韓国映画 1987、ある闘いの真実 公開中 | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆

 
 
 
シネマート心斎橋さんで
10月6日(土)から1週間限定上映NEWNEWNEW叫び
https://eiga.k-img.com/images/movie/89364/photo/d7e8c777b65559f4.jpg?1530260443
よりによってこの映画が限定公開で素晴らしいんですが
すんませんあせる
私はやめときますね(>_<)
いや、観てる間もですが、観終えてからも思い出すので
ちょっとしばらくホラー映画は無理なのです汗汗汗
 
いつか観れるようになるのかなあ・・・ホラー映画はてなマークドクロ
 
 
 
 
 
あらためまして
アンニョンです(^-^)ノ
ついに、この作品を観ました映画キラキラキラキラキラキラドンッ
 
 
 
 
 
誰もが驚愕する。
これは、わずか31年前の事件――
 
1987年、一人の大学生の死が人々の心に火をつけた――
国民が国と闘った韓国民主化闘争を描く衝撃の実話!
 
 
 
1987、ある闘いの真実
 
 
 
1987、ある闘いの真実
韓国語題:1987
英語題:1987: When the Day Comes
 
(2017年、韓国映画、129分)
 

監督:チャン・ジュナン
脚本:キム・ギョンチャン
脚色:キム・ギョンチャン,イ・ウジョン,チャン・ジュナン
PD:チャン・ヨンファン
助監督:キム・スンハン,キム・ミンソン
撮影:キム・ウヒョン
照明:キム・スンギュ
音楽:キム・テソン
美術:ハン・アルム
武術:パク・ヨンシク、チョン・ソンホ


出演:キム・ユンソク、ハ・ジョンウ、ユ・ヘジン、キム・テリ、パク・ヒスン、イ・ヒジュン、ユ・スンモク、ヒョン・ボンシク、パク・チファン、イ・ヨンジク、パク・チホン、キム・ギョンドク、キム・ウィソン、チェ・グァンイル、キム・スジン、キム・ジョンス、キム・ヘジョン、チョ・ウジン、イム・チョリョン、イ・チャンフン、ソ・ヒョヌ、イ・ヒョンギュン、キム・スンフン、パク・キョンヘ、イ・ファリョン ほか
特別出演:ソル・ギョング、ヨ・ジング、カン・ドンウォン、ムン・ソングン、オ・ダルス、コ・チャンソク、ウ・ヒョン、チョン・インギ、ムン・ソリ

 

※ 「輝国山人の韓国映画」様のページから引用させていただいてます。

 

 
解説: 「ファイ 悪魔に育てられた少年」のチャン・ジュナン監督が、韓国民主化闘争の実話を描いた社会派ドラマ。1987年1月、全斗煥大統領による軍事政権下の韓国。南営洞警察のパク所長は北分子を徹底的に排除するべく、取り調べを日ごとに激化させていた。そんな中、行き過ぎた取り調べによってソウル大学の学生が死亡してしまう。警察は隠蔽のため遺体の火葬を申請するが、違和感を抱いたチェ検事は検死解剖を命じ、拷問致死だったことが判明。さらに、政府が取り調べ担当刑事2人の逮捕だけで事件を終わらせようとしていることに気づいた新聞記者や刑務所看守らは、真実を公表するべく奔走する。また、殺された大学生の仲間たちも立ち上がり、事態は韓国全土を巻き込む民主化闘争へと展開していく。パク所長を「チェイサー」のキム・ユンソク、チェ検事を「お嬢さん」のハ・ジョンウ、学生デモに立ち上がる大学生を「華麗なるリベンジ」のカン・ドンウォンと豪華キャストが共演した。(映画.com
 
 
めちゃくちゃ良かったです、この作品。
 
劇場で観てて、ここまで集中させられて、興奮して
身震いするほどの感動って、ほんとに凄いと思いました。
 
どれほど良かったかとゆうと
「なんで『1987、ある闘いの真実』はアカデミー作品賞を
受賞しないのか!?」って思うほどなんです。
 
けど、受賞しないんですよね~はてなマーク
だったら映画賞とか、なんなんだ、って思ってしまいますけど
だからそうゆうもんなんでしょうね、映画賞ってもんがね。
 
まあ、でも、じゃあ去年のアカデミー作品賞とか
どの作品だったんだろうって思い出そうとしても
私には記憶がなかったりするんですよね。
 
でも、ほら、『1987、ある闘いの真実』とゆう作品のことは
私はきっと、ずっと忘れないことでしょう。
 
 
この映画、韓国の俳優さんが一人残らず出演して
出はらってしまったんじゃないか、と思えるほどの
豪華なキャストなんですが、しかし、そうであっても
まず、監督を語らねばならない映画だと思うんです。
 
