イ・ジェハン監督作品 サヨナライツカ | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆



アンニョンハセヨ~??(^-^)ノ

参議院選挙が終わりましたね。
私は政治のことはわかりませんが
これまで投票に行かなかったことはありません。

なぜ絶対に行くのか、その話もあるけど
それはまた今度の機会にして・・・
毎度のことですが、今回も
「自分の投票が反映された」って気持ちには
なれませんでした。
いつも、虚しい投票です。
それでも、これからも投票に行くんですけど
今の政治に何かを託す気分にはなれませんねダウン汗ダウン

さて、気分を変えてビックリマーク
6月30日には、この映画を観ましたカチンコ


サヨナライツカ

http://image.tmdb.org/t/p/original/vdUFgvKj4099L9p0kcDGio3nU6V.jpg

Sayonara Itsuka
英語題:Saying Good-Bye, Oneday
韓国語題:사요나라 이츠카
中国語題:再见,总有一天

(2009年、韓国映画、134分)

監督:イ・ジェハン
脚本:イ・ジェハン、イ・シンホ、イ・マニ
原作:辻仁成
製作総指揮:キャサリン・キム
共同製作総指揮:チェ・ジュヌァン、イ・サンヨン
製作:シム・ジェソプ、ファン・ヨンサン
共同製作:ノ・ジョンユン
撮影:キム・チョンソク
美術:チェ・ギホ
音楽:ソ・ジェヒョク
主題歌:中島美嘉「ALWAYS」
挿入歌:日高光啓「TWO ROADS」
編集:チェ・ミニョン
衣裳:キム・ソンイル
キャスティング:笠置高弘
アソシエイトプロデューサー:笠置高弘
視覚効果:キム・テフン

出演:西島秀俊、中山美穂、石田ゆり子、加藤雅也、マギー、スパコン・ギッスワーン、川島なお美、松原智恵子、須永慶、西島隆弘、日高光啓、平岳大、岡田卓也、日高光啓(AAA)、西島隆弘(AAA)、伊藤ゆみ、蒲生麻由、中島陽子、ジャスミン、梅沢昌代 ほか


©2009 CJ Entertainment Inc. All Rights Reserved.

http://img31.mtime.cn/pi/2014/02/27/191211.13444589_1000X1000.jpg

この映画は日本の作家、辻仁成先生の小説が
原作で、出演している俳優たちも、ほぼ全員
日本人なんですけど、私は韓国映画に分類したいと
思いました。
!?と思われるかもしれませんけど
スタッフがほとんど韓国人で監督がイ・ジェハン監督。
何よりもまずCJエンターテイメントのロゴタイプから
スタートしてしまうんですから
ハングクヨンファでしょ、これは!!・・・ってゆう。

イ・ジェハン監督は韓国生まれで
少年時代を米国で暮らし、1999年に
米国でアジア系の若者が暮らすことの難しさを描いた
The Cut Runs Deep』(컷 런스 딥)で監督デビュー。
日本のドラマを映画としてリメイクした
私の頭の中の消しゴム』(2004年)は日本でも大ヒットし
チョン・ウソンとソン・イェジンを大スターにしました。
『戦火の中へ』(2010年・・・私はまだ観てません)以後
新しい映画を作ってないようですけど、私もやっぱり
私の頭の中の消しゴム』の印象が強いです。

例によって原作となる辻先生の作品は読んでません。
(いつもこればっかりあせる
ってゆうか辻先生の本を一冊も読んでません。
文章も読んだことありません。
ごめんなさい・・・汗(>_<)汗

http://2.bp.blogspot.com/_oDxjNBV_KjU/TDR2WuhdYoI/AAAAAAAABqs/pNPa32qEmkc/s1600/033_20100215015352.jpg

1975年
今やテレビでも目が疲れた、腰が痛いと言いつつ
みんなに愛されている西島雅俊さんが
婚約者、
尋末光子(石田ゆり子)がいて、かなり万能で
SFみたいな未来を作り出すことを夢見るほど
野心いっぱいの「好青年」、東垣内豊役で
赴任先のタイ、バンコクで謎めいた女(しかも金持ち)
真中沓子(中山美穂)と出会い、会ってすぐ
思いっきり体の関係を持つ映画。

