韓国映画 あなた、そこにいてくれますか 2016年 | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

 

 

アンニョン(^-^)ノ

いつも、ありがとうですキスマーク

 

 

 

本日、17日から公開スタートですNEW

 

悪人伝

 

 

映画 『悪人伝』 公式サイト

 

 

 

この作品は~、皆さんお好きでしょう~ドンッ(≧∇≦*)ドンッ

 

 

 

公開中ですNEW

 

マルモイ ことばあつめ

 

 

マルモイ ことばあつめ 公式サイト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月12日、この作品を観ました・・・カチンコ

 

 

 

 

 

君がいる未来を願った。

 

 

 

 

 

あなた、そこにいてくれますか

 

Will You Be There?

 


あなた、そこにいてくれますか
原題:당신 거기 있어줄래요
英語題:Will You Be There?

中国語題:你会在那里吗?


(2016年、韓国映画、111分)

監督・脚本:ホン・ジヨン
脚色:ファン・ミン、キム・ミョンソン、ユン・ソジョン、パク・シヨン、イ・ユンソン、ピョン・ヘジュ、マ・ジョウン
PD:パク・ソネ
助監督:ユン・ヨンウ
撮影:パク・ホンヨル
照明:カン・テヒ
音楽:キム・ジュンソン
美術:チャン・チュンソプ
武術:イ・テヨン

出演
キム・ユンソク → ハン・スヒョン(韓修賢) 小児外科 科長
ピョン・ヨハン → ハン・スヒョン(韓修賢) 小児外科 科長
チェ・ソジン → 若いチェ・ヨナ イルカ調教師 ソウル動物園 海洋動物チーム
キム・サンホ → カン・テホ スヒョンの幼なじみ
キム・ホジョン → ソン・ヘウォン スヒョンの後輩医師
アン・セハ → 若いカン・テホ 警察官
パク・ヘス → ハン・スア スヒョンの娘
キム・ソナ → ソニョン テホのガールフレンド

ユン・ジニョン → イルカショー 営業部長
イ・ユミ → ヨナの動物協会 職員
チャン・リウ → 心拍調整機 子供の母
チョ・ウナ → サービスエリア お手洗い おばさん
イ・ホチョル → サービスエリア タバコ店 職員 クムガン(金剛)休憩所

特別出演
キム・ソンリョン → ヨナ
チョン・インギ → ユン科長 過去の病院
キム・ヒョジン → エレーナ・ホン 心臓内科医 スアの母
シム・ウンジン → 学会女性

友情出演
キム・ジヨン → 獣医師 ソウル動物園 海洋動物チーム
チャン・グァン → スヒョンの父
パク・ヒボン → 若いソン・ヘウォン
キム・グァンギュ → 郵便(電報)配達人
パク・キルス → 入れ墨 理髪店主人 ソブ(西部)理容院

出演動物
サマー
スプリング
ペビー
マーク
センバ → ミンキーとイルカたち
カムジャ → 幼いカムジャ(じゃがいも)
イク → 成犬カムジャ(じゃがいも)
イブ → チェジュ(済州)島の子犬
トゥリ → 無断横断 子犬

 

※ 輝国山人の韓国映画様から転載させていただいてます。

 

 

この作品は日本での公開は、関西ではシネ・リーブル梅田で上映されてて、たしか、同時期にユン・ガウン監督の『わたしたち』(2016年)も上映してたんですね。

 

でも、私、『わたしたち』は観たけど、『あなた、そこにいてくれますか』は観なかったんですよ。

理由は、続けて劇場で映画を観ない方がいいんじゃないかって、私のなりの考えでしたが、こうしてDVDで観て、スクリーンで観ておかなかったことをひどく後悔しましたね~汗

やっぱり映画は迷った時には観た方がいいですよね。

 

『あなた、そこにいてくれますか』は、フランスの有名な作家、ギヨーム・ミュッソのベストセラー小説『時空を超えて』を映画化した作品だそうです。

原作の小説は『あなた、そこにいてくれますか』の題で、潮文庫さんから日本語訳が出版されてます。

もちろん私は読んでないんですが、観終えて、これは是非、読ましてもらいたいと思いました。

 

韓国での映画化にあたってギヨーム・ミュッソさんから手紙が届いたようですね。

 