チャン・ジュナン監督・・・ひらめき電球
これまでの監督作品は
まず、『イマジン』(1994年)って短編映画で映画監督を
スタートされて、6年後、続く2作目が初長編となる、あの
韓国映画界においても超・異色作にして超・問題作
地球を守れ!』(2002年)なんですよね。
 
『地球を守れ!』・・・私も韓国映画を観始めた頃
かなり早い段階で観て、あまりのもの凄さにブッ飛ばされた
記憶が思い出されますし、同時にまた今も大好きな映画なのです。
しかしこの映画こそ、ジャンル化、カテゴリー化を拒否する
分類不可能な異常映画なので、そっから15年かかって
『1987』のような映画らしい映画をチャン・ジュナン監督が
作ってしまうことが今昔の感ってゆうか変な気分になります。
 
次いで、『毛』(2004年)とゆう短編映画を監督した後
プサンを舞台にしたオムニバス映画
カメリア』(2010年)のうちの1話、「ラブ・フォー・セール」です。
ここでカン・ドンウォンとの絆が生まれてるんですね、きっと。
 
「ラブ・フォー・セール」は思いっきりSFです。
が、ちょっと難しくって、わかりにくい作品だったかもしれません。
しかし、オムニバスの一篇としてではなく、だからこそ
長編で作りはっても良かったんじゃないか、と思わされた。
いずれにせよ、監督の非凡な才能を感じさせる作品でした。
 
そして、『ファイ 悪魔に育てられた少年』(2013年)・・・
この作品は、私が人生で二度目に劇場で観た韓国映画。
そう、あの「みなみ会館」で観たのでした。
感慨深いものがあります。
作品としても凄まじい映画でした。
この映画を観たあたりから、私は完全に韓国映画の虜でした。
 
『ファイ』の完成度の高さは驚愕のレベルでしたし
こうして観ると、なぜ一般公開される映画の多くが、30分ではなく
2時間前後なのかって話です。
わからないけど、映画監督は2時間を目指すものなのか!?
 
そして、『1987』は、129分とゆう、短いくらいに感じつつも
もうこれ以上は突き詰めようがないとゆう濃厚な129分。
チャン・ジュナン監督作品のある地点での完成を
強く感じさせる映画だったのです。
 
「監督を語る」とぬかしつつ、この程度ですがあせる
これを書かずにいられないって私の気持ちもご理解くださいねあせる
 
 
この映画は、収集された事実から作られた劇映画のようで
つまり、私が思うに、歴史の事実を伝えることを目的とした
限りなくノンフィクションに近いフィクションのような映画では
ないでしょうか。
 
1987年、その年の韓国・・・
それは、その時代を生きた人々、老若男女誰しもが
忘れられない年だったのではないでしょうか。
 
それはすべての時代の中で、最良の時代であり、最悪の時代でもあった。英知の時代であるとともに、愚鈍の時代であり、信念の時代でもあったし、不信の時代でもあった。それは光の季節でもあれば、暗闇の季節でもあったし、希望の春でもあれば、絶望の冬でもあった。
 
・・・読んだことはないのですが、なぜか私も
チャールズ・ディケンズの長編小説、『二都物語』(1859年)の
その始まりのとこだけは知ってるんですが
この映画の始まり、もしくは終わりにもふさわしい気がしませんか。
 
ストーリーは・・・
1987年1月14日、ソウル大学の学生、パク・ジョンチョルが
警察の尋問中に死亡します。
対共捜査を担当している南営洞警察のパク所長(キム・ユンソク)は
部下たちに学生の遺体の速やかな火葬を命じます。
しかし、ソウル地検公安部長のチェ検事(ハ・ジョンウ)は
その申請に不審な点を感じ、持ち前の反骨精神もあって
法律で決まっている通りに解剖で死因を解明するよう
言い渡すのですが・・・。
 
