你好(^-^)ノ
いつも、ありがとうです
去年の暮れぐらいからの、つまり、ジャン・ルーシャーのアクションに魅了されてからの流れになるんですが、その中で特に観たいと思っていた香港~中国のシリーズ作品の鑑賞をスタート致しました
いや~、予想以上に素晴らしい映画です
4月13日、この傑作を観ました
イップ・マン 序章
イップ・マン 序章
原題:叶问 葉問
英語題:Ip Man
韓国語題:엽문
(2008年、香港映画、106分)
監督:ウィルソン・イップ
アクション監督:サモ・ハン・キンポー
製作:レイモンド・ウォン
脚本:エドモンド・ウォン
撮影:オー・シンプイ
音楽:川井憲次
出演:ドニー・イェン、サイモン・ヤム、池内博之、リン・ホン、ラム・カートン、ルイス・ファン、チェン・チーフイ、渋谷天馬、デニス・トー、トニー・リャン ほか
配給:フェイス・トゥ・フェイス、リベロ
解説: 1930年代の中国広東省・佛山。武術館の師範に勝ったイップ・マンは、町一番の武術家として知られるようになる。しかし1938年、日中戦争により町が日本軍に占領され、日本兵たちに武術を教えることを拒否したイップ・マンは、空手の名手である日本軍将校・三浦と対決することになる。ブルース・リーの師として知られるイップ・マン(葉問)の生涯を描くアクション。2010年には続編「イップ・マン 葉問」も製作された。(映画.com)
カンフーも、中国武術も、詠春拳も、イップ・マン(葉問、叶问)も、香港~中国映画のスタッフ&キャストも詳しく知らないので、そういったことは書けないんですが、少し感想を書かせてもらいます。
ドニー・イェンは、悪役として出演した『シャンハイ・ナイト』(2003年)をずっと前に観たんですが、そのエンドロールで流れるメイキング映像の中で、ジャッキー・チェンが船の中にある階段をガチで転げ落ちた時、すぐにサッと確認して「大丈夫」みたいに言うのがすごいプロっぽくってカッコよかった。
私はそんなに出演作などを観てはいないんですが、やっぱりすごい俳優さんだと思ってました。
昔、戦争の前、広東省、仏山市でイップ・マン(ドニー・イェン)は豪華なお屋敷で、妻のウィンシン(リン・ホン)、息子のチュンと優雅に暮らしていました。
映画を観ててもイップ・マンが何の仕事で、どうやって暮らしてるのかはわからないんだけど、とにかく裕福なイメージ。
実際、武術の達人ですが、弟子は取らないとのことで、それで収入があるわけでもないし、どうなってんにゃ
とにかく、イップ・マンは何が起こってもケンカとかしないし、怒ったりもしない、あくまでも謙虚、つまり「金持ちケンカせず」を地で行く人。
でも、映画を通して観てて思ったけど、あまりにも浮世離れしてるイップ・マン、昔の中国ではどうやったか知りませんけど、今やったらけっこう金銭トラブルとかに巻き込まれてそう(^_^;)
なんかすぐにハンコとかついたり、困ってる人がいたら保証人になりそうだし・・・まあ、奥さんが見てはるから大丈夫でしょうけど。
そんなある日、イップ・マンと手合わせして名を上げたい武術の先生がやって来た。
しかし、イップ・マンは丁寧に手加減しながらぜんぜん焦ることなく、この先生との手合わせを終え、また先生がこのことで恥をかかないよう、この力比べについて口外しないことを約束するのだった。
立派な人だ。
この導入部だけで、すでに私はイップ・マンのことが好きになっていました。
イップ・マンの親友で、工場を経営する事業の人、チョウ・チンチュン(サイモン・ヤム)。その息子さんもイップ・マンを尊敬してる感じ。
チョウさんはイップ・マンに共同経営を持ちかけているが、イップ・マンは、いや~、私は武術やってるだけだから(´∀`*)・・・と丁重に辞退。
