アンニョン(^-^)ノ
いつも、ありがとうさんです…
9月13日、公開中の『復讐の記憶』を観に行ってきました…
実は9月、韓国映画はけっこう忙しい
『イ・チャンドン レトロスペクティヴ4K』 オフィシャルサイト
8月から9月にかけてこれらの作品が公開中ですからね。
※ 『ソウルに帰る』は韓国映画じゃないけど。
そして9月22日
人気作の2作目がついに公開されますな~
さらに9月29日から
イ・ジョンジェさんの初監督作が公開です
このあたり、さすがに観逃せませんのでホント忙しいですよ。
皆さまも是非、観に行ってください
復讐の記憶
上映劇場
東北地方
青森県 シネマディクト 10/28〜
関東地方
東京都 シネマート新宿 9/1〜
東京都 kino cinéma立川髙島屋S.C.館 9/15〜
神奈川県 kino cinéma横浜みなとみらい 9/22〜
神奈川県 あつぎのえいがかんkiki 9/29〜
中部地方
愛知県 伏見ミリオン座 9/8〜
長野県 上田映劇 近日公開
近畿地方
大阪府 シネマート心斎橋 9/1〜
京都府 アップリンク京都 9/1〜
兵庫県 元町映画館 9/2〜
中国・四国地方
広島県 サロンシネマ 近日公開
香川県 ソレイユ 11/24〜
九州・沖縄地方
福岡県 kino cinéma天神 9/15〜
佐賀県 シアター・シエマ 近日公開
熊本県 Denkikan 10/6~
大分県 別府ブルーバード劇場 近日公開
宮崎県 宮崎キネマ館 11/17~
INTRODUCTION
〝千の顔を持つベテラン俳優〟イ・ソンミン&〝限界突破の演技で魅せるイケメン俳優〟ナム・ジュヒョク、異色のバディが誕生!
北朝鮮高官を演じた『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』で「大鐘賞映画祭 主演男優」を受賞した名優イ・ソンミンが、実年齢50代前半にして80代の高齢者に変貌した姿を初披露。特殊メイクに最長4時間を費やし、演技を超えた憑依的なオーラを発しながら観る者を圧倒していく。 先輩俳優に負けない存在感を放つナム・ジュヒョクは、初出演映画『安市城 グレート・バトル』で「青龍映画賞」「韓国映画評論家協会賞」など多くの新人男優賞に輝き、韓国版『ジョゼと虎と魚たち』に主演した人気スター。今年3月兵役のため入隊したジュヒョクとスクリーンで出会える貴重な必見作となっている。
さらには、『ベテラン』『7番房の奇跡』の個性派俳優チョン・マンシク、『世宗大王 星を追う者たち』『少女は悪魔を待ちわびて』の実力派俳優ユン・ジェムン、『弁護人』『悪いやつら』の名優ソン・ヨンチャンら、常に激しいインパクトを残す面々が演技バトルを交戦させる。
『華麗なるリベンジ』のプロデューサー&監督が再びタッグを組んで放つ、魂をゆさぶるアクションドラマ!
本作で企画・製作・脚本を務めるユン・ジョンビンは、熱血検事とイケメン詐欺師による痛快映画『華麗なるリベンジ』(製作総指揮)をはじめ、韓国人スパイと北朝鮮高官によるサスペンス『工作 黒金星(ブラック・ヴィーナス)と呼ばれた男』(監督/脚本)、頭脳派と好戦派の極道たちを描く『悪いやつら』〈監督/脚本〉で型破りなバディスタイルを貫いてきた大ヒットメーカーだ。そんな偉才に創作能力を見出され、『華麗なるリベンジ』で念願の監督デビューを果たしたのがイ・イルヒョン監督。待望の2作目となる本作ではクリストファー・プラマー、ブルーノ・ガンツ共演のカナダ・ドイツ合作映画『手紙は憶えている』(2015年/アトム・エゴヤン監督)を原作に、韓国の歴史と社会文化を織り交ぜながらラストもガラリと変えて大胆にリメイク。ユン・ジョンビンと二人三脚で脚本を書き上げ、これまで以上にギャップのある主人公たちが、リベンジの領域に挑む〝異色ずくめのバディ〟を新たに誕生させ話題となり、韓国公開初日観客動員数第1位を記録!歳の離れた主人公二人のコミカルなやり取りやブロマンス的な心の絆が、単なる復讐劇とは異なるストーリーをさらに感動へと昇華させていていく。
60年ものあいだ待ち続けてきた復讐の旅路が、ついに始まる!
