とし物語 vol74 ~沖縄1人旅編4~
いざダイビングへ!!
僕はドキドキわくわくしていた。
海は大好きだし、素潜りはしょっちゅうしてたけど
ダイビングは初めてだった。
ダイビングショップの人が宿に迎えに来てくれた。
迎えの車に乗って僕はダイビングショップへと向かった。
ショップに着くと、ひげもじゃの男の人がいた。
この人が店長のようだ。
簡単にダイビングに関することを説明された。
最後にサインするのだが、その紙には
”もしダイビング中に命を落としても訴えたりしません”
みたいな事が書いてあった。
急に不安になったが、サインしないといけないみたいだったので
サインした。
ダイビング中の事故は多々あって、サインしてても結局裁判になったり
することもあるらしい。
って、ショップの人が教えてくれた。
サインもしてしばらく待ってると、ひげもじゃの男性の人が
「よし!行きましょう!!」
って言ってきた。
僕は
「あのー、僕1人だけですか?」
って聞いた。
ショップには僕以外のお客さんは見当たらなかったので
もう現地に行ってるのかな?って思ってた。
が、どうやら今日は僕1人だけらしい。
おれ1人か・・・・・。
正直可愛い女の子の1人や2人はいるんやろうな
って思ってたので、ちょっとがっかりだ。
でもせっかくなんで楽しまないと。
と思い、気分をあげあげにしていった。
現地に到着すると簡単に道具の説明があった。
で、早速ウェットスーツを着た。
で、すぐに舟に乗り出発した。
そうそう、先生はこの人だ。

あとで聞いたら、歳は1個上だけらしい。
すげー大人っぽかった。
行きの船も1人だったので、先生が
「タイタニックでもやる?」
って言ってきた。
いやいや、普通1人でやらんでしょ!!
と思いつつ
「はい、やりましょう!!」
と返事をしてしまった。

やってしまった。
潜るポイントについて、フィンとボンベを装着した。
周りを見渡しても舟1つなかった。
どうやら海も貸し切りらしい。
もう開き直って、このマンツーマンを楽しむことにした。
道具の説明をもう1度され、海に潜ることになった。
ロープにつかまり、先生とゆっくりゆっくりともぐっていった。
耳抜きもできて問題なかったのだが、息がはけないことにきづいた。
吸うことはできてもはけない。
最初の説明で、ゆっくり酸素を吸ってほそーーーくだす。
的な風に思っていたので、はくときに吐息のようにはいてたのだが
それでは全然はけなかった。
かなり苦しくなってきたので1度上に上がります。
的なジェスチャーを先生にしたのだが、なぜか先生は
ゆっくりとゆっくりと吸ってみよう。
的なジェスチャーをしてきた。
いやいや、僕はほんとに苦しいので1回上がらせて下さい!!
ともがきだした。
のに、先生はゆっくーーり、ゆっくーーーり。
というジェスチャーばかりしてくる。
もう我慢できなくなったので、先生を無視して上がろうとした瞬間!!
先生の両膝が僕の腰をがっちりとはさみ、僕は動けなかった。
あぁ、わずか海面2メートルのところでおぼれ死ぬんだ・・・・・
ホントにそう思った。
でも人間追い込まれるとなんとかなるもんで、無意識に息をおもくそ
はきだしたみた。
すると、酸素がでてくれた。
うれしかった。
呼吸ができたのだ。
僕はこの困難に勝った。
それから呼吸にも慣れ、海の中を楽しんだ。
それはそれは幻想的で、ホントに素敵な世界だった。
ずうーーっと海の中にいたかった。
音のない世界。
自分の呼吸の音しかない。
僕はダイビングの時に、海底から空を見上げる。
ということをどうしてもやってみたかったので
先生がちょっと向こう向いてるすきに海底に寝転んで空を見上げてみた。
言葉では何ていっていいかわからないので
みんなもそういう機会があったら是非やってみてください。
僕1人だけだったので、たくさんもぐらせてくれた。
その後も時間が余ってたので、1時間ほどシュノーケリングを楽しんだ。
夢のような時間は終わった。
帰りの船で先生に聞いてみた。
「いつもってもっと人数いるんですか?」
「いるよ。今日も午前中は女の子が7人ぐらいいたよ。
おっぱいおっきい子もいたよ。」
って。
「ちなみに明日の午前中も女の子ばっかりやで。」
って。
僕は
「いや、でも女の子がいてもそんな別にあれでしょ?」
すると僕の思いを打ち砕くように
「いやいや、人数いると結構舟の上にいる時間あるからね。
舟の上やったらウエットスーツも上は脱いでるから水着やで。
しかもおしゃべりも結構できるよ。
だいたい男子は午前中は昨日のお酒をぬいてるやろ?
女の子は午前中から活動するのよ。」
・・・・・・・
なんてことだ!!!!
先生の言うとおりだった。
僕は午前中はお酒を抜くためにぶらぶらしてた。
こんなことなら午前中からやっときゃよかった。
酒なんて飲まなきゃよかった。
飲み過ぎなきゃよかった。
と少し思った。
が、楽しかったし、海を独り占めにできたし
これはこれで貴重らしいので、オッケーだ。
また海に潜りたい。
そんな素敵な経験だった。
とし物語 vol73 ~沖縄1人旅編3~
二日目。
この日は昼からダイビングをする予定だった。
というのも昨日の夜、宿の皆と飲んでるときにダイビングの話しになり
是非やった方がいい。
おれが知ってるところを予約しといてやるから!
という話になり、急遽予定になかったダイビングをすることになった。
朝は前日のお酒をぬくので、お昼からにしていた。
夜遅くまで飲んでたのだが、結構早く目が覚めてしまった。
ゆんたくでくつろいでいると、昨日一緒に飲んでた人達も次々と起きてきた。
その中の3人は西表島に行くらしい。
ホントかどうかは知らないけど、西表島で男女混浴の露天風呂があって
もちろん水着で入るらしいのだが、お風呂に入りながら星を眺めれる。
っていう話をしていた。
僕も「一緒にどう?」
って誘われたけど、今日はダイビングするのでしぶしぶ断った。
ダイビングをする時間にはまだまだだったので
この時間を利用して3人で石垣島をさっと1周しよう!!
ということになった。
僕がレンタカーを借りてたので。
早速準備し、車で出かけた。
具志堅の銅像を横目に、北を目指して走った。
途中、ちょっと名前を忘れてしまったが
湾によった。


