最悪の年末年始③ | Little Friends

最悪の年末年始③

(続き)開腹すると虫垂は化膿してパンクし、腹膜炎寸前だったそうだ。そのため、たかが盲腸の手術に2時間近くかかり、下腹部には9針もの大きな傷跡が残った。

盲腸の手術は下半身麻酔だけだから、医師やナースのやり取りも全部聞こえるし、執刀している先生も話しかけてくる。

「2学期の成績どうだった?」

…ハァ!?

学校は休んでいたから、まだ通知表はもらっていない。第一、それどころじゃないんだけどむかっ

「ウチの娘なんか、成績悪くてまいっちゃったよ」

などと、先生やナースたちは話している。

おいおい、マジメに手術してくれよぉ!!汗

外科医にとって、盲腸の手術など朝飯前だとは聞いていたが、13才の僕は本当にこの病院は大丈夫なのかと不安になった。

手術した晩、麻酔はとっくに覚めていて傷口が痛む。それはいいのだが、オシッコがしたいあせる

シビンは用意されているんだけど、ナースさんにチョロ毛の粗品を見られるのも、ましてシビンでオシッコをさせてもらうのも、13才の多感な少年にはとても不可能だ。

意を決して起き上がった。下腹部に激痛が走る。壁づたいにゆっくりと歩く。病室のすぐ向いのトイレが、果てしなく遠かった。(続く)