『Rebel Heart』 Madonna アルバム感想&翻訳紹介 | LUCKY STAR

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唯一無二のポップスターであるMadonnaの応援ブログです。Madonnaの記事が中心で翻訳記事も頑張って更新してます。

2016年1月23日に更新した記事に
タイトル名を変えて本文に加筆して再び更新しました。


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さていよいよ洋楽部門のAlbum、第1位の発表です。
おそらくこのブログを普段から気にかけてくれる方なら、もうお分かりだと思います。


Artist&Album Of The Year 2015~第1位~
第1位「Rebel Heart」Madonna

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以下は長文ですが、良かったら目を通してください。

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さてまずはアルバム発売の自分自身の心境についてご説明しよう。

長かった3年間。2012年に彼女のファンになってから新しいアルバムの発売を待つまで。だからMadonnaがスタジオ入りしたという情報を聞いた瞬間は本当に嬉しかった。

しかし、なんと発売される前にアルバム曲の一部がリークされてしまったのだ。

(ちなみにBjorkも同時期にアルバムを発売予定だったが彼女もリークされてしまったが
彼女は激怒せずそのあとすぐにオフィシャルでアルバムをリリースした。)

だがMadonnaは激怒した!
「アートへのレイプだ」とすぐにSNSで発言したのだが、彼女のArtへの姿勢を理解できない多くの人たちから「ヒステリーだ」「大げさな表現だ」など批判されてしまった。

だが私から言わせてもらえば、リークはアーティストにとって十分犯罪である。

(そもそもMadonnaは下積み時代にニューヨークで性的暴力の被害にあい
レイプの残酷さは誰よりも理解している人です)

しかもこのアルバムはもともと春に、シングルはバレンタインデーにリリースする予定だったのだか、リークされたせいでその話もなくなったのだ。

ファンには完璧な形での曲を聴いてほしいという本人の意向によりちょっと早くクリスマスプレゼントとして、6曲ほど先行予約した人にプレゼントしたのである。

そしてジャケット写真が公開された。
ジャケ写は3種類あるのだが、まずはこれだろう。
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ロープを巻き付けたMadonnaの姿が衝撃的だ。このロープの意味は「アーティストへの抑圧に対する抗議を表現している。自由に発言することができない、口を塞がれている状態。反逆精神の表れ。そのために何かをしなければいけない」と彼女は説明する。

ジャケ写が公開されるや否やSNSでファンが自身の顔をロープを巻き付けた写真を次々とアップした。それに負けじとMadonnaも有名歌手や政治運動家の顔にロープを巻き付けた写真を自身のSNSに投稿した。

しかし、キング牧師やネルソンマンデラに巻き付けた写真が物議を醸してしまった。確かに不謹慎かもしれない。Madonnaは彼らの反抗心をたたえたつもりだが、多くの人が誤解してしまったのかもしれない。

デモテープがリークされた件でも批判され、一連のSNS写真でも批判されてしまう。

まさにジャケ写の意図であるように、芸術家への抑圧行動をMadonna自身が体験してしまう皮肉な展開となってしまった。

(それでもジャケ写の意図は十分伝わってくる)

また別盤として二つの別のジャケ写も公開された。




特に上の赤い服を着た彼女の写真はなんだか懐かしい雰囲気すら感じる。

また中身に入る前に制作人について触れたい。Madonnaのアルバム史上最も多くの人が携わったアルバムとなった今作。だからこそアルバムの収録曲も多いのだろう。いつも通り全曲の作詞とプロデュースに関与しており、MadonnaはRemixの作業にまで関わってくるそう。

最近はソングライティングにだけ参加して、プロデュースは売れっ子に任せるといったアーティストがいる中で、Madonnaを始めとしたすべての作業に関わってくるアーティストたちはもっと評価されるべきである。さらにDiploはMadonnaとの共同作業について「彼女はあらゆる作業に関わってくる」と言っていたくらいである。

こんなにたくさんの人をまとめ上げたMadonnaも凄いが、そんな彼女もやはり苦戦したそうだ。
インタビューで「いまだに女性アーティストはこうあるべきだというカタにはめられる」と答えたようにプロデュース面では苦戦の連続だったのではないだろうか。

このアルバムのメインプロデューサーはDiploとAviciiとKayne Westだろう。
そして3人を支えるようにMaureen McDonald、Toby Gad、Griffin Jr、
Ariel Rechtshaid、DJ Dahi、Michael Diamonds、
Billboard、Mike Dean、Charlie Heat、
Arash Pournouri、Carl Falk、Rami Yacoub、
Magnus Lidehall、Vincent Pontareなどが素晴らしいプロデュースをしています。

