猪股和雄議員の「声と眼」595号に意見 怪獣の挿絵からみても印象操作です。 | 7代目日記 ~更なるチャレンジ編~

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猪股和雄議員の「声と眼」595号の「憲法に緊急事態条項を」意見書を否決に意見をします。

 

6月議会で、「国会における憲法改正議論の推進を求める意見書」を提出しました。

 

主旨は、憲法審査会は、活発な議論どころか、ひらかれていない。これは、国会が国会としての役割を放棄したものであり、国会議員の責任放棄でもあります。この現状から改めて、国会における憲法改正議論を推進を求める意見書を再度提案しようとするものでした。

 

憲法審査会で作成した「緊急事態」に関する資料によれば、すでに国家緊急権に関する規定の不存在を法の不備であるとする立場が確立されています。

憲法調査会(1957 年~1964 年)では、「非常事態に関する規定を設けるべきか否か」が検討課題として取り上げられました。

その議論においては、非常事態に対処するために何らかの措置を講ずる必要があるという点について全委員の見解は一致しています。全委員が一致しているのは、とても重要なことです。

 

だから、新型コロナウイルス対策を行う中で、武漢市からのチャーター機で帰国した邦人のうち2名が、検査拒否し自宅に帰宅した。国と埼玉県で繰り返し自粛を求めた格闘技イベントが、さいたまスーパーアリーナで開催された。トイレットペーパーなどの買い占め騒動。休業要請に応じないパチンコ店の公表。国家に国民の生命や財産を守る責務があるのに、政府や自治体は国民にその判断をゆだねている。
ほとんどの国にある緊急事態条項がない日本国憲法は、欠陥憲法であることは、憲法調査会での議論で確定しており、コロナ禍で改めてその現実を突きつけられています。

 

猪股和雄議員は、「ほとんどの国民が自発的に協力したからいい」と主張しているが、国民の政府に対するコロナ対策の評価が低いのとはかけ離れた主張です。

猪股議員の主張は結果論で、予測できない事態に対処するために必要な備えは何ら準備できておらず、現状の問題を放置しているに過ぎません。

また、猪股和雄議員は、「国家が直接人権を制限する強制的権力を持つべきでない」と主張していますが、PCR検査を拒否した武漢からの帰国者から仮に感染が拡大しても、それでも基本的人権を優先すべきという猪股議員の主張が、国民に理解されるとは思えません。

埼玉県知事の目の前で格闘技イベントが開催され、イベント参加者から発熱症状が出てPCR検査を受けました。この事態に多くの方から非難が殺到しました。仮に、コロナ禍でイベントを開催して、感染が拡大をしても、その事態を猪股議員は受け入れるということなのでしょうか。

 

既に憲法調査会では、非常事態に対処するための何らかの措置を講じる必要があるという点で全委員で一致していますが、このような事例から、コロナ禍でも基本的人権を制限してはならないと本気でお考えなのでしょうか。

 

また、猪股議員は、このような主張をしていながら、なぜか気候変動については、「気候非常事態宣言」を市に提案しています。

国民の生命と財産を守るための非常事態はダメで、気候変動なら非常事態はオッケーという感覚は、理解できません。

 

結局、猪股議員は、コロナ禍の事例を矮小化し、憲法改正に反対の立場から、現実に沿わない主張をされています。意見書が否決されたのは事実ですが、今回の意見書で求めたのは、憲法審査会の開催であり、緊急事態条項については、その委員で議論して欲しいと何度も主張しているにも関わらず、そこを書かないのは、相変わらずフェアではありません。

 

 

最後に、私がひっかかることがあります。平成28年3月に「国会における憲法議論の推進と国民的議論の喚起を求める意見書」が久喜市議会で採択された時に賛成した議員で、今回反対に回った議員がいます。今回の意見書は、前回の意見書の憲法審査会の部分を焼き直しして提出したものですが、なぜ主張を変えたのか。何も語らないままです。

 

PS 挿絵が怪獣の絵でしたが、印象操作ですね。私のイメージとは違います。