80代の老人ピルジュ(イ・ソンミン)は、過去に家族全員を理不尽な出来事で亡くして以来、家族を死に至らしめた裏切り者への復讐を誓い生きてきた。認知症に見舞われた今、自分の記憶が長くは続かないと悟った彼は、処刑すべき5人の名をタトゥーにして指に刻み、60年前から計画していた復讐殺人を決行すべく銃を手にして立ち上がった。ピルジュの元同僚で年齢差を超え親友となった20代の青年インギュ(ナム・ジュヒョク)が1週間の約束で運転手に雇われるが、何も知らないインギュは殺人現場付近で監視カメラに映り込んだことから第一容疑者にされてしまう。記憶を完全に失う前に復讐を成し遂げたいピルジュと、警察に追われながらもピルジュを制止するため同行するインギュ。前代未聞のバディと化した二人は予測不能な追走劇へ身を投じ、やがて衝撃の真実が明らかになる。
『復讐の記憶』、実は当初は劇場鑑賞はパスさせていただこうと考えてたんですが、ブロともさんのこまさんのご感想を読ませていただき、考えを変えました。
「復讐の記憶」 ← こまさんの記事です
観終えた今、観に行って良かった~と思っています。
実に私の好きなタイプの映画でございました…。
こまさん、ありがとうございます☆⌒(*^-゜)v
80代のおじいさんハン・ピルジュ(イ・ソンミンさん)と青年パク・インギュ(ナム・ジュヒョク)は共にファミリーレストランで働き、「フレディ」「ジェイソン」と呼び合う年齢を超えた親友同士のような関係。
最高齢アルバイトとして新聞で報道までされるフレディはついにリタイヤしたんですが、実は彼は認知症を患っている。
そんな折、フレディの妻が亡くなり…赤いポルシェを用意したフレディから、ジェイソンは運転を頼まれる。
フレディからの頼みなら断るはずもない…ジェイソンは軽い気持ちで引き受けるが ―― って話です。
映画の早い段階でフレディの意図が見えてきますが、彼は60年間、計画してきた復讐を実行しようとしていたんですね…。
彼はつい、その計画に青年パク・インギュを巻き込んでしまうことになるんですが…私はもしかすると彼は、自覚的ではないにせよ、これから自分がやっていくことを若いインギュに知ってほしかったのではないか、そんなふうに思いました。
フレディ本人は認知症のせいで様々なことをすでに記憶できなくなってきているからです。
そういった経緯で青年パク・インギュはフレディ=ハン・ピルジュの復讐の旅に同行することになる…。
フレディがやたら若い人の影響を受けて新しいことにも慣れてたり、人柄の良さもあってきっとアルバイト先でも愛されるおじいさんだったんだろうな~って思え、映画はごく最初の方は楽しい雰囲気もあるんですが、しかし真相が明らかになるにつれて暗く重苦しく感じられました。
そして私は哀しい気分になったんですね。
すでにフレディのことを好きになってるので…。
しかし映画としてはホントに面白かった。
80代のおじいさんが主役だけど、アクション的な場面もあるし(そんな飛んだり跳ねたりはしないけど)、サスペンス度が高いので緊張感があって、ちょっとバイオレンスでもある。
フレディが「5人を殺める」目的を達成できるかどうか、ホントにハラハラドキドキです。
追記:
この作品は2015年のカナダ・ドイツ合作作品、『手紙は憶えている』の韓国版リメイクなんだそうですが、私は『手紙は憶えている』を観てないんですよ。
『手紙は憶えている』は、〝ある1通の手紙をきっかけに、家族を殺したナチスへの復讐の旅に出る男の姿を、アトム・エゴヤン監督が描いたサスペンス作品〟だそうです。
アトム・エゴヤン監督の映画は気に入った作品があるので、私もまたオリジナル作品を観てみようと思います。
いろいろ書いておきたいことは多いのですが、観ようかどうしようか迷っておられる方々のため…。
※ 内容に触れていますのでご注意ください。
フレディ=ハン・ピルジュの動機ですが、それは彼自身が少年だった頃、朝鮮が日本に統治されていた日帝植民地時代にあります。
この時代の朝鮮人従軍慰安婦、朝鮮人徴用、そして「親日派」の歴史が若き日のフレディの人生に傷跡を残し、彼は復讐を決意せざるをえなかったんですね。
ですので、この映画は非常にデリケートな歴史問題を扱ってます。
日本統治時代の「親日派」といいますと、私たち日本人の考える「親日」とは意味が違うんだけど、要するに日帝に協力して私腹を肥やした「国賊」って意味に近いのかな。
私は韓国映画を観てきてそう考えてます。
ともかく、この映画における日帝植民地時代の描き方は、日本人には複雑な思いを強いるものですし、中には腹を立てる方もおられるでしょうね。