意外にもToby Gadが最多プロデュースしていて
こっちが逆にメインでもいいんじゃないのかと思ってしまうほどです。

ちなみに『Hard Candy』(2008年)でプロデューサーとして参加していたPharrell Williamsも今作に参加していたらしいが、どうやらその曲はボツになったらしい。

(以下曲紹介のクレジットで間違っていたら優しく指摘してください(笑))

もちろんこんなに多くの人が携わると、どうしてもアルバム全体がバラバラな印象を受けそうだ。しかしそこはMadonnaの手腕が光りバラエティーに富んでいても、バランスに富んでいるという仕上がりになりました。

サウンドはもちろんEDMっぽい曲も複数ありますが、ギターを基調としたエレクトロポップな曲が大半を占めています。
(もちろんピアノやギターが印象的なバラードも多いです。)

この傾向は「Ray Of Light」(1998年)や「MUSIC」(2000年)以降から変わらずに貫かれている点です。

歌詞はMadonnaの人生そのものであり、彼女の人生経験が反映されている曲もちらほらあります。

Madonnaもインタビューで、こう↓説明しています。
「このアルバムは、私の性格の二つの強い面を表している。一つは反抗的で挑戦的な面。
 もう一つは内心弱いところがあったりするロマンティックな面」

記事主の記憶が確かなら「MUSIC」(2000年)でも同じことを発言していた。確かにこのアルバムは個人的に「MUSIC」の雰囲気があり、もちろん「Like A Prayer」のようなメッセージも感じることがあります。

アルバムの幕開けは1stシングルの”Living For Love”です。
失恋の痛みから立ち直るという曲だが、人生の歌でもある。"Love Gonna Lift Me Up"というように人生を立ち直らせるには、"愛の支えが必要だ"ということを教えてくれる曲です。DiploとMcdonaldとGad、さすがである。しかもこの曲にはピアノの演奏だけの出演ということだけでAlicia Keysが参加しているのだ。Aliciaにピアノの伴奏のみに参加させるなんて、絶対女王にしかできないことではないだろうか。またゴスペルのような力強いコーラスも印象的で、spれが賛歌のような神秘的な雰囲気を出すのである。

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MVもマタドールとして闘う彼女の姿が描かれて、まさに人生の賛歌にふさわしいMVである。

次はギターのサウンドから始まる”Devil Pray”。
こちらはMadonnaとAviciiがメインプロデュースしていて、DJ Dahi、Michael Diamondsも参加しています。Aviciiの楽曲から影響を受けたであろうサウンド。Madonnaのキャリアで終始貫かれる宗教的なメッセージを垣間見ることができる。

次はこのアルバムで上位を争うくらいの名曲である”Ghosttown”です。
最近ではRolling Storne紙の読者投票でなんと1位に輝いたという快挙を成し遂げました。
やっぱり分かる人には分かるこの曲のすばらしさです。

MadonnaとJason EviganやSean DouglasがEvan Bogartがソングライティングをして、Billbordが唯一このアルバムでプロデュースした曲です。
排他的な雰囲気を醸し出しながらも、"たとえ人間はどんな場所でどれだけ傷付こうともやり直せる、ここから二人で歩いていこう"というロマンチックな一面がみえます。そしてこういうメッセージこそMadonnaの誰にも負けない武器である。

ミュージックアワードではGhosttownを披露するさい、ギター担当としてTaylor Swiftが参加したのも記憶に新しいところですね。

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次は元カレに捧げたUnapologetic Bitchです。
こちらはDiploがメインでプロデュースに参加していて、レゲェのようなサウンドに仕上がっています。Diploがメンバーである、Majer Lazerのアルバムに収録されていそうな曲です。歌詞は元カレに対しての文句がすがすがしいくらい出てきて、途中で"Fuck You"って歌ってしまうくらいです。さすがUnapologetic Bitchなだけある女王です(笑)

次はおそらくタイトルだけで誰もが注目するであろうIlluminatiです。
”Illuminatiってあのテレ東の番組で出てくる秘密結社の事?”って思ってしまうが、
私はMadonnaを始め洋楽を通して前々から知ってました。
音楽界にはイルミナティに入信しているアーティストがいて
その人たちが音楽やMVや言動やファッションを通して
イルミナティのメッセージを送ってくるらしいですが、
もちろん噂レベルのことですし、ネットとかで検索すると
騒ぎすぎだろって思ってしまうようなレベルの噂まであり
一体どっちが怪しい言動をしてるんだよって
ツッコミを入れたくなるようなことが大半なので
わたくし個人としてはイルミナティはただの組織だと考えております。
というか市民的公共性の勉強をしっかりすれば秘密結社が誕生するのは
ごくごく自然なことです。