いやいや、だから~、どうやって、お金を稼ぐのよ~
そんな中、佛山に荒くれ武術家、カム・サンチャウ(ルイス・ファン)の暴力的なチームが北からやって来て、そこまで強くない、おとなしめの師匠たちをやっつけまくってやりたい放題。
ついにイップ・マンのお屋敷に押しかけてしまうのですが・・・
ちなみにイップ・マンの妻、ウィンシンは、夫が武術の練習ばかりしていること、またよりによって我が家の居間、兼、レセプション・フロアーでバンバン手合わせをやってしまうことには思いっきり不満。
イップ・マンも実は妻の怒りを恐れていて、顔色をうかがってます。
奥さんは夫にはもっと家族を省みてほしいのですが・・・実はその気持ち、続編のために用意された伏線だったりします。
息子のチュンくんも、せっかく絵を描いても、パパがちゃんと見てくれないので怒り気味。それも仕方ないでしょう。
イップ・マンと勝負しつつ、家のものをちょっとずつ壊してしまうルイス・ファンさん(そりゃ、ま、壊れるでしょ)、そのたびに「弁償する」とゆうのがちょっと可愛い。
私はルイス・ファンさんの派手な顔も好きです。
1938年、仏山は日本軍に占領され、イップ・マン御殿も日本軍に取られてしまいました。
一気に困窮して落ちぶれてしまうイップ・マンの一家。
イップ・マンもとうとう働くことになります・・・って働いたことなかったのか
その時のやつれきった奥さんの言い方からしても「働かなくていい人」だったようですが、とにかく仕事を探して町を歩き、雇ってくれる人からも「先生が仕事探し」と不思議に思われます。
で、炭ですか、何かを運ぶ仕事に就きますが、初めてなものでけっこういい格好でドロドロになったりして気の毒。
そこで、平和だった頃に行ってたお店の人に再会するんですが、この人がまたいい人で、賄いで出たおいもをイップ・マンが家族のために取っておいたら、自分の分を「食べきれないから半分、食べてください」と渡してしまうような人。
ですが、そこへ日本軍のイヤな感じの男が、前は警官だった人(ラム・カートン)を通訳として連れてきて、腕に覚えのある者は日本軍の兵士たちと勝負してみないかと、何人かを連れて行ってしまう。
お店の人もお米がもらえるのならと行ってしまうが、それっきり帰ってこなかった。
そのことで、イップ・マンは思いがけず日本軍と対立していくことになるのだった。
もう、全部が良かったので、どこが良かったとかはないのですが、ほんっとに素晴らしい映画でした。
日本軍のトップ、三浦を演じるのは池内博之。
彼はイップ・マンの武術家としてのスゴさに感心し、是非、手合わせしたいと考えるのですが・・・
ま、しかし、部下が悪かった。
この作品は実在する詠春拳(えいしゅんけん)と、その伝承者である実在の人物、イップ・マンの映画ですが、私は特に、イップ・マンの人柄の映画だと思いました。
何とゆうか・・・ホントに立派な人で、天皇陛下と同じようなムード、印象の人物。だから、ああ、この人の顔を曇らせたくない、気分を害してほしくないと感じるんですね。
超越してて、ちょっと世間離れしてるんだけど、それが許されてしまうとゆうか、今の時代にはひさしく現れていない、人にとっての先生、お手本のような存在です。
イップ・マン先生がそうおっしゃるのなら・・・とみんなが納得してしまうとゆうか、だから町の人たちに慕われているのもよくわかる。
もう、それだけで映画として観る価値があるとゆうか、私自身も観ていて、見習わなけりゃ、と背筋を伸ばすことになりました。
だから武術で強くなることは難しいけど、イップ・マンの生徒になりたくなるんですよね。心を学ばせてくださいと・・・。
詠春拳を習いたいですよー。
後半、イップ・マンを様々なトラブルが襲います。
