求む!!勇者
GWの企画として景品を多数用意して、お待ちしていましたが
予想に反して、多数残っております。
昨年 は想定した確率を大幅に上回る脅威の当選率で
各賞を引き当てたお客様が続出したのですが、
今年は残念ながら、GOLDラッシュとはなっておりません。
そこで、
5月6日限定で
抽選をお一人様2回チャレンジ出来る事としました。
強運を引き寄せる絶好の機会としてご応募お待ちしております。
追記:おかげさまで、本日の枠は埋まりました。
ありがとうございました。
口コミ☆ドット混む
先日、吹きガラス体験教室を受講したお客様の情報によりますと、
「子供と遊ぶ・埼玉」で検索すると当工房が最初にヒットして、
さらに口コミでは良い評価がされているそうな・・・
大変、光栄なことですが、一方で凄まじい程の情報化が
進んでいることに腰を抜かしました。
万が一ですが、
もし100人のうち99人が満足したとしても、
残り1人のお客様が期待したサービスが受けられず、
残念な結果で終わってしまった場合、
そして、それがネット上でコメントとして情報化されたならば、
長期間消されることなく存在することになります。
それが事実であれば、もちろん受け入れなければなりませんが、
イタズラや悪意ある情報操作が行われるようなケースがあるとすると
ちょっと、怖いです。
気分の良い日もありますし、体調が優れない日もありますが、
毎日、変わらず最善の仕事を心がけることが大切ですね。
サービス業の厳しさを実感する今日この頃です。
心のアルデンテ
前回、思い出したようにガラス製作についての記事を書きましたが、
やはり、どうしても説明が不十分のような気がしてきまして、
補足させていただきます。
実際のところ、
なぜ、どのように、どういったプロセスで
作品が失敗に至ったのかを、
解説するのはそれほど難しいことではありません。
どんな時でも失敗には原因があり、
原因と結果の因果関係は
作り手の言い逃れを圧倒的な力で退けます。
ほとんどの生徒さんがその説明に納得して、
間違いに気付いてくれます。
しかし、です。
仮に計画通りに遂行されなかった
プランの詳細が明かされたところで、
次回、確実に成功するという保障にはなりません。
知っていることと、出来ることには
大きな隔たりが有るのです。
大切なのは現象をあるがままに観察し
本質を浮かび上がらせ、
心に映し出すことが出来ているかのどうか
にかかっています。
言葉にすると、雲をつかむような表現になりますので、
例え話になりますが、
それをやると、誤解されやすく、
反論されたりすることもしばしばです。
しかし、敢えて誤解を恐れず言わせていただきましょう!!
ずばり、心得は「アルデンテ」です。
そう、パスタを茹でる際の茹で上がりの状態を表現する言葉ですが、
これが、釜からすくい上げた時なのか、
フライパンでソースと絡めた時なのか、
盛り付けを完了し、配膳係にゴーサインを出した時なのか、
はたまた、お客さんの席に置かれ、まさに口に運ばれる瞬間なのか、
余熱が芯まで伝わってゆく時間をどう、解釈をするかによって、
理想的な茹で上がりに幅が出てしまいます。
吹きガラスの作業中にも同じことが言えるでしょう。
冷めても焼けば良いというのは幻想です。
竿に巻いた直後のタネ以上には
温度を復活させることは出来ませんし、
熱いほど良いというわけでもありません。
繁盛店の厨房に身を置いてみてください。
(もちろん、イメージの上でですが・・・)
テーブルは満席でオーダーは次々に入ってきます。
しかし、調理の順番は必ずしも、オーダーが入った
番号通りというわけにはいかないでしょう。
お客さんの年齢、性別どういったシチュエーションでの来店なのか、
食事のペース、食材の種類や仕込みの状態
その日のスタッフの顔ぶれ、
などなど、様々な要素を瞬時に把握して
オーケストラの指揮者のように、
それぞれの音色を聞き分けてゆかねばなりません。
常に流動的にそして、相対的にバランスを損なうことなく、
結果は常に安定したものに仕上げてゆくために
必要な動作をイメージできるでしょうか。
すべての動作を毎回、全力投球するようなやり方では
望む結果を得られる確率は低い筈です。
ほど良い加減に運命の輪を回し続けるためには、
目の前の現実よりも心で描く
「アルデンテ・ビジョン」を
優先させる心構えが必要なのではないかと、
思う、この頃です。
「アルデンテ・マスターが吹きガラスの奥儀??」
の巻でした。
トレンド
そろそろ、吹きガラスについての記事を書かないと
何がテーマのブログか怪しくなってきましたので、
最近の教室の傾向をレポートしたいと思います。
教室ではこちらから、意図的に制作課題などを
押し付けたりはしていないはずなのに
不思議と、生徒さんが取り組むアイテムには周期的なブームがあるようです。
最近は結構な数の生徒さんがお鉢を作っています。
台付きとか底を肉厚にするでもなく、
半円型のドーム状のいわゆる端正なボウルをご所望です。
もちろん、「どんとっまかせんしゃい!! 」
とか、言いたいのですが、このカタチは非常にやっかいです。
理由を挙げるとキリがないのですが、
特徴は「遠心力」「重力」「表面張力」
この三つの見えない道具を駆使する点にあります。
お鉢で「重力」「表面張力」を使う と聞くと??
ピンと来ないかと思いますが、吹きガラスにおいて
遠心力100%とかはありえません。
この3つの力のブレンドがカタチに影響を与えます。
もちろん、力とスピードで極めてゆくという技もありますが、
宙吹き技法とかいうくらいですから、
エレガントにいきたいですねぇ~
ゴブレットは比較的、手順で落とし込めるのですが、
角度や温度、タイミングなど加減がすべてである類の
要素は指導が難しいのです。
ポンテを取った直後から
温度分布図を正確に把握して、作業エリアをシフトさせてゆく
作業を水面下で行ってゆきます。
やりすぎず、ほどよい加減で調整してゆきます。
それはまさに、THE 職人芸
ガラスには悟られずに気が付いたら、そのカタチになってましたぁ~
なんてノリが最高ですね。
ちなみに、パファーでボリュームをつけることは可能ですが、
グローリーで焼けば同時に縮むことを意味しますので、
常に外側に変形し続けるトレンドを維持する必要があります。
紙ゴテで内側からあてて、サイドを変形させることも
当然、間違いではないですけれども、
カタチを変えたいところを
紙ゴテで冷ましているという矛盾もはらんでいます。
冷める→焼く→冷める→焼く
これを繰り返す宿命から逃れる術もむなしく、
ベンチでの作業などは貧弱!貧弱ぅ!!
焼きの精度、温度こそが正義!!
それこそが問われるべきなのです。
仕上がりのカタチやサイズが寸足らずであったり、妙に張りがなく
痩せてしまったとしたら、どこかで外向きのトレンドを失ってしまったのだと
解釈できます。
遠心力だけが自由に強弱をコントロールできますので、
使いこなせば最強のツールとなることでしょう。
関係者以外は意味不明かと思います。
スイマセン