いやこの曲はそんな噂を逆に利用して作ったのではないか。
歌詞を見れば一目瞭然です。

”全ての幕を開けた あの啓示
創始の父らがそれを 壁に書きとめていた
なのに今 メディアが私たちを迷わせる
正しいにしろ 間違っているにしろ”

そしてこの曲はKayne Westが制作にかかわっているというお墨付きです。
サウンドも実にダンスミュージックより本当にカッコイイ。

GadやMcDonaldはもちろん
Mike Dean、Charlie Heat、Travis Scottもいい仕事をしています。
(なんだかんだ言ってKayneはすごい!)

そんな流れを引き継ぐようにBitch,I'm Madonnaが登場します。
誰が聞いてもDiploが制作に携わったと分かるくらいなEDMサウンド。
前作にも客演に参加し完全にMadonnnaのお気に入りになったNicki Minajも参加して
より華やかな曲になりましたね。
WritersにはMadonnaやDiploだけでなくGadやMcDonaldやRechtshaidや
NickiやSophieが参加しています。
プロデュースはなぜかMadonnaとDiploのみの扱いですがSophieも参加したみたいですね。

そしてあの豪勢なMVについて翻訳記事で語ってるんで、
ぜひそちらをご覧ください。

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Living For Loveの時はピアノ伴奏だけにAlicia Keysを
Ghosttownのパフォーマンスのみにギター担当としてTaylor Swiftを
そしてBitch,I'm MadonnaのMVに短い時間であれだけの大物が出演&客演。

Madonnaの人脈の凄さにはただただ驚かせられる。

続いてはミッドテンポなEDMの流れを組んだPopソングのHold Tight
こちらはMadonnaとDiploとMcDonaldとGadが中心となって制作されたのですが
どこのクレジットを見てもプロデュースのところにMadonnaの名前しかないのです。
つまりMadonnaによる単独プロデュースなのでしょうか?
そんなこと初めてじゃないかな。
歌詞も希望に満ちていてGhosttownの後に聞くとすごいドラマチックに聞こえる。

Joan Of Arcはタイトルだけ見ても筆者ももちろんだが気になった方は多かったのではないか?
それにアルバムのアートワークやツアーの写真で
ジャンヌダルクの恰好をしたMadonnaの写真を見た方も多いだろう。
曲自体は予想をはるかに超えるくらいな柔らかなバラードだった。
私はてっきりダンスミュージックだと思っていた。
ギターを基調としたサウンドに今まで以上に
Madonnaの傷付きやすい一面が垣間見える歌詞を優しい歌声で訴えかけてくる。
”私はジャンヌダルクじゃない、私は人間”という歌詞に込められる気持ち。
この歌詞を見ると自分はMadonnaによるMichael Jacksonのスピーチを思い出すのである。

次の曲はそんな彼女の弱気を吹き飛ばすかのように私はアイコンであるという
運命を歌った自己啓発ソングのIconicが流れる。
Pre Hookで一気に盛り上がると思いきや
Hookで一気に転調するという皮肉な展開をみせるダンスミュージック。
まさに歌詞にあるようにIconicでありながらIronicである。
歌詞にもある通り彼女はこれからも戦い抜くことを誓ってくれているようにも感じる。
やはり彼女のファンである以上はJoan Of Arcのような弱気な一面より
Iconicのように強気な一面を見たいのである。

ちなみにJoan Of ArcとIconicはMadonnaとGadがメインで曲作りを担当しており
ここでToby GadのDiploやKayne WestやAviciiに負けないくらい
素晴らしい仕事ぶりが明らかになる。

HeartBreakCityはこのアルバムで一番クレジットが多い曲である。
つまり沢山の人がこの曲に携わったということであるが
MadonnaとAviciiがメインである。
おそらくAviciiの曲を聞いたことがある人なら
この曲にAviciiが参加していることには気づかないくらいな曲である。

ピアノが基調となっていて失恋の痛みをHeartBreakCityという
比喩を使って見事に表現されている。
もちろん歌詞は元夫のことを指しているのだろうか
前作でも彼のことについて沢山の曲で触れていたが
まだその傷はいえていないのだろうか。

そんなHeartBreakな状態とは打って変わって次は明るい曲が流れてくる。
Body Shopはこのアルバムで上位を争うくらい好きな曲になった。

Toby Gad陣営のDJ DahiとMadonnaがメインプロデューサーを務めており
もちろんGadやMcDonaldやGriffin Jrも参加している。
Madonnaのか細い優しい歌声の中まるでミュージカルのワンシーンを見ているかのような
気にさせられるのがこの曲の魅力ではないだろうか。
"I Hear You Work At A Body Shop"というところは労働者全員で大合唱である。

