canari♪な吹きガラス☆日記 -3ページ目

You may say I'm a dreamer

小学生のお子さんが体験できる工房はどうも少ないようです。


お申し込みの電話やメールで「大丈夫ですか?」

といった質問が多いので、もしかしたら、複数の工房に問い合わせているのかもしれません。


おかげ様で,万歳

最近では遠方からもお客さんが来ていただけるようになりました。

「近いから、まぁ 受講してみようか」電気

といったノリではないのでしょう。


ガラスのコップを3,000円で購入するというケースは

庶民の感覚ではまれであろうかと思いますが、

1200℃の炉の前に立ち、自分で制作するという

経験考えれば、決して高くは無いという認識なのだと思います。


それが、多感な年頃の子供にやらせてあげたいという

親御心ならば、なおさらです。


ITがさらに浸透した

今後の世の中を考えると、

こうした製造過程を知り、そして自分の手を動かし

身をもって体験することは益々重要になってくるであろうかと思います。


一昔前の修理点検は

スパナで叩いてその音で痛み具合を判断するなんていう

長い年月で培われた職人的センスで行われていた作業でした。


現在ではパソコンにつなぐだけで詳細なデータが本部に送られて

消耗した部品を交換するだけになっているようです。


それは精密機械だからということではなく、

家電や家具、おもちゃに至るまで

修理することなく、買い換えるという習慣が

(メーカー側の意向もありますが)根付いてしまっているように感じます。


製造過程が完全にブラックボックス化ブラックボックスされて

一般人が関わることが出来ない領域になってしまっています。


便利なアプリを気分にまかせて、ダウンロードしてクリックすることだけが

消費者にとって許された行為なのだとしたら、

便利かもしれませんが、「寂しい世の中なんじゃないの?」

と、感じてしまいまうのは自分だけでしょうか・・・・はてなビリー


スマホで美味しいラーメン屋を検索して

渡り歩き、レビューするのが趣味なんです。とんこつラーメン

というのも良いでしょう。


しかし、冷静に考えてみると・・・

1,000円のラーメンであれば(仮に原価率3割であった場合)

プロの料理人は300円の範囲の食材で調理して、お客に提供していることになります。角野卓造


一方で、自分だけの至高のラーメンを探求し、自らの手で調理するという

選択肢もあっていいかと思います。

その場合、1,000円すべてを食材に回すことができるのです。


自分で思い描いたビジョンが

現実世界でカタチになる過程を明確にイメージできるでしょうか。


それができれば、多くのことが実現可能です。


工事中


自分はそう信じて今年の春から

土を掘り返し、ブロックを積んできました。


工事中2

毎日コツコツと続けてきた

工房横の改修工事もここまできました。


完成までにはさらに多くの作業が必要ですが

心が折れない限りは続けてゆこうと思っています。



不味い!!もう一杯

吹きガラス、一度やってみたかったんですよね。ピンクだワン♪


多くのお客さんがこのセリフで制作をスタートして

「思ってたより、難しいんですね。」

と肩を落として帰路につくのだとしたら・・・・


かなり本気で改革を進める必要があるのかもしれません。


最近、ショッピングモールや商店街で空き店舗や店舗入れ替え工事中などの看板がやたら目に付くような気がするのですが、

気のせいでしょうか。?


「いつかは入ってみよう」と心の中でつぶやいて何度か通り過ぎ、

結局、一度も訪れることなく姿を消した店舗を前にすると

何とも言えない気分になることがあります。


「申し訳ない」と心の中でわびている自分に気付き、

あわてて、「まだ、終わらんよ」サリーちゃんのパパ

と自分に喝を入れたりするのですが、疑問は残ります。


美味しいお店であっても「また来たいな音符♪」とは

ならないケースがあったりする一方で

特別な理由はないけど、普通に毎日通うお店があったりもします。


「これもご縁ですから」 とか、

「好きに理由は不要!!」などと切り捨ててもいいのですが、


店舗を構え、商売を営む側の人間としては

「不思議現象」としてプロファイリングしてしまうわけにはいきません。


ガラス工芸が世の中に必要とされるための理由を

少なくとも自分の中では納得できるものにしておきたいと思っています。


実は2013年のお正月の誓いで


地元コミュニティーに貢献することで、愛され、

永続する地域インフラになる。

という目標を掲げておりました。


正直なところ、目標は達成された!!

