映画監督 アッバス・キアロスタミ | Asian Film Foundation 聖なる館で逢いましょう

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アジア映画に詳しくなかった私がアジア映画を観てます♪
ネタバレはできるだけ避けております…(ㆆᴗㆆ)*✲゚*。⋆


アッバス・キアロスタミ

عباس کیارستمی

22 June 1940 – 4 July 2016



高名な映画監督である
アッバス・キアロスタミ監督が
4日、パリで亡くなりました。

私はアッバス・キアロスタミ監督の作品を
ほとんど観ていませんので
いつものようには何かを書けそうにありませんが
なのに、おぼつかなく喪失感を感じています。

私はいつも、優れた映画監督の映画をいつか観ようと
そして自分の拙い人生が少しでも深まるのならと
期待を感じているのに
その監督が偉大であればあるほど畏れを感じて
もっと俗な楽しみを与えてくれる娯楽系の映画に
より親しみます。
(そういった娯楽映画にも必ず感銘を受けるものですが)

だから、アッバス・キアロスタミ監督の作品を
ほとんど観てないわけだけれど
友だちのうちはどこ?』(1987年)を観た時には
こんな些細な話で映画ができ上がるのか!?
と驚きましたし
オリーブの林をぬけて』(1994年)を観た時には
遠い風景の中に見る愛の形に強い印象を受けました。
そして『
桜桃の味』(1997年)・・・!!
たった100分ほどの時間の後に
生きる意味について深く考えさせられました。

私がアッバス・キアロスタミ監督の作品を
観るために使った時間は僅かなものですが
与えていただいた感動と思慮と哲学は
とても大きなものだったと、そう思いたいです。

最終的に、私がアッバス・キアロスタミ監督の映画を
スクリーンで観ることはさそうです。
でも、少なくとも偉大な監督のその名を知り
いつか観るだろうその作品に思いを巡らします。

今、来世では映画製作が盛んなんでしょうか??

偉大な監督の死に追悼の意を表します。



【アッバス・キアロスタミ監督の主な作品】

adjrebeh (1973年)
トラベラー Mossafer (1974年)
Lebassi Baraye Arossi (1976年)
Gozaresh (1977年)
Az Oghat-e Faraghat-e Khod Chegouneh Estefadeh Konim? (1977年)
Ghazieh-e Shekl-e Aval, Ghazieh-e Shekl-e Dou Wom (1979年) ドキュメンタリー
Hamshahri (1983年) ドキュメンタリー
Avaliha (1984年) ドキュメンタリー
友だちのうちはどこ? Khane-ye doust kodjast? (1987年)
ホームワーク Mashgh-e Shab (1989年) ドキュメンタリー
クローズ・アップ Nema-ye Nazdik (1990年) ドキュメンタリー
そして人生はつづく Zendegi va digar hich (1992年)
オリーブの林をぬけて Zire darakhatan zeyton (1994年)
桜桃の味 Ta'm e guilass (1997年)
風が吹くまま Bad ma ra khahad bord (1999年)
ABCアフリカ ABC Africa (2001年) ドキュメンタリー
10話 Dah (2002年)
5 five ~小津安二郎に捧げる~ Five Dedicated to Ozu (2003年) ドキュメンタリー
10 on Ten (2004年) ドキュメンタリー
シーリーン Shirin (2008年)
トスカーナの贋作 Copie conforme (2010年)
ライク・サムワン・イン・ラブ Like Someone in Love (2012年)


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