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~緩和ケアやいのち、日々の出来事や想いを~

3度のがん経験や、がんの患者さんとのふれあい。昔、白血病で亡くなった長男のことを想い出しながら、
日々の出来事や想いを明るく書いていきます。

52歳の時に胃を全摘し、長女にだけ「余命1年」と言われたらしい私。

何年か経って知りました。


その後、長く濃い生き方をさせてもらって有難いことです。


そんなに長くは生きることはできないだろうという思いは、いい意味で裏切られました。


毎日、元気に生活できるということは、何か生かされる意味があるのでしょうね。


今日は、昔、白血病で亡くなった長男の命日です。そして、私の誕生日😊


毎年思うことですが、生きていることに感謝し、毎日をキチンと丁寧に生きたいと願っています。


家族を始め、周りの方に感謝です。


拙いブログをいつも読んでくださって、

ありがとうございます♪


 ツツジが満開のゴールデンウィーク


人の別れは辛いものです。

この冬、高齢の従兄ががんのため苦しみながら亡くなりました。

その従兄の弟から、「こんな本があるよ」と勧められたのが、児童書の『青空のむこう』(アレックス・シアラー作)です。


自転車に乗っていてトラックにはねられ、気がついたら〈死者の国〉に来ていた

ハリー。


やり残したことがあり、元の世界に戻って

家族や友達の様子を見る。

家族や友達が普通に生活している様子を見てガッカリしたけれど、実は本当はみんな悲しんでいることがわかる。


今まで住んでいた世界には戻れないことを実感する様子に、引きこまれました。


ハリーとアーサーの2人の姿から、「失って初めて気づく大切なこと」があることを改めて痛感。


随分前に亡くなった私の長男も、死者の国から降りてきて「私の周りに帰ってきたことがあったのかも」


今も、ふわふわ周りにいるのかな。


結局、ハリーとアーサーは〈死の国〉に戻り、その先の〈彼方の青い世界〉へ・・・。


児童書ですが、大人が読んでも感動!


明日は、長男の命日です。

生きていればおじさん!


でも子どもの姿で、私の周りに来てくれるかな、なんて思えるステキな本でした。


従兄もこの本を読んで、寂しい心が少し慰められたのかも。



40年間、毎年ゴールデンウィークの期間は、こころも身体もひたすら家に籠る生活でした。

どうしてもの時は、もちろん出かけましたけれど。

 

今日29日は、数日後に亡くなることになると思わないで、病院からデパートへ洋服を買いに行きました。


昨年までは、

「何故、そんなのんきなことをしたんだろう」と自分を責めてました・・・・。

 

長男の命日と私の誕生日が同じ5月4日。

よく冗談で、「あの日から私は誕生日の

お祝いは無しだから、歳をとらないの」

などと冗談を言っていました。

でも、そうも言っておられないおばあさんになってしまいました。

過ぎてしまえばあっという間ですね。

 

不思議なことに、今年は何故か平常心です。

 

長男に会える日が少しずつ近くなったからかもしれません。

年齢から考えてもネ。

 

今年は、2人の娘夫婦と孫たちが「お誕生日会」を開いてくれるそうです。

 

※子どもさんを病気や事故で亡くされた方にとって、いつも哀しく辛いことと思います。

お気持ちもよくわかります。

死ぬまで、辛いのかなぁと私自身も思っていましたが、だいぶんおばあさんになった今年は、なぜか寂しさが軽くなっています。

不思議です。

 

※今、辛く哀しい思いをされている方、何十年かしていつかきっと気持ちが楽になる日が来ることをお祈りしています。




 

がんの治療をしていて、痛みを感じる時期になった時。

主治医は痛み止めを処方します。


痛みを取った方が日常の生活が楽になるのであれば、我慢しないで疼痛コントロールが必要、と思います(一患者経験者ですが)


医師がその必要性と重要性を説明しなければ、患者は医療用麻薬を使うという発想にならないこともあるようです。


がん治療医は痛みの専門家ではありません。

やはり緩和ケア外来で受診も視野に入れた方が良いと思います。


「がんと診断された時から緩和ケア」のはずですが、どうもがん診療拠点病院でも浸透していない気配。


そして、患者の立場になれば緩和ケアという言葉に拒否感が!


この辺り、厚労省はもう少し深掘りするべきだと感じています。


日本のがん医療は進んだかもしれませんが、痛みに関してはまだまだのような気がしますが、どうなのでしょう?


今、ふと思ったのですが、

「緩和ケア」という言葉を、「こころと身体の辛さをなくす」に変えることで、少しはがんの患者さんが受け入れやすいのでは・・・。


独り言でした。



新学期が始まりました。

次女宅で3泊し、孫2人は『おばあちゃんフィーバー』です。

「一緒にお風呂に入いる」

「一緒に宿題見てね」

幼稚園児は「帰らないで〜」と泣き叫びながら登園。


振り切って、お約束している八王子市の小学校へ「いのち育むがん教育🚃

校長先生と担任の先生からの再度の依頼で、嬉しく思います。


6年生になったばかりの、初々しい最高学年です。

恥じる前の休み時間に、「ねぇ、誰?」「どこから来たの?」など質問され、少し会話ができました。


このように、知らないおばさんに話しかけることのできる子どもたちのいる小学校は、生徒さんのの雰囲気が伸び伸びしていると感じました。


図書室でとても近い距離で話せて、とても良い雰囲気❣️


生徒さんにとっては、初めて聞く「生や死」がテーマの生の声です。

実は、私にとっては歩いて来た道の振り返りの場となります。  


終了後、校長先生とお話しができて、とても充実した日🍀


帰りの電車の中は、生きること・いのちのことなどを振り返りながら考える貴重で大切な時間。


昨日出会えた生徒さんたちも、1年後は中学生。

可愛い生徒さん達の幸せを願っています


図書室で授業(生徒さんと近くて嬉しい)


     校門の前の花壇