你好(^-^)ノ
いつも、多謝です
この作品を観てきました・・・
さよなら、イップ・マン
イップ・マン 完結
イップ・マン 完結
原題:叶问4:完结篇
英語題:Ip Man 4: The Finale
韓国語題:엽문4: 더 파이널
(2019年、香港映画、105分、G)
監督・製作:ウィルソン・イップ
製作:レイモンド・ウォン、ドニー・イェン
脚本:エドモンド・ウォン
撮影:チェン・シュウキョン
美術:マック・コッキョン
衣装:リー・ピックワン
編集:チュン・カーファイ
音楽:川井憲次
アクション監督:ユエン・ウーピン
ドニー・イェン 甄子丹 - イップ・マン
ウー・ユエ 呉越 - ワン・ゾンホア
チャン・クォックワン 陳國坤 - ブルース・リー
バネス・ウー 呉建豪 - ハートマン・ウー
スコット・アドキンス - バートン・ゲッデズ
クリス・コリンズ - コリン・フレイター
ケント・チェン 鄭則仕 - ポー刑事
ヴァンダ・マーグラフ 李宛妲 - ワン・ルオナン
He Ye 叶禾 - イップ・チン
ヌゴ・カー・ニン 敖嘉年 - レオン・カン
アンドリュー・レーン - アンドリュー・ウォルターズ
グレース・イングラート - ベッキー
配給:ギャガ・プラス
私が初めて、第1作、『イップ・マン 序章』(2008年)を観たのは去年の4月13日で、その日から私は『イップ・マン』シリーズの大ファンになりました。
そして同じ年、『イップ・マン 完結』が公開。
観るのがホントに楽しみでした。
ちょっとスケジュールを考えるのを失敗して、私は観るのが遅くなってしまいましたけど、『完結』はまだまだ上映中です。
『完結』は私が初めてスクリーンで観る『イップ・マン』です。
観る前、かなり高ぶりましたね(´∀`*)
みなみ会館さんのスクリーン1ですが、いわゆるミニシアターとして、京都で一番、観やすい映画館ではないでしょうか。
新型コロナ・ウィルスの影響でお席は1席ごと空ける形になってますが、やっぱり男性が多かったですね。
物語ですが、ぜんぜん難しくなく、わかりやすいです。
それも『イップ・マン』シリーズのこれまでの3作を観てればの話ですが、逆にこれまでの作品を観ないで観る人も少ないと思います。
ところどころ、小さな疑問はあったけど、『完結』は人気を博してきたこれまでの『イップ・マン』と調和した作品でした。
ズバリ、これまでの『イップ・マン』が好きな人なら何も知らずに観るのが一番いいんじゃないかと思いますね。
その方が、楽しい驚きがあっていい。
ですので、もしも観る予定なら、うちの記事なんかちゃんと読まずに備えていただいた方が私も嬉しいです(´∀`*)
1964年、佛山出身の気どらない詠春マスター、イップ・マンも老境に入り、医師から厳しい現実を告げられる。
それが伝統なのか、イップ・マンの弟子たちは、訪ねてきた人が中国語を話せないとすぐ「道場破り」だと思ってしまうようなそそっかしい人たちばかりだった。
そして、3作目の『継承』(2015年)でも学校でケンカしてた次男のチンくんが「マンガの取り合い」でケンカ相手に怪我させてしまい退学に。
親子の心子知らず、反抗的な息子だけどそれでも亡き妻、ウィンシン(リン・ホン)との間の大事な息子。
イップ・マンは米国サンフランシスコにチンくんが入学できる学校を探しに行く。
旅行中は旧知のポー刑事にチンくんのことを頼み、毎晩10時に電話することになる(ポー刑事、なついです)。
ちょうどいい具合にアメリカから、ブルース・リーが師匠に来てほしいと送ってきた航空券がありましたので、行けないとか言ってたのにそれで米国へ行くちゃっかりしたイップ・マン。