そんな流れで聞こえてくるのがこのアルバム上位を争う珍曲のHoly Water
”イーザスは私のプッシーが好き”という珍歌詞にあるとおり
イーザス改めKayne Westがプロデュースを務めています。
WriterにはNatalia Killsが参加し
ProduceにはDeanやHeatも参加しています。

このアルバムにはMadonnaの祈りへの回帰が見られる曲がいくつかありましたが
この曲では明らかに教会や宗教へ喧嘩を売っているとしか思えないですが
またそれこそが彼女なりの祈りに対して姿勢です。

アルバムの後半に行けば行くほど内面的な歌詞が多くなってきますが
Inside Outはそれが垣間見えてきます。

それもそのはずJason EviganやSean DouglasやEvan Bogartなど
Ghosttownのライティングに関わっている方々が書いてるからでしょう。
もちろんMadonnaやMike Deanもライティングとプロデュースに関わっており
内面的だけどロマンチックな曲となっております。
(ちなみに翻訳記事でKayneプロデュースと間違って書いてしまったので
 あとで翻訳記事全体を修正します)

Wash All Over Meは後半のハイライトの一つ。
この曲の凄いとこはMadonnaとAvicii陣営とKayne West陣営の共作であるという点です。
こだわりが強そうなMadonnaとAviciiとKayne Westの共作。
きっと一緒にプロデュースしたMike DeanとCharlie Heatはきっと気を使っただろう(笑)

”変わりゆく世界にあって
私という馴染まない人間”という内省的な思いさえ
洗い流してしまうという洗礼を思わせ
ゴスペル的な要素もありより祈りを思わせる曲です。

内省的な曲が続く次はダンスミュージックの登場です。

とその前に限定盤ではここでAuto-Tune Babyという曲が挟まれるのですが
その名の通り全編がオートチューンで作られている曲。

しかしMadonnaとDiploとKayne West陣営が共作していて
凄いレアな曲なのですが、いかせん大衆受けする要素が皆無なので
限定盤だけの収録になったのでしょう。

このアルバムではDiploとAviciiの共作はないのですが
kayneは両者とも共作していて
Toby Gad同様Kayne Westもこのアルバムでは本当に素晴らしい働きをしています。

ここまでこのアルバムをほめているのですが
申し訳ないが次の曲では悪いところも書かせていただく。

MadonnaとDiploがメインで曲作りに携わったBest Nightは正直
このアルバムで一番”?”とい思ってしまう曲です。
(この曲さえなければ完璧なのに)

それに続いてはたまたMadonnaとDiploプロデュースの曲が続く。
もちろんGadやMcDonaldもライティングに関わっている。
Veni Vidi Viciはラテン語で見た、来た、勝ったという意味である。

自身のヒット曲の名前を歌詞に登場させて自身の人生を振り返るという遊び心溢れた曲である。
アコースティックギターの音も効果的に使われているダンスミュージックで
まるで弾き語りを聞いているように思える。

Holy Waterに続く問題作であるS.E.X.はGadやMcDonaldだけでなく
Kayne WestやHeatやMike Deanがプロデュースを務めている。

Holy Water同様にそういう性的なアプローチがある曲はKayne陣営が担当している。
あえてS.E.X.というタイトルにしたのは
歌詞にある通りこれは”性科学のレッスン”であるからだと思う。

彼女にとって性的なメッセージは長年のキャリアから発せられるメッセージであり
そんな反骨精神をハタマタ見せつけられたのである。

(ちなみにこの曲はオーディオ機器で
 聞くときは周りに気を使ってくださいね(笑))

そしていよいよこのアルバムはフィナーレを迎えます。

MessiahはMadonnaとAvicii陣営の共作で
生のオーケストラが参加しているという豪華さ。

HeratBreakCity同様この曲がAviciiプロデュースだとは驚かされる。
彼のこれからのプロデュース業に心から期待している。

救世主を探すようなMadonnaのロマンチックな歌声が印象的で
壮大なオーケストラが素晴らしい。
これでアルバムを終えてもいいのではないかと
思ってしまうくらい映画の終わりに流れる音楽のような曲です。

しかしRebelなHaertを持つ彼女はそんな単純な終わらせ方はしない。

これこそ最後にふさわしい曲である。
アルバムの表題曲であるRebel HeartはMadonnaとAvicii陣営の共作である。

アコースティックギターを片手にMadonnaが優しく力強く語りかけてくるように歌います。
”そう 私の居場所はここにある”と!

