々には共感してもらえる映画じゃないかと思います。

結論として、私も観て非常に良かったです。

ただ、ありきたりなお涙ちょうだいものではありません。

 

今はまだ動画配信サイトではないようですし、DVDも廃盤なので観るのならレンタルDVDさんで探してもらいたいんですが、探すのが大変そう…汗

ちょっと困ってしまうんですが、TSUTAYAさんの「宅配DVDレンタル」ならイケそうですね。

また興味のある方は観てください。

 

今日もありがとうさんでした、アンニョン(^.^/)))



ごめんね、ありがとう
 

原題:미안해,고마워 ごめんね、ありがとう (動物と一緒に暮らす世の中 プロジェクト1)
英語題:Sorry, Thank you


2011年製作/113分/韓国
韓国封切:2011年5月26日
日本公開:2012年5月26日 東京・新宿K's cinema「真!韓国映画祭2012」

脚本:オ・テホン、パク・フンシク、チェ・アルム、イム・スルレ

監督
ソン・イルゴン 「ありがとう,ごめんね」
オ・ジョムギュン 「チュチュ」
パク・フンシク 「私の妹」
イム・スルレ 「猫キス」

撮影
パク・ヨンジュン 「ありがとう,ごめんね/猫キス」
ソン・サンジェ 「チュチュ」
チョ・ウンス 「私の妹」

照明
イ・サンス 「ありがとう,ごめんね」
イ・ソクファン 「チュチュ」
ホン・スンチョル 「私の妹/猫キス」
チョ・イルス 「猫キス」

音楽
ソ・ヒテ 「ありがとう,ごめんね」
シム・ヒョンジョン 「チュチュ」
チョン・セリン 「Movie Closer/私の妹」
チョン・チャシク 「猫キス」

出演

<ありがとう、ごめんね>
キム・ジホ → オ・スヨン
ナム・ミョンニョル → オ博士 父
ソ・テファ → 夫
アン・ソヒョン → リン 娘
ハヌリ → オ・スチョル(犬)
イ・サンフン → 叔父

<チュチュ>
キム・ヨンミン → ヨンジン 路上生活者
サランイ → チュチュ(犬)  伴侶犬
ソン・ジョンハク → シン・ヒョンギュ 路上生活者 親分
イ・ソユン → ヘウォン 区立福祉センター
オ・ジュヒ → 獣医師
キム・ギュナム → 子分1
シン・ヨンシク → 子分2
ホン・ソギョン → 忠告路上生活者
ョン・ドンギュ → 自転車店主人

<私の妹>
キム・スアン → チョン・ボウン
チョ・アジン → ポリ 
チョン・スジ → 母
ソン・ヨルソク → 父
イ・ミョンジャ → おばあさん
イ・スンホ → 警備員
ユン・ソンイ → 猫少女

特別出演
ムン・ジョンヒ → 成人ポウン 獣医 ポウン動物総合病院

<猫キス>
チェ・ボグァン → ヘウォン 白樺ギャラリー
チョン・ググァン → 父
チョン・ボグン → 小学生ミンジュン
キム・ソスク → 町内おばさん
チョン・マンシク → TNR業者
ソン・ヨンスン → 廃紙おばあさん
イ・ファリョン → 動物病院 医師
クォン・テゴン → 酔客
パク・ヘジン → お母さん 声

友情出演
チョン・チャシク → 通り過ぎる通行人
キム・ヨンジェ → カフェの客たち
シン・ウォンチョル → カフェの客たち

特別出演
ホン・ジェスン → ギャラリーお客さん

 

※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。

 

 

 

 

 

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