日帝植民地時代にあったことが復讐の動機だったことで、『復讐の記憶』は当時の歴史を批判的に掘り起こす非常にプロパガンダ色の強い映画になったと思います。
このことについては私も観ていてさすがにソワソワした気分になったんですが、まず韓国の人たちの気持ちはどうなのか、それに気持ちを重ねるよう努力しました。
映画の中では日本人の人物も過去、罪を犯したと描かれていますが、同様に韓国人の人物も当時、私腹を肥やすために日本に協力し、解放後、何食わぬ顔で韓国社会の中で成功してきた醜さが描かれます。
こういった「親日派」への批判は少なくない韓国映画が扱ってきたテーマでしたが、この映画ではより主張が強いと思います。
このことについては韓国でも是非が問われることでしょうけど、現代でも過去が批判されることもあるんですよね。
それについては私は賛成できない気持ちもあります。
もちろん正しい、正しくないの判断は難しいと思いますし、韓国の世論も同様でしょう。
ただ、日本に併合されて良かったとは明言しにくいと思いますね。
『復讐の記憶』はそれを題材にしたことで日本では賛否の分かれる問題作になるのかもしれないけど、こういった負の歴史の原因が日本にあることにも配慮する必要があるように私は思います。
現代の日本の自衛隊の催しまで映画ではあるのでビックリしましたよ。
そのあたりどの程度、事実に基づくのかなあ…と訝しくは思いましたが、第二次世界大戦後、日韓の「アカと戦うのだ」という派閥が結びつきがあるのは、そうなのかもしれない…
ともかく韓国の日帝植民地時代の歴史が、この映画の大きなテーマでした。
そういった日本の歴史でもある時代について、韓国から批判されると腹を立てる人も少なくありませんが、なぜそう感じるのかを考えた方がいいかもしれない。
愛国心 ―― だけではないのかもしれません。
監督/脚本 イ・イルヒョン
「この映画はタイトルが示す通り、ある男の記憶(Remember) についての物語であり、人間の人生にスポットを当てた作品です。ありそうもない二人の1週間の旅を通して、これは現在の私たちにも繋がる話なのかということを考えてほしいと思います。そして、勇気も知恵もある主人公の戦いを見守りながら、共感や醍醐味を感じていただけたら嬉しいです。」
1980年4月2日生まれ。『群盗』『ビースティ・ボーイズ』のユン・ジョンビン監督のもとで助監督を務め、映画作りのノウハウを学ぶ。監督デビュー作『華麗なるリベンジ』が韓国観客動員数970万人のスマッシュヒットを打ち立て一躍注目を集め、本作が待望の監督2作目となる。
アメリカの映画史に名を残す名作『明日に向かって撃て!』『スティング』『テルマ&ルイーズ』などバディムービーの大ファン。その影響もあって、『華麗なるリベンジ』では刑務所の中で熱血検事(ファン・ジョンミン)とケメン詐欺師(カン・ドンウォン)を引き合わせ、本作では〝年齢差60歳の親友同士〟による斬新すぎるバディムービーを制作。
リベンジ、アクション、ドラマの三要素をミックスしながら、正しい事と正しくない事とは一体何なのだろうか、と観客に問いかけるような演出に重点を置いた。撮影中は自身のビジョンをシンプルな表現でキャストやスタッフに伝え、全員が同じ視点に立っているという一体感を重視して作り上げた。
<主なフィルモグラフィー>
ビースティ・ボーイズ (08) 助監督/脚本
群盗 (14) 助監督/脚本
華麗なるリベンジ (16) 監督/脚本
イ・イルヒョン監督(真ん中の方)は『ビースティ・ボーイズ』(2008年)や『群盗』(2014年)の助監督、脚本で、だから『復讐の記憶』の脚本にはユン・ジョンビンさんが参加されてます。
監督デビュー作は『華麗なるリベンジ 』(2016年)でイ・ソンミンさんも出ておられましたが、『華麗なるリベンジ』と『復讐の記憶』…作風も違うしどっちがいいとは言えませんが、「泣ける度」では『復讐の記憶』だと思いました。
イ・イルヒョン監督の次の映画にも期待します
フレディを演じるイ・ソンミンさん…う~ん、どうやろ~、さすがに80代には
でもお痩せになって、すごく老けて演じられてます。
また、自分の最後の時間を壮絶な復讐に厳然と捧げる怖さもあるおじいさんながら、若者との友情がある人物で、人間的なあたたかみを忘れないフレディ役はイ・ソンミンさんならでは役作りですよね。
また記憶が途切れがちになる怖さもありました。
でも、この映画の時代設定って現在でいいのかなあ。
さすがに1940年代の時点であの年齢だったフレディだと、今はすごく高齢なはずだけど…。
ともかくイ・ソンミンさんの主演作ならいつだって大好きですよ。
