【はじめに】

 

お客様が品質の良さを認めてくれても直ぐに受注には至らない。必ず工場審査をして、一定以上の成績でなければ発注に至らないのが日本の取引慣行だ。

 

わが社も創業当時、何社も工場審査に行くと言われたが、何とか工場を見学せずにお帰り頂くように工作した。

 

 

 

 

~永守重信氏の言葉~

 

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【本文】

 

■工場見学をさせずにお帰り頂くために大変気を遣いました!■

 

ニデック(旧日本電産)は今でこそ大企業に成長し、世界的モーターメーカーになったが、創業当時は畑の中の民家を借りて、たった4人で創業した。

 

だが、生み出されるモーターの品質はかなり優秀だとの評判だった。

 

試作品やサンプルを納品するとすばらしいモーターと評価された後で、「是非工場審査をさせてほしい」との申し出がきた。

 

審査結果が一定の水準以上だと量産品の取引に結び付くのだ。

 

当時の日本電産にとって「工場見学に行く」と言われるのが一番辛いごとだった。

 

畑の中の民家の工場を見学させれば、「こんなみすぼらしい会社とは取引できない」となる恐れがあるからだ。

 

そこで、永守社長は最初京都の観光スポットを案内し、わざと渋滞にはまる道を走り、時間切れに持ち込んで京都駅に送り、「次回は是非見学頂きますから」と言ってお帰り頂いた。

 

見学させないための独創性豊な手段だったが、中には何が何でも見学させてくれと言われて案内せざるを得ないお客様もいて、その方の会社とは残念ながら取引には至らなかった。

 

=コンピテンシー宣教師=

 

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