向こうではブルースと彼の生徒たちが手厚く出迎えてくれたんですが、武術で生きる彼らのこと、早速、ひと悶着
それが観客は嬉しいんですが(´∀`*)
そして学校の紹介状のこともあって、米国に暮らす中国武術のマスターたちが集まる総会に挨拶に行くも、なぜか険悪ムードで困惑するイップ・マンだった。
いつも礼儀正しく謙虚なイップ・マンだが、アメリカで頑張ってるブルースもやはり弟子の一人、彼のことを否定されれば納得はできない。
はからずしも総会の人たちと対立してしまう。
そういった話です。
中国最高の武術の達人であっても家庭内では悩めるお父さん。
ここまででもうイップ・マンズ・ワールドが展開してますヾ(*´∀`*)ノ
イップ・チン(葉正)さんは残念ながら今年1月25日にフランスの病院で亡くなられたそうです。
もしこの映画を観られたなら、お父様のことと、反抗期だった若き日のご自分のことを懐かしく追憶されたでしょう、と思いたい。
イップ・チンさんもお兄さんと共に『継承』にコンサルタントとして参加されたそうですね。
長男のイップ・チュン(葉準)さんはお元気で、ハーマン・ヤウ版の『イップ・マン』2作にも出演してられましたけど、この『完結』にも詠春拳の顧問としてこの作品に貢献されてるとエンドロールに日本語字幕で出たように記憶してます。
ちなみに、映画を観終えてから考えれば考えるほど
イップ・マンの年齢がわからなくなってきます。
太極拳マスターのワン・ゾンホア。
考え方の違いからイップ・マンとの間に軋轢が生じてしまったが、出てきた時からただ者ではなさが凄いです。
ウー・ユエさんの出演した映画は『コールド・ウォー 香港警察 堕ちた正義』(2016年)と『狂獣 欲望の海域』(2017年)の2本だけ観てましたけど、正直、印象になかったです。
でも、『完結』を観た今、また凄い俳優さんに出会った気分ですよ。
ワンの娘、ルオナンはアメリカの女の子として暮らしていてチアリーディングが大好き。
しかしチアで活躍したことから、差別的ないじめに遭うことに。
ワンは娘にもっと身を入れて太極拳をやってほしいのだが娘はチアの方が好き。
二人のお父さんを対で描くのが『継承』と似てますね。
ルオナンを憎むベッキーとその仲間の男の子たちから暴力を受け、反撃してはいけないとゆう父の教えを破るルオナンだが・・・やっぱり女の子だから痛々しくって見てられない(>_<)
ルオナンを演じるヴァンダ・マーグラフはこの作品が映画初出演だそうですが、顔も、中国語の話し方が可愛いです。
ベッキーのパパが移民局の高官だったため、サンフランシスコの中国人社会に暗い影を落とす事になる。
ルオナンと優しいイップ・マンの交流、心が温もります(*´д`*)
すいません、ついつい詳しく書きそうになってしまい・・・気をつけます。
米海兵隊の砲兵軍曹、バートン・ゲッデズは保守的な価値観の持ち主で、中国人を見下しており、中国武術の存在が我慢ならない。
彼は海兵隊の空手の先生、コリン・フレイターに命じ、中秋節のチャイナタウンで行われていた武術の演舞をぶち壊させる。
ここでコリン・フレイターと闘う中国武術の先生方の動きも素晴らしいですね。
特に女性の先生がいましたけど、見とれました。
ヴァネス・ウー演じるハートマン・ウーは海兵隊の軍曹なんですが、ブルースに武術を習っていて、中国武術の強さを心から信じてたんだと思うんですが・・・本人もまだそこまでではないし
で、中秋節のイベントにコリン・フレイターが乱入してきた時、中国武術の強さをフィルムに記録しておこうとするわけですよ。
でも、名だたる先生も返り討ちにあい・・・ここで最高にせつないタイミングでカメラを下ろしてしまうので、私は思いっきり泣いてしまいましたよ。
アカン、ハートマン