ナム・ジュヒョク ファン・インギュ(ジェイソン)
1994年2月22日生まれ。優しい顔立ちと187㎝の高身長、引き締まった肉体美を持つジュヒョクは20歳でモデルデビューし、翌年俳優に転身。以降もTVドラマやバラエティ番組で注目を集めてきた。初出演映画『安市城 グレート・バトル』でいきなり「青龍映画賞」「韓国映画評論家協会賞」など多くの新人男優賞を獲得し、田辺聖子原作の韓国実写版『ジョゼと虎と魚たち』でもナチュラルな演技力で高い評価を獲得。2021年には米経済誌フォーブス「アジアで影響力のある30歳未満の30人」に選出されている。
本作では主人公ピルジュの唯一の協力者として、絶体絶命のピンチの中で見せる表情の変化や、苦難を抱えた感情を繊細に表現し、限界を突破する熱演で魅了。スポーツカーによるチェイスシーンでは運転席のシートに長い脚が収まりきらず、しゃがみ込んだ姿勢で撮影を乗り切った。今年3月20日に兵役のため軍事警察団機動隊に入隊。
<主なフィルモグラフィー>
華麗なる誘惑 (15/TV)
恋するジェネレーション (15/TV)
恋のゴールドメダル ~僕が恋したキム・ボクジュ~ (16/TV)
麗<レイ> ~花萌ゆる8人の皇子たち~ (16/TV)
恋はチーズ・イン・ザ・トラップ (16/TV)
ハベクの新婦 (17/TV)
安市城 グレート・バトル (18)
まぶしくて ―私たちの輝く時間― (19/TV)
スタートアップ:夢の扉 (20/TV)
保健教師アン・ウニョン (20/TV)
ジョゼと虎と魚たち (20)
二十五、二十一 (22/TV)
ナム・ジュヒョクくんは『ジョゼと虎と魚たち』を観逃したことをものすごく後悔してるんです(>_<)
背の高いジュヒョクくんがイ・ソンミンさんと共演することで、フレディがおじいさんらしく小さく見える効果がありましたね。
ジェイソン=ファン・インギュは生活の苦しい気の毒な、別に強くも何ともない平凡な青年…でも、とても正義感が強くて、フレディがやろうとしていることに反対し、またあることを実行しようとするフレディを必死で制止する…。
割り切れない複雑さのある映画ですが、ファン・インギュの存在があるから、私たち観客も正義について考えさせられるんですよね。
また切羽詰まったファン・インギュのピンチ切り抜けは素敵でした。
イ・ソンミンさんとのW主演ですが、ナム・ジュヒョクくんの演技、ホントにホントに素晴らしい。
事件を追う刑事を演じるのはチョン・マンシクさんですが、この刑事さんが有能そうなだけに怖い
そのほか、助演で有名な俳優さんが出ておられますが、ジュヒョクくん以外はホント渋めのキャストでした。
やっぱりこの映画はイ・ソンミンさんとジュヒョクくんですよね。
最後はもう…完全に泣きました。
泣き度では今年観た映画の中でもトップかなあ…。
あのラストはもう、私はちょっと冷静ではいられなかったんですね。
この映画のパンフレットは700円(税込)でしたが買わなかったんですよ~
欲しかったけど…。
前述の通り、日本の負の歴史にまつわる作品ですので観る人によっては怒ってしまう人もいるかもしれないけど、サスペンス映画としてはホント傑作。
私は観ることをオススメしますな。
是非
今日もおおきに、ありがとうさんでした…
原題:리멤버 リメンバー
英語題:Remember
2022年製作/128分/G/韓国
韓国封切:2022年10月26日
日本公開:2023年9月1日
配給:ハーク
PD:ムン・ヨンチャン
監督・脚本:イ・イリョン [第2作]
脚本:ユン・ジョンビン
助監督:ノ・ソンシク
撮影:リュ・オク
照明:ペ・イリョク
編集:キム・サンボム
音楽:ファン・サンジュン
美術:チョン・ウンギョン
武術ホ・ミョンヘン、クォン・ジフン
出演
イ・ソンミン → ハン・ピルジュ
ナム・ジュヒョク → パク・インギュ
パク・クニョン → キム・チドク
チョン・マンシク → カン刑事
ユン・ジェムン → キム・ムジン
ソン・ヨンチャン → チョン・ベクチン
ムン・チャンギル → ヤン教授
パク・ピョンホ → 東条ひさし
チェ・ミンチョル → キム中佐
ナム・ムンチョル → チーム長
ヤン・ヒョンミン → チェ・ジンマン
パク・セヒョン → ハン・オクソン
ユンウ → 青年ピルジュ
パク・ソヨン → キム・セジョン
ハ・ドウォン → チドク キョンホ隊長
イ・スンジュン → パク中佐
チョン・ハンビン → チェ刑事
パク・ミニ → ヤンジュ(揚州)巡査1
イ・ソジュン → ヤンジュ(揚州)巡査2
特別出演
キム・ホンパ → ソ園長