さて、今回は久々に検証してみたいことがあったため、記事を書いている。
この方の記事によれば、新約聖書のヨハネの黙示録12.1から
書かれてある預言の内容が二重の預言になっているという指摘がある。
そういう考えがあること自体はもちろん知っていたが、
あまり突っ込んで調べたことはなかった。
では今一度基本に立ち返って疑問を追究してみようではないか。
そこで私は次のような考えを抱いたのだ。
もしその二重預言の考えが正しければ、
イエスが誕生した当時の惑星の配置、
そして将来起こるであろう預言の
成就の際の惑星の配置は
同じになっているはずではないのか?と。
具体的には、上記のブログ記事にもある通り、
2017年9月23日のホロスコープが、
まさに預言の成就の時に並ぶ惑星の配置だとすれば、
それは2000年前のイエス誕生の際にも同じ配列だったということになるわけだ。
聖書に書かれてある内容が真実だと信じている人々にとっては、
そうなるはずとの考えを抱くことだろう。
それに、イエスの本当の生誕日が現状わからないことになっているが、
ひょっとしたらこれで答えがわかるのではないか?と興味を持ったわけだ。
つまり、
2017年9月23日のホロスコープと同じ配置になる日付が、
イエスの生誕日ということになる・・!
はやる気持ちを押さえながらも、早速作業に取り掛かった。
なお今回の検証において、ホロスコープはこちらを使わせていただいた。
紀元前までのホロスコープにも対応しているため便利だ。
ちなみに緯度経度はイエスの生誕地とされるベツレヘムの座標を入力したが、
他の座標と比較してみても結果にはあまり差が見られないようだ。
まずは2017年9月23日のホロスコープがこちらである。
そしてイエスの生誕日の最も有力な候補(ベツレヘムの星を参照)である、
紀元前4年の4月11日(近辺とされる)を入力した結果がこちらだ。
少しだけ期待はしていたのだが、
ご覧の通り、全く合致しなかった・・。
念のため、紀元前4年から紀元4年まで8年間分のホロスコープを
チェックしたが、残念ながらまったく一致するものは見当たらなかった。
また2020年12月23日のホロスコープに関しても同様、
合致するものは皆無だった。
興味のある方はもっと期間の幅を広げれば、
合致するものがひょっとしたら存在するかもしれないので、
一度試してみるのも面白いだろう。
私としては以上より、
少なくともイエス誕生時のホロスコープと、
その後の預言された時代のそれと一致するかどうかに関して、
二重預言が成り立つと言えるだけの根拠を見つけることはできなかった。
もしそこまでの正確性で聖書が書かれてあれば、
聖書の無誤性が確かであるという証明にはなったのかもしれないが。