映画『あなた、そこにいてくれますか』に出演したキム・ユンソク氏は映画『チェイサー』で知りました。非常に印象深い演技をなさる俳優だと思います。小説『あなた、そこにいてくれますか』は、これまで欧州や米国などで映画にしたいという多くの提案を断ってきたが、今回韓国の提案を受け入れ映画化されることになりました・・・とだいたい、そんなことを書かれてたそうです。

作者公認の映画化ですよ。

 

少しだけ、あらすじを書かせてもらいますね。

 

 

人生を変えた10回の奇跡。

お前は30年前の俺、俺は30年後のお前。

 

医療ボランティアでカンボジアを訪れていた医師のハン・スヒョンですが帰りのヘリコプターに乗る直前にそれをやめて、一人の赤ちゃんを治療したんですね。

それもまたいい話なんですがね。

 

手術のあと、その赤ちゃんを連れてきたおじいちゃんから「絶対にかなえたい望みはありますか」と聞かれたスヒョンは「もう一度だけ会いたい人がいますが」と答えるんです。

そしておじいちゃんからお礼として神秘的な10錠の丸薬をもらうんですね。

 

もちろん、スヒョン先生もまさかとは思うんですが、帰りの飛行機の中で薬を試してみることにする。

実はスヒョン先生には過去に大きな悔いがあったのです。

 

丸薬には不思議な力がありました。

スヒョンは30年前、1985年の過去に戻ります。

 

 

その頃のスヒョンには愛する女性がいました。

ソウル動物園に勤める韓国初の女性イルカ調教師のチェ・ヨナでした。

二人は愛し合っていて、ユナは二人の子どもを欲しがってました。

 

現代のスヒョンは、その時代に生きているスヒョン、つまり若き日の自分に会うことになります。

 

現代のスヒョンには、もうあまり時間がありませんでした。

他の人には隠してることですが、彼は深刻な病いに冒されている。

スヒョンは残された時間を使い、彼にとって人生で最も大きな後悔となった、ある出来事を変えようとします。

 

30年前のスヒョンは、未来の自分だと言うおじさんの話を信じられなかったけど、おじさんの話を聞けば聞くほど信じざるをえなくなる。

 

ヨナにもう一度会いたかったという未来の自分と話すうち、過去のスヒョンは不安を感じていきます。

自分はどうなるのか、そして、ヨナは ――はてなマーク

 

 

少し、ネタバレになります。

 

現代のスヒョンの願いは、ヨナにもう一度会うことでしたが、もしも現代にヨナがいるのなら会いに来る必要はないわけです。

過去の自分に問い詰められ、現代のスヒョンは言わずにいたかったことを口にする。

ヨナがもうすぐ命を落とすことを。

 

未来の自分と会う不思議を経験しつつある若きスヒョンは当然、ヨナを死なせたくない、助けたいと考えますが ――。

 

もう少し深く、ネタバレになります。

これは知らない方がいいと思うけど・・・。

 

現代のスヒョンはこう言うんですね。

 

ヨナを助けてスヒョンが彼女と結婚する未来にすると、ヨナがいなくなってから10年後に生まれるはずだったスヒョンの娘、スアが未来では存在しないことになってしまう。

これまでスアと過ごした時間を思えば、それは親として耐え難いことだと・・・。

 

花も折らず実も取らずに陥りかねないジレンマが立ちはだかるわけですね。

 

タイムトラベルで過去に戻り、過去を変えて未来を変えるって話は映画でもけっこう多いように思うんですが、私はスアの存在がこうして物語の中で効いてくることが凄いと思いましたよ。

このあたりからはもう、さあ、どうなるのはてなマークって感じでハラハラしどおしになりました。

 

そして過去と現在、二人のスヒョンは葛藤の末にある決断を下し、実行に移すのですが ――。

 

 

キム・ユンソクさんとピョン・ヨハンくんが二人一役で「ハン・スヒョン」って主人公を演じてるわけですが、まあ、30年の時を隔ててたとしてもさすがに同一人物に見えない、と普通は思ってしまうんですが・・・大丈夫です、映画のマジック、優れた演技の賜物ですね。

すぐに慣れて同じ人に見えてきます(ホント)。

 

もちろん二人ともかっこいいんですが、私はあえて選ぶとユンソクさんかな~(´∀`*)

