窓の外 落ちてきそうなくらいの どんよりとした空が広がる
私の手の中 私の気持ちと同じように 熱を帯びてきた携帯がある
あなたの声が 私の耳を心地よくくすぐり
携帯越しのあなたの息遣いが
あなたのあの手のように
私の首筋を撫でまわす
雨がおちてきた
一粒一粒の雨が
乾ききったアスワァルトに落ち
浸みこんでいく
ひとつひとつのあなたの言葉が
あなたを求めている私の気持ちに届き
浸みこんでいく
電話が終わった後
携帯に口づけをして 胸に押し当て 膝を抱える
雨音が 激しくなってきたみたいだね・・・・
by deko