7代目日記 ~更なるチャレンジ編~

7代目日記 ~更なるチャレンジ編~

7代目は、ガス屋を経営しながら、商工会青年部、若連、青年会議所、消防団 地域の活動をしています。菖蒲は市町村合併やモラージュ菖蒲の出現。政治経済が大きく変わろうとしています。まちのことや地域のこと家業のこと7代目が考えなどを書き込んでいきます。


6月23日、埼玉県倫理法人会主催の「つながる埼玉フェス」が、ソニックシティで開催されます。今回のフェスの大きな魅力は、一般社団法人倫理研究所 理事長の丸山敏秋による基調講演です。

 

昨年、久喜市倫理法人会では2000回モーニングセミナーという大きな節目を迎え、その記念講師として丸山理事長をお招きしました。理事長が単会へ来られることは極めて珍しく、久喜市倫理法人会にとって歴史に残る貴重な機会となりました。当日は県内外から多くの仲間が集まりました。

 

 

私自身、会長職をいただいている関係で、年間に数回、理事長講話を拝聴する機会があります。そのお話は単なる経営論や精神論ではありません。社会情勢や時代背景、家庭・会社・地域の在り方、そして人としてどう生きるべきかを、深い洞察をもって語られます。また、各界の著名な方々との交流経験も豊富で、視野の広いお話には毎回多くの気づきをいただいています。
 

今の時代は、物価高や人材不足、人間関係の希薄化など、経営者にとっても不安や課題が多い時代です。だからこそ、倫理の学びを通じて「人とのつながり」や「実践する力」の大切さを改めて感じています。今回のフェスも、ただ講演を聴くだけではなく、多くの仲間と出会い、交流し、新たな刺激を受ける場になると思います。
 

ぜひこの貴重な機会に、多くの会員の皆さまに参加していただきたいと思います。学びと出会い、そして仲間との「つながり」を感じる一日になるはずです。

 

先日のモーニングセミナーでは、株式会社NAVIの金子祐子様より、大変示唆に富むご講話をいただきました。テーマの一つとして語られたのが、メラビアンの法則に基づく「伝わり方」の本質です。

 

 

多くの経営者は、社員に対して「主体的に動いてほしい」「自発的に考えて行動してほしい」と願っています。しかし現場では、指示を出しても「はい」と返事はするものの、思うような行動につながらないという悩みを抱えているのが実情です。

 

その原因の一つとして挙げられたのが、コミュニケーションのあり方でした。メラビアンの法則によると、人は相手の感情や態度を判断する際、言語情報よりも、表情や態度、声のトーンといった非言語の情報から大きな影響を受けます。つまり、どれだけ正しいことを伝えていても、怒った表情や強い口調で話してしまえば、その内容は相手に届かず、むしろ心を閉ざしてしまうというのです。

 

実際に、社長が厳しい表情で指示を出すと、社員は反発するのではなく、一見すると素直に「はい」と答えます。しかしその「はい」は、納得している返事ではなく、場の空気に合わせた表面的な反応であり、心からの行動にはつながりません。結果として、経営者は「なぜ言った通りにやらないのか」と感じ、さらに強い言葉で指示を出すという悪循環が生まれてしまいます。

 

金子社長は、この状況を変えるためには、まず経営者自身の関わり方を見直すことが重要であるとお話しされました。人は誰しも「認められたい」「肯定されたい」という思いを持っています。だからこそ、相手の話をしっかりと聞き、まず受け止める姿勢が、信頼関係の土台となります。

 

また、心理的に安心して話ができる環境、いわゆる「心理的安全性」のある職場こそが、社員の自発性を引き出す鍵であるとも教えていただきました。上司が表情を和らげ、声のトーンを意識し、相手に寄り添う姿勢を持つことで、社員は安心し、自ら考え行動するようになります。

 

今回の講話を通じて、コミュニケーションとは単なる言葉のやり取りではなく、表情や態度を含めた“あり方”そのものであると改めて気づかされました。社員を変えようとする前に、まずは自分自身の関わり方を見つめ直すこと。その積み重ねが、信頼に満ちた職場づくりにつながるのだと強く感じた学びの時間となりました。

「優しい男はモテない」——この言葉に、正直ハッとさせられました。倫理法人会のモーニングセミナーで、川口市倫理法人会の泉淳子専任幹事の講話を拝聴しました。テーマは「選ばれる人になる実践」。結婚相談所を経営する立場から、現代の人間関係や結婚観について実体験をもとに語られた内容は、非常に示唆に富むものでした。

 

 

泉さんはまず、「優しさ」の本質について問いかけます。一般的に優しい人は好かれると思われがちですが、現実はそうではないと言います。ここでいう優しさとは、「相手の思いに勝手に合わせること」。つまり、相手に嫌われないように、自分の考えを抑えて相手に迎合する姿勢です。しかし、このような関わり方では、相手の心を動かすことはできず、結果として“選ばれない”存在になってしまうのです。

では、選ばれる人とはどのような人なのか。それは「与える人」であるといいます。ただし、単に与えるのではなく、相手をよく理解した上で、利他の心をもって価値を提供できる人です。相手の状況や考えを深く理解し、その人にとって本当に必要なことを伝え、行動できる人こそが、信頼され選ばれていくのです。

 

また、現代の若い世代においては、出会いがあっても関係が前に進まないケースが増えているといいます。その背景には、自分に自信が持てない、人と正面から向き合うことができないといった「人間力」の課題があります。条件や環境ではなく、根本的な人間力の差が結果を分けているという指摘は、非常に重みのあるものでした。

さらに泉さんは、人間力を養う具体的な方法として、倫理法人会でのお役を受けることの重要性にも触れられました。役職を担うことで、利他の精神が育まれ、さまざまな人との関わりの中で苦労や葛藤を経験します。その中で、物事を自分本位ではなく相手本位で考える力や、困りごとに対して主体的に向き合い、解決へ導く力が自然と身についていくのです。こうした積み重ねこそが、人としての厚み、すなわち人間力を高めていくのだと感じました。

 

この学びは、そのまま仕事にも通じるものです。私の会社の朝礼でも、この内容を共有しました。お客様の言うことをそのまま聞くだけでは、それは本当の優しさではありません。ただ合わせているだけでは、相手の期待を超えることはできず、選ばれる存在にはなれないのです。大切なのは、お客様をよく観察し、その背景や本音を理解した上で、最適な提案を行うことです。その積み重ねによって信頼関係が生まれ、はじめて「この人に任せたい」と思っていただけるのだと改めて実感しました。

 

優しさだけでは伝わらない。理解し、与えることで信頼が生まれる。そしてその土台となるのが人間力である——今回の講話は、自分自身の在り方を見つめ直す、大変貴重な学びとなりました。

 

前回の「選ばれる人になる 講話 川口市倫理法人会 泉淳子専任幹事」の追記となります。