その中で「弟子を取らない」と決めていたイップ・マンが、本当に素地のない普通の人たちに詠春拳を教える姿が胸を打ちます。
また、争いを好まず、自分に挑んできた傲慢な人たちにも優しかったイップ・マンが、ついに怒りをあらわにする時、心動かされます。
少し気になったのは、この時代の中国が舞台なので、最終的な敵が日本人なんだけど、それでこの映画を「反日的」と否定的に捉えている人(つまり私たち日本人の中にですが)が少なからずおられることで、その感想がこの映画を観て出てくることが、私は悲しかったですね。
申し訳ないけど、映画をちゃんと観ておられないな、と。
最終的にイップ・マンと対決する三浦にかんしては、監督や脚本家の方の慎重な配慮を感じるキャラクターですし、他の映画に比べたら「悪役」とも思えないほどだったと思います。
三浦の部下に、非常にイヤな感じのヤツがいますが、そのキャラはまあ、悪役でしょう。
けど、その人物の悪行に、私たち日本人が怒りを感じてもぜんぜんいいと思うし、戦争の時代に日本軍が中国の人たちにひどいことをしたと認めても、日本と日本人の価値が下がるわけではなく、むしろ上がると思うんですがね。
余談ですが、私にはどうしても「反日」とゆう言葉が得心できません。その概念自体がもう感覚できないとゆうか、とにかく軽いです。だから簡単に使ってある文章とかも、どうも飲み込めないし、よくわからない。ハッキリ言って好きじゃないですね。
まあ、そういった言葉でこの映画を悪く言われるのにはちょっと我慢ができませんな。
イップ・マンはこのあと、2作目では、虐げられている中国の人たちのため、英国の男と対決することになっていく・・・。
本筋と少し離れた、この兄弟のエピソードも良かったなー。
音楽は日本の川井憲次先生。
あまりにもその音楽が素晴らしいので、サントラCDを買おうと思ったら、世界的に全部、廃盤で超・品薄だとか・゜・(ノД`)・゜・
プレミアが付きまくってますなー
何をやっとるんだ、欲しい人もいっぱいいるだろうに
早く再発してください。
レンタルさせてもらっていたDVDはもう返してしまいましたが、アクションがホントに素晴らしかったなー。
もちろん、ドニー・イェン演じるイップ・マンの動きに見とれるんですが、彼に対する人たちみんなが良かったです。
アクション・シーンの音響も最高で、スネアドラムを連打するような、あのダダダダダダダダダッって音が超・気持ちよかったです
ドニー・イェンのイップ・マンは、アクション・シーン以外のただ立ってる時、歩いてる時も見とれますね~・・・いや~、惚れますわ~
物語的にも、映画的にも無駄のない、完全な作品・・・そして、世界最高のアクション映画、とゆうしかないです。
実はすでに、2作目の『イップ・マン 葉問』(2010年)、3作目の『イップ・マン 継承』(2015年)も観たんですけど、3作目までの物語のつながりがとても良くって、『継承』で大号泣してしまいました。
もう終わりかなあ、と思ったんですが、なんと
今年、4作目が公開ですね
私もできるだけ、観に行かさせてもらうつもりです
映画 『IP MAN 4 完結編』 公式サイト
【公式】 『イップ・マン4 完結篇(原題)』 2019年日本公開決定 海外ティザー予告編
『完結編』を観る前に、別の会社の別の監督さんの、また別のイップ・マンの映画作品、『イップ・マン 誕生』(2010年)と『イップ・マン 最終章』(2013年)も観させてもらいましょう。
しもたー、そう考えたら、先日、公開されてた『イップ・マン外伝 マスターZ』(2018年)も観に行っときたかったなー(>_<)
でも、私はまだこのシリーズを観てなかったし~。
あ
出町座で27日からある
でわ、今日もありがとうです・・・再见~(^.^/)))