親子の旅行者に出会い話してると
「3人仲良しですね。友達なんですか?」
って。
僕らは
「いや、昨日宿で出会ったばかりですよ。」
2人は驚いてたみたい。
時間がなかったので、足早に次の目的地に向かった。
次は石垣島の最北端だ。
ここは景色もホントに綺麗だった。
僕はカッコつけて写真を撮ってもらった。


観光客も多く、3人で写真を撮ってもらった。

こんな綺麗な景色を見たって嫁さんに言ったら
怒られるやろうな?
なんてことを考えてた。
そんなにゆっくりする時間もなかったので、すぐに出発した。
途中、島田紳助の喫茶店があって立ち寄ろうとしたけど
ごっしーがあんまりやで。
っていうので、記念に写真だけ撮った。

しんすけがたってた。
あっという間に時間がなくなったので、急いで宿に帰った。
その前にラーメンを食べて。
ラーメンを食べたその腹でスグに僕は
ダイビングへと向かった。
とし物語 vol72 ~沖縄1人旅編2~
みんなとすっかり仲良くなり、いろいろ話を聞いてるとみんな
いろんな場所から来ていた。
北は北海道、東京、九州などなど。
宮古島からダイバーの女の方が来ていて、ダイビングのいいポイントを聞いた。
皆とてもいい人たちで、とても楽しいお酒の席だった。
時間が過ぎるのも忘れ、ずっとのんでしゃべって鍋をつついてた。
鍋も終わり、みんなでそのままゆんたくへ移動した。
(ゆんたくとは雑談室みたいなところ)
そこで、誰かが置いていった泡盛と誰かが置いていったさんぴん茶をとり
適当に割ったりしてずーーっと飲んでた。
男6人でえらい盛り上がってしまい、12時で消灯になるのだが
まだまだ飲み足りないということで、すぐ宿の前が海なので外で飲もう!
ということになり、場所を外に移して6人で海をバックに和になって飲んだ。
年齢も住んでるところも仕事も全然違う皆が
めっちゃ楽しそうに飲んでた。
ほんとにほんとに楽しかった。
楽しくてしかたがなかった。
途中、ちょっとおしっこがしたくなり辺りを見回してみたが何もない。
もぞもぞしてたら誰かが
「海にしたらええやん。」
って。
なるほどね!
じゃ、海にするか!!
ということで、海に向かって立ちションした。
すると、僕も僕もとなり、結局6人全員でした。
誰が1番遠くへ飛ぶか!?
というゲームになり、僕が1番飛んだ!!
まだまだ若い者には負けへんで!!!
めっちゃ皆で大笑いした。
腹の底から笑った。
久しぶりに。
僕以外の5人も皆色々想いがあって、旅に来たみたいだった。
悪徳住宅業者にいて、老人の家の軒下に入るらしく
そこで大黒柱を見つけてわざと蹴ったりして曲げたりするらしい。
そこで家の老人に
「お宅の大黒柱が曲がってます。すぐに直さないと大変なことに!」
的なことを言って、お金を儲ける。
さすがに心が痛んで辞めたみたい。
その時のお金が数百万あるから、これがなくなるまで遊ぶって。
北海道の2人は医者で、1人はダンスもやってるって。
なかなか二足のわらじは難しく、色々迷ってると。
そんな医者がいてもいいじゃないか!!
ちょうど僕もそんな感じで迷ってたので、すごく共感できた。
その人達が沖縄からフェリーで石垣島へ向かう船の上で偶然出会って仲良くなった人もいた。
この人は東京の人で、この旅が終わったらカナダへ行くって言ってた。
1番年長者さんは三十半ばぐらいで妻と子供2人がいるらしい。
若い時から石垣島に住みたくて、ずっとお金を貯めてきたらしい。
で、お金もたまってきたので石垣で物件でも探すついでに1人で遊びに来たって。
「こらこら、妻と子供を置いてきたらダメでしょ!」
って注意したら
「お前に言われたくないよ!」
と。
その通り。
次の日一緒にちらっと物件を見て回ったのだが、いい物件があって聞いてみると
なんと値段が二億だった。
さすがに僕もびっくりしたが、
「買えるんですか?」
って聞いてみると
「買えるけど、これを買っちゃったらさすがに金がほぼなくなるからなぁ。」
って。
おいおい!
あんた何もんだよ!!
こんな人たちときっとここで今日会ったのは偶然じゃないんだろうな。
会ってから数時間しか経ってないけど、ホントに友達というか
仲間というか、大切な人達になった。
ほんとにずうっと飲んでいたかった。
夜の3時か4時ぐらいになり、さすがにタンクトップの人がいたので
寒くなってきたみたいで、そろそろ時間も時間だし帰るか。
ってことになった。
こうして僕の初めての一人旅の1日目が終わった。