この曲の持つ暖かさに記事主は涙さえ出てくるほどである。
そう、あんなにも凄い人が自分の人生をこんな風に考えていたなんて
本当に感慨深い曲である。



そしてこの曲が終わると次はLiving For Loveに戻り
愛のために立ち上がる彼女を見ることができるのである。

以下はSuper Deluxe Editionに収録されている曲である。

Beautiful ScarsはJoan Of Arcのように弱さを見せるが
Hold Tightのような強さと希望も垣間見える
曲全体が本当に優しさであふれている。

”私の欠点を受けて入れて そうすればわたしはあなたのありのままを愛するから”
これこそ彼女が説く愛のカタチである。

Borrowed TimeはMadonnaとAvicii共作。
世界を憂うMadonnaの姿にはいつだって尊敬の念を覚える。
”与えられた時間を一生懸命生きよう 私たちは愛のためにここにいる”という
第二のLiving For Loveである。
それが流れた後はAddictedという完全にEDMの曲に続く。こちらにもAviciiがプロデュースに関わっている。

そして最後にRebel HeartとはHeart違いのGraffiti Heartに繋がる。
最後の最後に本当に素晴らしい曲を持ってきたなと思い
改めて自分はこのアルバムが好きになったのである。

記事主がなぜこの記事の中でToby Gadをべた褒めしてるのかは
実はこの曲が理由だからである。

なんだかんだ言ってToby Gadが実は一番いい働きをしていると
個人的には思うし、敢闘賞を与えたいくらいである。

もちろんライティングに関わっているMadonnaとMcDonaldとGriffin Jr.、
プロデュースに関わったMadonnaとAFSHeeNとCumbeeにもね。

Graffiti HeartはEDMのサウンドに
Madonnaの希望に満ち溢れた歌声をみせる。

歌詞にはMadonnaが敬愛する芸術家の名前が出てくる。
Graffiti Artとは深くは関係していないがMadonnaが敬愛している
バスキアやキース、そしてフリーダカーロの名前が出てくる。

(Graffitiとは落書きつまりストリートの壁に描いてある
落書きのような絵のことである。)

”あなたに私たちの芸術は壊せない 自由は奪えない”
といったメッセージを見せてくれて
まさにまた違う反逆の心を見せてくれるのである。

この曲には記事主がMadonnaに求めている
メッセージ、強さ、優しさ、反抗心、愛など
全てが網羅されていて本当にこの曲を聞いて感動したのである。

そしてこの曲が終わるとLiving For Loveに本当の意味で繋がるのだ!


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以上、やっと書き終わった。
これで一安心。

異論があるかもしれないが自分は
この『Rebel Heart』が一番好きなアルバムとなった。

なぜならアルバムタイトルを含め
自分がMadonnaに求めているすべてがこのアルバムにはあるから。

自分がMadonnaをここまで好きになり尊敬している点は
彼女の挑戦心と反抗心と愛のために人生を謳歌する姿勢が好きなのである。

だから闘う彼女の姿勢にはいつだって共感を覚えるし
(だから彼女には性的マイノリティーと女性のファンが多い)

そんな彼女からいつだって勇気づけられるのである。
そして彼女のアルバムの1曲1曲にメッセージが込められる。

そう音楽には肉の記憶があると自分は思う。
Madonnaの音楽に触れるたびに彼女がその時代
どう意味でその曲を出したのか、それで何を伝えたいか
どうしても自分は深読みしてしまう。

だから自分はMadonnaの音楽が生き方が好きなのだ。


そして乱雑な感想記事と曰く付きの翻訳記事を読んで
少しでも興味がわいた方はぜひ来日記念版を買っていただきたい。

私は今週待つに控えたRebel Heart Tour 日本公演を存分に楽しみたい。

以上。

(以下に一応翻訳記事のURLを貼っておきます)



Madonnaの「Rebel Heart」からの和訳を紹介!
(曲名をクリックすれば和訳の記事になります。)

1. Living For Love
2. Devil Pray
3. Ghosttown
4. Unapologetic Bitch
5. Illuminati
6. Bitch I'm Madonna (Feat. Nicki Minaj)
7. Hold Tight
8. Joan of Arc
9. Iconic (Feat. Chance The Rapper & Mike Tyson)
10. HeartbreakCity
11. Body Shop
12. Holy Water
13. Inside Out
14. Wash All Over Me
15. Best Night
16. Veni Vidi Vici (Feat. Nas)
17. S.E.X.
18. Messiah
19. Rebel Heart





1.Beautiful Scars
2.Borrowed Time
3.Addicted
4.Grafiti Heart