昨夜の再放送された
NHKスペシャル「知られざる放射能汚染~海からの緊急報告」
見ました・・・・
取り急ぎ内容についてです。
東京電力・福島第一原発の事故から、10ヶ月
大気中や海に放出された、大量の放射性物質。
目にも見えなく、匂いも無い、放射能
一体放射能汚染は、どこまで広がり、その影響はいつまで続くのか。
やはり海での、放射能汚染は、予想以上に進んでいるという報告でした。
今回NHKが、政府と交渉して、原発から20km圏内の海に入る許可が
下りるまで、3ヶ月を要したと番組では、話していました。
その実態とは・・・・
今回原発から、20km以内の海域の調査を始めて行いましたが、
主に海底土の汚染具合、半径20kmの海域を、5kmごとに調査
海底の泥には、大量の放射性セシウムが蓄積されており、
その泥を食べるゴカイに蓄積し、
さらにそのゴカイを食する海底の魚(アイナメやヒラメなど)が食べる。
海水中の放射性セシウムの濃度が低くても、
海底の泥の放射性セシウムの濃度と、海底魚に含まれる放射性セシウムの濃度が
ほぼ一致するところがありました。
そして、東日本沿岸付近の放射性物質は、何か月もかけて南下し、
銚子沖では、なんと!福島第一原発から20km圏内の海底と
同程度の放射性物質が検出されたところも、見つかりました。
11月のETV特集において、38Bq/kgだった銚子沖は、
2ヶ月後に測定した今回、112Bq//kgと3倍近くに増加
予想もしない、ホットスポットの出現になります。
あの時、海に放出された放射性物質は、推定10京ベクレルを超える値。
この値は、もちろん世界初だし、世界最大
番組内で、原発事故後に、原子力保安院の西山審議官が、
「海に放出された放射性物質は相当程度海洋では、拡散し、
相当程度薄まるので、問題にはならない」と発言された
記者会見での映像も流れていました。
なのに政府は、先月、福島第1原発事故の収束宣言をしてます。
次には湖沼の汚染について、そして東京湾の汚染と川の汚染へと・・・
調査によると、河口から8kmのポイントが、一番汚染が高く、
1623Bq/kgもの汚染がありました。
河口で、872Bq/kgですから、その2倍の値です。
今後、雨が降る度に、東京湾に運ばれ、降り積もることになります。
京大防災研究所の山敷研究室のシミュレーションによると、
平地から川を通じて東京湾に流れてくるセシウムは、
まず6ヶ月で川に移動、そして東京湾のセシウムが最大になるのは、
2年2ヶ月後だそうです。
しかも東京湾は、かなり奥まっていて拡散しにくいので、
この汚染は10年以上続くということでした。
衝撃的な報告内容で、色々と考えさせられましたが、
このような貴重なデータは、決して政府からは発表されないでしょうから
貴重な調査を行って報告された番組だと思いました。
今後も海洋・河川・湖の汚染に対して調査が必要、
どのように対処すべきか、検討されるかと・・・
とにかく今は実態を知らずして、事故後の対策が取れるはずは、ありません
知られざる実態を明らかにし、引き続きの調査をお願いしたいです。
そして、いつかは、私たちの暮らしにも繋がってくるはず
国民全てが、今後も放射能汚染について、
現状の実態と把握を知る事が、必要だと感じました。