そういった導入部で、映画が始まると一瞬も目が離せません。
子どもやったら、わけがわからず退屈でしょうけど
大人だったらどんな人でものめり込むことでしょう。
もう、映画の作りが見事だと申し上げるしかありませんな。
 
結論からゆうとね、この映画は・・・いろいろありますが
正義についての映画だと思います。
 
登場人物が大勢、登場してきますが、みんな
それぞれ、正義を信じてます。
そして、映画を通して幾度も、自分の正義が試されるんです。
「正義を試される」と言ってもいいでしょうね。
 
私も若い頃、ちょっと前まではね
「正義なんか恥ずかしい、わざとらしいし、偽善っぽい」と
思ってたんですが・・・この年になって、信じるのは結局
正義だけって感じです。
 
だからこの映画の全てが心に響くし
だからこの映画に心から感動したんだと思います。
 
ところで、映画が始まると「あ」と思いますがね
登場人物が初登場してくるとね、一瞬、映像が静止して
日本語で肩書きとか職業、名前が表示されるんですね。
これはきっと元は、韓国語(ハングル)で表示されたんでしょうけど
そのお陰でよりわかりやすいです。
字が出た時にちゃんと記憶しておけば
普段、韓国映画を観なれてない人たちでも大丈夫ですよ。
 
それだけ、大勢の人物たちが出てくるからでしょうけどね。
 
 
ここから、ちょっとだけネタバレ気味になるので
まだ観てない方はご注意をビックリマーク注意ビックリマーク注意ビックリマーク注意ビックリマーク注意ビックリマーク
 
ホントは何も知らずに観た方が、いいんだぞ~(;´∀`)
 
キム・ユンソクさん・・・
もう、ここまで重い、迫力のある演技する人って
世界的に見てもそうはいないんじゃないでしょうか。
いや、韓国の俳優さんってほんっと迫力が凄いんだけど
ユンソクさん、別格です(^_^;)
いっぱい出演作を観てきて、見慣れた俳優さんだと
思ってたんだけど・・・まだまだ驚かされてます。
(特殊メイクで顔を作っているとはいえ・・・汗
凄いよ、ユンソクさんドンッ\(◎o◎)/ドンッ
怖いぞー!!
 
ハ・ジョンウさん・・・言っていいですかあせる
あんまり出てこないんだもんな~ビックリマーク(;´∀`)ビックリマーク
いや~、『チェイサー』(2008年)や『哀しき獣』(2010年)の
対決再び、と予想してると非常に肩透かしです。
半ばを過ぎた頃から、あ、これはキム・ユンソク&ハ・ジョンウの
ツートップの映画じゃないなあ、と気づきました。
もっと分散してますね、主役が・・・。
けど、ハ・ジョンウさん、やっぱりかっこよかったですよビックリマーク
 
ユ・ヘジンさんも主役の一人です。
おとなしい感じの刑務官さんの役です。
ちょっと臆病な感じだけど・・・でもはてなマーク
かっこいいユ・ヘジンさんです合格
けど・・・ユ・ヘジンさんがらみで、強烈な残虐描写がありました汗
目を背けたくなるような・・・いや、ちょっと実際、見れなかった・・・。
 
そのユ・ヘジンさんの姪の役がキム・テリちゃんでした。
お嬢さん』(2016年)を観た時から
私も大好きなキム・テリちゃんですが
この映画でも素晴らしいんです。
私たち日本人が、最も感情移入しやすいキャラクターです。
 
そして、彼女が出会い、トキメキ恋気分になってしまうのが
カン・ドンウォンくん演じる漫画部の大学生・・・。
いや~、ここまで出番が多いとは思いませんでした。
後半の主役の一人です。
13、4歳はサバを読んでる気がしないではないのですが(;´∀`)
ぜんぜんおかしくないです、大学生です。
ドンくんとキム・テリちゃんの場面が、この映画で一番
可愛くって楽しい場面なのですが・・・はてなマーク
 
ソル・ギョングさんは民主運動家の役で
ずっと逃げ隠れしてます。
ギョングさんも後半の主役の一人です。
実は一番、アクションをやってます。
また映画的なサスペンスも担ってます。
見ながら、ああ、私はやっぱりソル・ギョング好きやー!!
と本気で思いました。
そう思わせてしまうのがソル・ギョングさんです。
 
