Little Friends -298ページ目

最悪の年末年始③

(続き)開腹すると虫垂は化膿してパンクし、腹膜炎寸前だったそうだ。そのため、たかが盲腸の手術に2時間近くかかり、下腹部には9針もの大きな傷跡が残った。

盲腸の手術は下半身麻酔だけだから、医師やナースのやり取りも全部聞こえるし、執刀している先生も話しかけてくる。

「2学期の成績どうだった?」

…ハァ!?

学校は休んでいたから、まだ通知表はもらっていない。第一、それどころじゃないんだけどむかっ

「ウチの娘なんか、成績悪くてまいっちゃったよ」

などと、先生やナースたちは話している。

おいおい、マジメに手術してくれよぉ!!汗

外科医にとって、盲腸の手術など朝飯前だとは聞いていたが、13才の僕は本当にこの病院は大丈夫なのかと不安になった。

手術した晩、麻酔はとっくに覚めていて傷口が痛む。それはいいのだが、オシッコがしたいあせる

シビンは用意されているんだけど、ナースさんにチョロ毛の粗品を見られるのも、ましてシビンでオシッコをさせてもらうのも、13才の多感な少年にはとても不可能だ。

意を決して起き上がった。下腹部に激痛が走る。壁づたいにゆっくりと歩く。病室のすぐ向いのトイレが、果てしなく遠かった。(続く)

最悪の年末年始②

(続き)病名は盲腸。ただし、僕の場合、最初に痛くなったのは下腹部ではなく胃だった。

入院する前の2日間は、とにかく胃の痛みと嘔吐が続き、クリスマスケーキどころか何も食べられない。

かかりつけの内科の先生の診断は急性胃炎。注射をして薬をもらったが、ますますひどくなるばかり。

そしてクリスマスの夜、急に右下腹部にも痛みを覚えた。かかりつけの先生に外科の病院に行くように言われ、白血球の検査をしたところ、あっさり

「アッペ(虫垂炎)だな」

と言われ、そのまま入院。

半年くらい前にも、胃痛と嘔吐が3日くらい続いて学校を休んだから、その頃から虫垂に異常をきたしていたらしく、このため慢性虫垂炎との診断だった。

翌26日の午前中に手術。今は、虫垂にリンパの調節機能があることがわかってきて、虫垂炎でもなるべく手術はしないそうだが、この頃は問答無用で摘出手術が当たり前だった。

ちなみに、盲腸の時はあそこの毛を全部剃ると言われていて、チョロッと生えてきたばかりの僕は内心ビビッたけど、実際には切開部分の産毛を剃るだけだった。でも、毛どころか、ナースさんの前で粗品丸出し状態は本当にイヤだった。(続く)

最悪の年末年始①

せっかくの10連休だった去年の年末年始は、相部屋の寮がイヤで「青春18きっぷ」の旅に出た。

東京、千葉、琵琶湖一周と、いろんなところに行けた反面、ゆっくり休めず疲れが増した。

今年はどこにも行かない。とにかく、自分の部屋でまったりしたい。狭くてボロい我がネグラだが、あの寮での息苦しさと気疲れにくらべたら、まさに天国だ(笑)。

ツルツル路面は困るけど、ギュッ、ギュッと降り積もった雪を踏みしめながら、2年ぶりの北海道の正月の町並を歩くのも楽しみだ。

今年は景気が悪いせいか、せっかくの円高にも関わらず、海外に脱出する人が少ないそうだ。

帰省先のない僕は、大混雑の中を故郷に帰る人を気の毒に思っていたが、今年は帰省すら控える人も多いらしく、混雑も多少は緩和されるとの予想だ。

社会に出てからは、ほとんどを年中無休の会社で過ごしてきた僕は、特に新年を迎えるとかの感慨もなく、仕事以外で年末年始の思い出と言えば、去年の「青春18きっぷ」の旅くらいしかない。

それ以外で強烈な思い出のある年末年始と言えば、中学1年生の時。去年のブログにも少し書いているが、この年の僕は、クリスマスの晩に入院した。(続く)