非常に画が美しく、ずーっと見とれてしまうほどで
またタイの風景が良くって心躍るんですが
予想外にベッドシーンが生々しいので
ビックリマークと、ちょっとビックリしました。

で、前半は婚約者もいて仕事も野球もデキる男
しかもイケメンが、キリッとした顔つきのまま
異国の地でひと時の恋に突っ走っているので
いいのかなぁ~??とこっちも思ってしまい
これはきっとバチでも当たるんじゃないのか??
と感じてるんですが

東垣内豊は心が強そうな割に意外とぐらつきますし
何でもええさかいに束の間の情欲さえ
楽しめりゃええんや、とでも考えてそうに思えた

真中沓子が思いのほか、真剣になっちゃって
けど、豊は結局、上司(加藤雅也)の意見も考慮して
婚約者のもとに帰ってしまうのです。

と、ここまでは、正直、普通のメロドラマ。

http://fims.kofic.or.kr/upload/up_img/2011/03/mov_DI2JAB_20110325173233_3.jpg

ところが、それから25年後

東垣内豊と真中沓子は再会することになるんやけど
そこからが、胸に響きました。

何のためにそのシーンがあるのか
私にはよくわからない場面もありましたけど
あの25年前の罪深い生命力に満ちていて
楽しかったバンコクの新鮮な彩りと違い
現在は人生も後半にさしかかり
どこか冷たい色合いの風景の中に生きる
東垣内豊。

彼が知る
沓子のその後とは・・・??

http://www.hancinema.net/photos/fullsizephoto116119.jpg

正直、ほとんど期待もしていなかったし
話のあらすじだけなら、私が好まないタイプの物語。

でも・・・
私が主人公たち二人の若い頃、歳を重ねた頃の
ちょうど中間あたりの年齢だからでしょうか
後半にはグッときてしまった。
25年後がほんと、良かった。

恋愛の冒険に若さの赴くままに向かい
悪徳めいた愛に気持ちよく溺れたつもりが
人って自分の気持ちを
変えることができないこともありますから
いつかその過去の後始末が巡ってくるんだなぁ
・・・と思わされて。

でも、悲劇的で悲しくってイヤって感じじゃなく
人生だなぁ、とも思えて、泣いてしまったよ。

そりゃ、婚約者の立場からしたら
文句の一つも出て当然やし
面と向かって女としての敵にね
「消えて」と宣言するのも当たり前やけど
(その場面も美しくって良かった。女の対決はきれい)
割りきれへんと思いますよ、人と人は
そんなに簡単ではないよ、善い、悪いでは。

なんか、最近の世相じゃ
ギャアギャアうるさく
偽善的な大ブーイング大会が開催ですが。


ほら、愛されたこと、愛すること、あなたなら
どっちを思い出す??ってテーマだし
沓子も豊かも愛することが残ったしね・・・。

25年後、それぞれの人が
若い時は打算も欲もあったけど
時を経て自分たちの気持ちを
寂れたようにさらしているのが胸に迫りました。

http://pds20.egloos.com/pds/201011/02/19/b0044119_4cceeed355198.jpg

西島秀俊さん、良かったですわー。
なんで人気があるのか、ようわかりました。

あと、『力道山』(2004年)の冒頭で
「いやいやいや、皆様の華麗なスイング、スイングゥ~♪」
とはしゃいでたマギーさんが
東垣内豊の親友役でした。

ただキャストに思い入れのある人は
また違った観方だろうけど
私はない分、物語に耽溺できて
それが良かったと思うの。

とにかく、この映画は後半が好き。
まあ、それも前半あっての話ですがね。

個人的にはもうちょっと現実感のある設定で
自分の住んでる世界とつながった表現だった方が
もっともっと胸に迫ってきたんじゃないかな・・・
な、どと。

でも、しばらく前から気にかかっていた映画を観れて
とても良かったし、こういった形の日韓合作映画が
やっぱり私の求めてるものなので、満足です。

それでは、いつも
最後まで読んで下さり、カムサハムニダキスマーク

またです、アンニョン(^.^/)))




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