ガッカリせんといて~・゜・(ノД`)・゜・
あの~、この記事では逆に観せ場の方をぼやかして書きたいので、もどかしさが凄いんですけど
ハートマン、どれほど嬉しかったことでしょうね。
私もまた泣きました(T▽T)
バートン・ゲッデズを演じるのはスコット・アドキンス。
私にとって印象的な彼の主演作、『レイク・モンスター 超巨大UMA出現!』(2013年)では「動物博士」の役やったし、顔的にそこまで悪役かなあ~と思ってたんですが、十分、憎たらしかったです
ってことは演技が上手いってことですね
そしてバートンがついに「えら強」ってことが判明する場面、鳥肌が立ちました。
スコット・アドキンスさん、いいっすね
また、バートンが使うコリン・フレイターを演じるクリス・コリンズの「重いアクション」も迫力が凄まじく、中国人マスターをやっつけることにも説得力があった。
一つ、疑問だったのは、空手はアメリカの国技じゃないだろ~ってことです。
アメリカだったらプロレスやボクシングの方が主流って感じに思うんだけど。
だからやっぱりバートン・ゲッデズたちの中国人への蔑みが根本にあって、とにかく中国人が許せないってことなんだろうけど・・・イヤな気持ちですね。
でも、スコット・アドキンスは素晴らしい俳優
ブルース様を演じるのはチャン・クォックワン。
この方のアクションは初めて目撃しました。
出てきた時、顔はそんなにそっくりでもないなあと思ったんですが、アクションがスタートすると、そっくり
これなら納得、蘇ったブルース様・・・感動しました(≧∇≦)
彼は、『ミラクル7号』(2008年)や『道士下山』(2015年)にも出てたそうですが、どの役だったのだろう~
観終えて、今、考えてると、物語そのものはサプライズもなく、また本筋は「学校探し」なので拍子抜けしても仕方がないはずなのに、結果としてこれ以上はないってほどの満足感なんです。
おそらくどの国にも今でも存在するニューカマーへの残念な差別の理不尽があるけど、映画ではただ武術で勝つことだけで、その解決自体には至ってないと思いますし。
でも、それでも私はイップ・マンの気持ちに感動したんです。
子どもたちに何を残せるか、何を見せることができるのかが核にあり、そこも素直に泣かされました。
ウィルソン・イップ監督は、アクションで語りたいようで、そこまであざといセンチメントとかドラマは避けているようですね。
それならハーマン・ヤウ監督版の『最終章』(2013年)の方が泣かせに来てたと思いました。
でもね、ドニーさんの『イップ・マン』の泣かせどころはやっぱりアクション・シーンなんですよね。
私は『完結』の全てのアクション・シーンに目頭が熱くなりました。
あの場面も、あの場面も・・・それを詳しく書くことは控えますが・・・やっぱり最後の決戦ですね~。
本気で泣きました。
川井憲次さんの音楽も、何度も聴いても素晴らしいですよね。
今は、ああ、もうこれで本当に終わりなんだなあ・・・って感じかなあ。
シリーズ4作、あんなことやこんなこと、いろいろあったなあ( ;∀;)
偉人としてのイップ・マンの映画はこれからも作られるかもしれないけど、ドニーさんのバージョンは完全に完結しましたよね。
『完結』はそれだけのたぐいまれな情感に満ちた傑作でした。
やっぱり人類の歴史上、最強はブルース様とイップ・マン
韓国は別枠で『群盗』(2014年)のチョ・ユンですが(^_^;)
チャイニーズ・カンフー・アクションのファンになってよかった~
今はホントにそんな気分ですヾ(*´∀`*)ノ
もしもまだだったら、是非、1作目からこの最高のシリーズを体験してください~
でわ、今日も最後まで謝謝です・・・拜拜(^.^/)))