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Automatic for the people

昨日、「Automatic for the people」というアルバムについて何も語っていないので続き。

一応説明するとR.E.M.はアメリカのロックバンド。1980年代にカレッジチャートで高く評価されていた。初期はもごもごとした歌詞の聞き取れないボーカルが話題になっていたが、今聴いてみるとそれほどでもない気がする。それよりもやはりメロディのよさと独特の暗く屈折した雰囲気が印象に残る。米ローリングストーンズ誌での評価が高かったので、「Document」というアルバムを買ってからはまっている。

本作はR.E.M.のこれまでの最高傑作と個人的には思っている。初期インディーズ時代のとんがった感じの実験性や政治性と、メジャー移籍後のポップさや商業性とが絶妙なかたちで合わさった作品。2000年代に入って、U2が「All That You Can't Leave Behind 」でRadioheadが「Hail to the Thief 」で到達した境地に1990年代前半に到達している。ストリングスの効いた地味な曲が多いが、夜酒を飲みながらしみじみとリピートで聴くと、自分の愚痴を聞いてくれているような、近くで励まされているような気がして、少し元気になる。嫌なことを忘れさせるというよりも向き合わせて折り合いを付けてくれる感じ。

R.E.M.のヒット曲といえばチャート的には「Losing My Religion」、「Stand」、The One I love」だと思うのだが、このアルバムには地味だがそれらに匹敵する名曲がそろっている。映画のタイトルにもなった「Man on the moon」や昨日書いた「Everybody hurts」など。 

初めてR.E.M.を聞く人はこのアルバムから聞いて、順に溯っていくのがお勧め。本作が少し内省的なのに対し、前作「Out of Time」は躁気味。そこからさらに溯ると政治的でこわもてのバンドといった感じが伝わると思う。最近の作品も高いクオリティだけど、少し老成化した感じがするので、R.E.M.にどっぷり浸かってから聴いて欲しい。


R.E.M.
Automatic for the People
R.E.M.
Document
U2
All That You Can't Leave Behind
Radiohead
Hail to the Thief
R.E.M.
Out of Time

久しぶりの再会

昨日、仕事中に空き時間があったので、近所の本屋に行くと、10年以上会っていない高校時代の友人H君が働いているのを見つけた。懐かしくて声をかけると、小説家になっていて、今月末には第一作が文庫化されるという。学生時代から、エンターテイメント系の映画や小説への造詣が深かったので、夢がかなったというところだろう。本屋で働いているということは、小説だけで食べていくのはなかなか厳しいのかもしれないが、自分のやりたいことをやり続けている姿は正直うらやましいと思った。

 ここ数年、長年音信不通だった友人の消息を知る機会が増えている。H君のように偶然出会うこともあるが、HPやブログを見つけて連絡を取ることも多い。個人の情報発信手段の普及により思わぬ恩恵を受けている。普通にサラリーマンを続けている人は意外に少なく、宮古島の学習塾で教えていたり、公認会計士の資格を取得していたり、自ら開業を目指していたりしている。

 会って話を聞いたり、ブログ等の記事を読んだりすると、やはり月日の流れというものを感じる。当然のことではあるが、みんな何かを失い、何かを得ていて、そして少しずつ傷ついているような感じがする。生きていくって言うのは大変だなあっと今更ながら思う。それでも、みんな何かを選択して自分のできる範囲で自分の人生を築きつつある。

 正直、僕は自分の人生を誠実に築いているのだろうかと考え込んでしまった。もっと真剣にもがき苦しまないといけないのかとも思う。当然、僕もいろいろなものを失ったり、得たりしてきたが、それらの経験を十分生かしているのかと疑問に思った。おかげで昨晩お酒が進んでしまったが、煮詰まってきたので、R.E.M.の「Automatic for the people」を聴いて寝た。マイケル・スタイプが「Everybody hurts」と歌っていた。


R.E.M.
Automatic for the People

1994年の長居第2競技場

古い映画を見ていると突然全身に電気が走ったように男女が恋に落ちることがある。幸か不幸か僕にはそういう経験がない。しかし、あるスポーツ選手のプレイを見て一目で魅了された経験はある。時は1994年、場所は長居第2競技場。

チケットをもらったか何かで始めてサッカーを見に行った。実は、試合結果も対戦相手がどこだったかももう覚えていない。当時サッカーをやっていた弟に教えてもらいながら、のんびりとサッカーを見ていた。後半に入るとあることに気づいた。小さな選手が常にボールを追い掛け回していることに。その運動量たるや素人目にも半端ではない。90分間休むことなくピッチ全体を動き続けている。おまけにサッカーを好きだということが遠くからも伝わってくる。本当に楽しそうにボールを追っかけているのだ。試合後、弟に「あの小さい選手は誰?」と聞いた。「森島選手」と言う答えが返ってきた。

村上春樹さんは、神宮球場でナイターを見ているときに小説を書こうと思った、ということを聞いたことがある。残念ながら僕にはそんな芸術的な啓示は降りてこなかったけど、そのとき、この小さい選手とセレッソ大阪をずっと応援しようと思った。熱心なサポーターではなかったが、常に試合結果は気にしている。あと一歩で優勝を逃した2000年の川崎フロンターレ戦、昨年のFC東京戦や再昇格を決めた2002年の新潟戦など節目の試合は観戦している。2002年W杯チュニジア戦での森島選手のゴールは本当にうれしかった。職場で思わず大声を上げてしまった。今でもそのシーンはDVDで繰り返し見ている。

さて、今年のセレッソである。子どもをサッカー場に連れて行けるようになったので、過去にないペースで観戦しているが、現状残念な結果だ。今年は早く残留を決めて、来季は森島選手のいるセレッソで是非優勝を見たいと思う。


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セレッソ大阪オフィシャルDVD 2002シーズンレビュー J1復帰への激闘録