と断言するには程遠い地点でよろめいてはおりますが、

リタイアするつもりもありません。


掘って、掘って


ここ掘れ  ココ掘れ  


掘り当てるまでがんばります。




夏の終わり

9月になりまして、

今年の夏休み吹きガラス体験教室は無事、終了しました。


夏休みに入ってからというもの、毎日窯出しから始まり

コップ底の磨き矢印梱包矢印体験制作矢印窯出し・・・・


という際限の無いループの

繰り返しでした。


例年との大きな違いは

これまでに御来店いただいたことのある

リピーターの方々が多く受講されたことでしょうか。


昨年に予約が一杯で残念ながら、受講できなかったという方は

6月早々に万全を期しての予約で一年越しの念願かなったというケースもありました。


見ただけで高価だと分かる燻製のお土産を愛犬に

持参してくれた方もいて、びっくりです。


さらに今まで、お馬鹿さんだと思っていた我が家の犬が

一年前来店した、犬好きのお客さんの車を覚えているらしく

狂ったように喜んでいる姿に2度、驚かされました。


窯出し

毎朝の日課です。


体験コップ

同じデザインを選んでも、色の選定や作り手の微妙な力加減で

大きく仕上がりに幅が生まれます。


今後の課題は年間を通して、楽しんでいただける

メニューの考案と工房そのものをおしゃれでくつろげる空間にすることでしょうか。


涼しくなってきたことですし、隣の工事を本腰を入れて再開することにしましょう。





アイテム追加

台風が去ったと同時に

夏休みと猛暑がいきなりやって来ました。


年を重ねるごとに、猛暑から酷暑へとレベルアップを遂げて

夏がやって来るように思うのですが、

気のせいでしょうか・・・・sei


我々も負けずに昨年よりバージョンアップしてゆかねばなりません。


そこで急ぎ、体験教室で作れるアイテムとして

小鉢と小皿を追加することとしました。


これまでも、お客さんの様々なリクエストに応えて来ましたが、

皿、鉢は仕上がりに個人差が大きく出てしまうため、

安易に「出来ますよ。」とは明言を避けてきました。



丈の低い器は遠心力で横に伸ばしてゆくという作業内容のため、

精度が要求されます。

吹き竿の回転スピードにムラがあったりすると、ぐにゃりと形が崩れて

終了となってしまいます。


それでは、なぜ今期の夏休みから

裏メニューを改め、公式解禁になったかといいますと、


ブロー圧、焼き加減などちょっとしたお客さんのミスを挽回できるだけの

練りに練った作業工程を構築し

私自身のスキルを向上させたからです。万歳


名選手イコール名監督とはいかないように


体験教室でお客さんに満足していただくためには

自分が制作する際の能力とは違う特殊な指導力が必要です。


当工房ではアルバイトや新人はおりません。


全員を、私自身が一人づつお相手させていただきます。

小学生のお子さんを広く受け入れているのもこのためです。


おかげさまで、ケガや事故もこれまでのところありません。


今回はちょっとした宣伝になってしまいましたが、

新しいアイテム追加のお知らせでした。



新アイテム

泡入り







潮流

いつの頃からか、CDを買わなくなってしまいました。

独身時代はふらっと散歩に出た先でポンポン買っていたのに、

どうしたことでしょうか・・・・エルモ


You Tube の出現が大きいような気もするし、

iTunesのお世話になっているからのような気もします。

理由は人によって様々、複数あるのでしょうが、

この流れは恐らく変わらないでしょう。


だからといって、音楽が今の社会に必要とされなくなっているわけではありません。

これからも、人々の生活の中で音楽は存在してゆくはずです。


しかし、最近問題になっているのが

創作の源であるミュージシャンに十分な対価が行き渡らないということです。


定額制音楽配信サービスが主流になってしまったら、

大手プロダクションに所属していない

インディーズ系のバンドマンは食うに困ってはしまわないでしょうか??


さて、音楽の話でずいぶんと引っ張ってしまいましたが、

このような問題は出版業や小売業など、あらゆる分野で

少しずつですが深刻になりつつあると感じています。


ITが社会に浸透したことで、これまで以上に早く、正確にそして大量のデータ処理ができるようになりました。

間違いなく便利な世の中になりましたし、ビジネスチャンスも生まれました。


しかし、淘汰の波は確実に押し寄せて

多くの個人事業主を次々と容赦なく、沈めております。


会計ソフトの存在が会計士の仕事を減らし、

高速レーザープリンターが印刷業者の注文を奪っています。


伝統工芸の世界でも同様のことが言えます。


何世代にも渡り継承してきた伝統の技と文化の価値が失われることは

ないかもしれませんが、これからの若い世代が育ってゆけるだけの

対価が全員に行き渡らない可能性があります。


人間国宝級の人物が一人いれば、

技のデータを人工知能が吸い上げ

物量に関係なく高速で再現することができるようになるでしょう。


その時が、やがて訪れることを想定して、

それでも工芸の道を歩んでゆかねばなりません。


最後は人間性と真心なのさ!!かえる11キラキラ


と、カッコウ良く言い放ってみたいのですが、

気合のみでは説得力がありません。


長期的な戦略を実行に移すべき時が来たようです。

そのための準備をしてきました。


オオォッ!!燃える


何か強引に盛り上げましたね。

続きはウェブで!



詳細は何回かに分けて語ってみたいと思います。



体験サンプル