特に私が痺れたシーンは「はい、手術始めるよビックリマーク」のシーンですね。

それから、そのあとにもいろいろ・・・かっこいいユンソクさんが見られます合格

もちろんピョン・ヨハンくんもかっこいいし、やっぱり二人で一人ですよね。

私もこの映画でピョン・ヨハンくんがどんな俳優さんかしっかり見れましたビックリマーク

 

登場シーンは少ないけど、スヒョンの父親を演じるのはチャン・グァンさんです。

 

 

チェ・ソジンは私には馴染みのなかった女優さんですが、キム・オクビンの妹さんですね。

『世界で一番いとしい君へ』(2014年)では本名のキム・ゴウンで出演してるそうで・・・アルムが想像する手紙の女の子だったかな~はてなマーク

 

お姉さん同様、可愛かったし、きれいでした。

 

 

スヒョンの旧友、カン・テホを演じるのはキム・サンホさん。

主人公の友達役とか、ホンマお手のものですね。

 

 

その上、言っていいでしょうか、テホの若い頃をアン・セハさんが演じてたりして、面白すぎやろ~(;´∀`)

 

テホはこの映画のお笑い担当なんですが、いや~、しかし、このテホがまた最後の方でいいんですよ~音譜

 

あと、テホに電報を届ける郵便局の人がなぜかキム・グァンギュさん。

 

 

スヒョンの娘、スアを演じるのはパク・ヘス。

『スウィング・キッズ』(2018年)のあの子です。

 

ユンソクさんとホントの親子みたいですね~。

 

 

ホン・ジヨン監督は前に座ってる緑の服の方ですね。

 

ホン・シヨン監督の『あなた、そこにいてくれますか』以前の作品は、この4作品だそうです。

 

キッチン 3人のレシピ (2009年)

ホラー・ストーリーズ 「秘密のレシピ」 (2012年)

Modern Family 「Star Shaped Stain」 (2012年)

結婚前夜 マリッジブルー (2013年)

 

私は『ホラー・ストーリーズ』の1エピソード、「秘密のレシピ」だけを観てました。

ブラック・コメディなホラーですね。

『あなた、そこにいてくれますか』とあまり共通点がないように思ったけど・・・。

2012年の『Modern Family』もオムニバス作品らしいですね。

 

とにかく『あなた、そこにいてくれますか』を観た今、ホン・ジヨン監督の次の作品に期待せずにはいられません。

 

 

前半でタイムトラベルの概念をキッチリ説明しつつ、スヒョンの現在と過去を徐々に明かしていき、後半はもう、二人のスヒョンがどういった選択をするのか、二人がなすことは成功するのか、文字通りハラハラドキドキでした。

私にはまったく先が読めませんでしたよ。

 

そして、とてもロマンティックなファンタジーであり、ラブストーリーでもありました。

ズバリ、私は大泣きでしたね・゜・(ノД`)・゜・

 

そして、結末に至る時、少し複雑に感じたんですが、と同時に、思索のその先を感じたんですね。

ああ、たしかに、それが人生なんだと・・・。

映画で描かれる人生観に、ハッとさせられます。

 

ヨナがいなくなったあとで、スヒョンが別の女性との間に娘をもうけていることが引っかかるって方ともおられると思いますが、その観方はそれで正しいんだと思います。

いちずに一人の女性を愛し続けて人生を終える男の物語の方がラブストーリーとしてより純粋かもしれない。

でも、自分ならどうありたいと考えさせられるのも素晴らしいのではないですか。

 

私も映画を観ている間、悩みも感じたし、スヒョンの苦しみに共感もしました。

映画はある結末に至るんだけど、私には理想的に感じました。

それが可能だったのも神秘的な10粒の丸薬のお陰なのですが・・・現実には過去の悔いを消しに行くなんてできないわけですし、映画はやはりファンタジーです。

 

でも、その映画がどうなるのか、ハラハラドキドキした気持ちは本物だと思うんですね。

観終えてやっぱり、自分だったら・・・と考えさせられます。

 

 

最近、ユンソクさんの監督作、『未成年』(2019年)も観ましたし、やっぱりユンソクさん、好きですね( ゚ー゚)( 。_。)

 

『あなた、そこにいてくれますか』は素晴らしい傑作でした。

タイムトラベルものの韓国ドラマが好きな方、時間ファンタジーを扱った映画が好きな方には特に楽しんでいただけると思います。

もし、まだ観られてないなら是非、観てください。

 

でわ、今夜もありがとうです、アンニョン(^.^/)))