イ・ヒジュンさんは新聞記者の役です。
むちゃくちゃかっこええです。
ハ・ジョンウさんとイ・ヒジュンさんのある場面、最高です合格
 
 
パク・ヒスンさんは、キム・ユンソクさんの部下の役です。
この男がまた凄いです。
キム・ユンソクさんとの対決のシーンで圧倒されます。
怖いです。
 
ヨ・ジングくん・・・実は私
映画を観ている間、ヨ・ジングくんだと気づきませんでしたあせる
それだけ、すさまじいなりきりぶりです。
ヨ・ジングくんの最後のセリフはきっと(オンマ・・・ビックリマーク)です。
泣きました。
 
ウ・ヒョンさんはムカっとくる警察のエライさんむかっ
いかにもいそうな人物です。
ヒョン・ボンシクさん、パク・チファンさんといった方々も
見ているだけでムカついてくるヤツラの役でしたむかっ
その仲間も、ムカムカきますよ~パンチ!
 
その他、キム・ウィソンさん、オ・ダルスさん、チョン・インギさん
ムン・ソングンさん、コ・チャンソクさんと、次々
一瞬にしろ、出てきます。
まさしく、韓国映画ファンにとっては狂喜乱舞のキャストです。
 
ムン・ソリさん・・・私は気づけませんでした(^_^;)
パンフレットを読んだら、どこに出ているか判明します。
 
音楽は、特に前半、あまり自己主張しません。
鳴ってなかったんじゃないかと思います。
静かに始まり、徐々にテンションが高まる映画です。
そのリズムが素晴らしい。
一瞬も目が離せないし、集中力も途ぎれません。
 
そして前半から、目頭が熱くなる場面
思わず落涙してしまう場面があります。
しかし押しつけがましい無理な感動ではないんです。
 
そして最後、言葉を失うほど感動的なラストが待ってます。
ゾクゾクっときてトリハダでした。
ここまでの映画はちょっとないと思います。
 
 
パンフレットは、700円(税込)です。
 
・イントロダクション
・ストーリー
・人物相関図
・時代背景、ワード解説、映画が描く1987年に何が起こったのか
・日本の1987年とは?(昭和62年)
・キャスト
・コラム 金平茂紀先生(ジャーナリスト、早稲田大学客員教授)
・プロダクション・ノート
・チャン・ジュナン監督インタビュー
・作品データ
といった内容です。
 
一つ、気になる点は
カン・ドンウォンとヨ・ジングの二人の写真が
パンフレットには一枚も掲載されていないことですが
それはパンフレットを読めば理解できますが
二人が演じた役が実在の被害者の方々だったからですね。
 
ご遺族の方々のお気持ちをおもんぱかってのことです。
ドンくんとヨ・ジングくんが演じている姿を目にして
悲しみを感じたり、さらに傷ついたりしないように・・・。
(ただ、ご遺族の方々もムン・ジェイン大統領とご一緒に
映画は観られたそうなんですが・・・)
 
そういったところ、韓国って尊敬してしまいます。
なりふりかまわず自己主張してる国のように思えて
実は繊細な優しさを重んじる韓国・・・。
そういった部分ではピタッと足並みをそろえる韓国は
日本としても見習うべきではないでしょうか。
 
撮影中、故イ・ハニョルさんのお母さんと交流したカン・ドンウォン。
 
試写会で、ムン・ジェイン大統領を中心にして・・・。
 
映画的にはあまりにも濃い、重い映画なので
パンフレットにだって全ては書ききれないでしょうけど
でも、映画を深く理解するために助けになるパンフレットです。
是非、買って読まれた方がいいと思いますよ・・・!!
 
 
映画が好きなら、この作品は絶対に観ないとダメです。
韓国映画とゆうジャンルを超えて、まれに見る傑作です。
本当に、本当に、本当に凄い映画です。
もしも観逃したら、きっと後悔します・・・ビックリマーク
いや、これを観ないでどーすんのよ、ほんまにっメラメラ(`・∀・´)メラメラ
 
『1987、ある闘いの真実』 公式サイト  走る人

 

でわ、読んでくださり、おおきに・・・ありがとうございますキスマーク

またよろしくです・・・アンニョン(^.^/)))

 

 
※ 2020年1月17日 画像を追加しました。