CD購入枚数削減作戦 その1 ~Pandora~
みなさまはストレスをどのように解消しているだろうか?僕の場合はもっぱらCD購入。ストレスとCD購入枚数が見事に比例する。仕事がうまく行っていないときは、4~5枚衝動買いしたりする。今年は例年と比べて少ないもののすでに50枚以上買っている。輸入版や中古も含むので1枚2,000円とすると、月あたり1万円程度使っていることになる。
というわけで、このCD購入費用をうまく削減することができればお小遣いの節約になるので、いろいろと試行錯誤している。まず、アメリカのインターネットラジオPandora に登録してみた。好きなアーチストを登録しておくとテイストの似た曲をリコメンドしてくれる。曲ごとに気に入ったかどうかを判定することにより、自分の好みを学習させることもできる。いろいろと試したがロック系だと「この曲が同じテイスト?」と疑問に感じることが多いので、インスト系を聴くことが多い。最近は家でパソコンを使っているときは「Boards of Canada」の類似曲をずっと聴いている。「Boards of Canada」はゆったり目のテクノバンドで、青色のジャケットが多いせいか、海の上を浮かんでいるような気分になり癒される。類似曲を立て続けに聴くと、α波が出たような気がして気持ちいい。
ところが残念ながら、PandoraはCD購入枚数削減には役に立たなかった。まず、当たり前のことだが、気に入った曲を何度も聴きたくなっても自分でその曲をピンポイントで指定することができない(好みは学習してくれるので、いずれは聴く事のできる可能性は高いが)。次に、携帯プレイヤーで外で聞くことができない。結局、気に入った曲はCD購入することになり、CD購入枚数削減は実現できないでいる。先日もUlrich Schnaussというこれまで全く縁のなかったドイツのアーチストにはまってamazonで衝動買いしてしまった。CD購入枚数削減への道はなかなか険しい。
- Boards of Canada
- Geogaddi
- Boards of Canada
- The Campfire Headphase
- Ulrich Schnauss
- Far Away Trains Passing By
- Ulrich Schnauss
- A Strangely Isolated Place
人生の秘密
大学時代に「人生の秘密」を感じさせる音楽、映画、書物について友人や先輩と酒を飲みながら議論したことがある。今から考えるとすごく青臭い議論で恥ずかしいが、酔って職場の愚痴を言う今よりもよほど健全な気もする。
そのとき、ある先輩がいましろたかし先生の「ハーツ&マインズ」を教えてくれ、衝撃を受けた。公務員試験に落ちてバイト中の岡田君など、今でいうと「負け組」に属する人々が、妙に空回りしながらひたすらあがき続けている姿を描いている。この凄まじいまでの、惨めさ、やるせなさそしてくだらなさは、まさに「人生の秘密」だと思った。前向きとか後向きとかそんな人生に対するスタンスを超越した「生きることの格好悪さ」が伝わってくる。バブル期の浮かれた感じはまるでなく、その全く逆のベクトルではじけていた。
その際、「人生の秘密」を感じさせるものとして、僕は10月25日に書いた川原泉先生の漫画を挙げたような気がする。しかし、今なら、業田良家先生の「自虐の詩」を挙げるだろう。前半はダメ亭主と幸薄妻の単純な4コマ漫画で、亭主がちゃぶ台をひっくり返すという定番の落ちが続くだけである。しかし、後半からラストに向かって主人公の過去が明らかにされるに連れ、人間の強さ、弱さを描きつつ、えらいテンションで進んでいく。
永井均さんの「マンガは哲学する」でも取り上げられているが、主人公の学生時代の友人でいじめられっ子の熊本さんの存在がこの作品でとても重要な役割を果たしている。いじめられても、主人公に裏切られても決して人前では弱みを見せない姿に人間の本当の強さを教えられる。妊娠した主人公と熊本さんが東京で再開するクライマックスには、覚せい剤中毒にまで身を落とし不幸続きだった主人公に「人生には明らかに意味がある」とまで言ってのけさせている。小説や映画を含めてもこんな感動的なラストは見たことがない。
- いましろ たかし
- 初期のいましろたかし―ハーツ&マインズ+ザ★ライトスタッフ+その他
- 業田 良家
- 自虐の詩 (上)
- 業田 良家
- 自虐の詩 (下)
- 永井 均
- マンガは哲学する
偶然ばったり
10月21日に書店で突然旧友に合った話を書いたが、僕は外で知人と偶然出会うことが多い気がする。大学時代は、旅行中にタイの空港で先輩と会ったことがあるし、東京から大阪に在来線で向かう途中に、大垣駅で後輩に会ったこともある。大阪勤務時に倉敷で奥さんとデートしていると、同期とばったり出会った。体が大きいので向こうから見つけてくれるのかもしれないし、知人とはやはり行動パターンが似通って来るのかもしれない。
「オールド・ボーイ」は偶然のように見えた出会いが、実はある思惑により仕組まれた再会だったという怖い映画。日本人作家による原作漫画はまだ読めていないが、タランティーノが審査委員長だったときのカンヌ映画祭でグランプリをとったことからも明らかなように、ハードボイルドなアクション傑作である。タランティーノの「キル・ビル」シリーズよりも断然面白い(「キル・ビル」の荒唐無稽さはそれはそれで好きだが)。本作は僕にとって今世紀これまでの最高傑作だ。
なにより、主人公が突然監禁されるという設定が面白いし、ラストでその監禁が「15年」必要だったわけがわかり背筋がぞっとする脚本も絶妙。アクションシーンの構図も面白い。殴りかかったあとで、勢いあまって転ぶなど妙にリアルだ。基本的に怖く悲惨な話なのにどこかコミカル。主人公、ヒロイン、敵役の全てが魅力的。何より壮絶でありながら、どこか愛にあふれて平穏な感じさえして救われるラストが秀逸。
とにかくこの映画はネタばれすると面白さが半減するので、まだ、見ていない人は是非早く見て欲しい。月並みな表現だが、絶対見て損のない映画である。この映画は、出張中の広島の映画館でふと見つけて入った作品。普段韓国映画を見ない僕がここまで好きになるのだから、この映画との出会いもうれしい偶然の出会いなのだろう。
- ユニバーサル・ピクチャーズ / ジェネオン エンタテインメント
- キル・ビル Vol.1
- ユニバーサル・ピクチャーズ / ジェネオン エンタテインメント
- キル・ビル Vol.2
- ジェネオン エンタテインメント
- オールド・ボーイ スタンダード・エディション