☆心中常感謝無忘☆ -357ページ目

サンタはきっとやってくる 12

ナ「えー…
いいよって言うまで…目開けちゃダメだよ!」

雄「ん」

雄輔は、期待どうりになれば
剛士との戦いは勝った事になる。
そう思った。

雄輔は顔を赤く染めながら、目を瞑っていた。

――グイ。

雄「ぅぉあ!?」

急に、手を引っ張られた。

雄輔は、びっくりのあまり目を開けようとしたが、
目を開けないのが約束なので、ギュッと目を瞑った。

雄「ちょっと、どこ行くの!?」

ぐんぐん引っ張られる手。
期待どうりには行かなかった。

でも、かじかんだ手に温かいナオミの手の感触。

真っ暗な暗闇の中(目を瞑ってるから)、
ナオミが手を引いてくれてる。
それが、雄輔には深く嬉しく思えた。

今は、ナオミだけが頼りだ。

人の声、
クリスマスソング、
信号機の音、
心臓の音。

雄輔には、音しか聞こえなかった。


ナ「はい、着いた♪目、開けてぃいよ♪」

雄輔はナオミの言葉に、目を開けた。

雄「うっわ…!」

目の前に立ちはだかる緑の木…

マンション8階位あるだろう。

それに、何色もの光が輝いている。

イロイロなものも、
吊り下げられ、
てっぺんに
星もある。


――――クリスマスツリーだ。

雄「すげぇ…」

雄輔は目を輝かせ、見ていた。

ナ「雄ちゃん、忙しいでしょ?
クリスマスには、来れないと思ったから…」
ナオミは顔を赤らめて言う。

―――俺に、これを見せるために?

雄輔は、涙が溢れてきた。

でもそれがこぼれないよう、必死に我慢した。

ナ「雄ちゃん、
少し早いけど…

メリークリスマス♪

私からのプレゼント♪
受け取って♪」

ナオミは、雄輔に顔を近づけた。

雄「っく!」

雄輔は顔が火照った。
ドンドン近づくナオミの口。

雄輔はただ、心臓の鼓動を聞いていた。

ドンドコドンドコ…
太鼓のような音…

もう後少し。

雄輔は目を瞑った。


?「何してんだよ…!?」

急に声が聞こえ、雄輔とナオミは離れた。

――――――
剛士だった。

剛「お前ら…

何してんだよ…」

光と影 6

サンタはきっとやってくる 11

アナ「―――
今年は温暖化の影響で、やはり東京に雪は降らないでしょう。」

雪なんて今まで全然降っていないんだし…
降る、なんて言われた方が温暖化が進んでいるようだ。
雄輔は、適当に受け流しておいた。

~ピルルルルルン♪
ピルルルルルン♪~

雄輔の携帯がなった。メールだ。

雄「誰だ…?」

雄「…っ!!」

『TOナオミ

本文
―今日、暇だったら会いませんか?』

ナオミからだ。
雄輔は、瞬時に
雄『了解!どこにいったらいい?』

ナ『私の店に来てください』

―店の地図がふぞくされていた。

雄「うっし!」

雄輔は流行りのチェック服を着ていった。

今日は何故か何もなかったのだ。


雄「…ここかな??」
そこは、楽器専門店だった。
――剛士はここで出会ったのだろう…

ナ「ぁっ!
雄ちゃんっ!」

ナオミが笑顔で駆け寄ってきた。

雄「ぉおナオミ!
  呼んでくれて嬉しいよ♪」

ナ「私も、雄ちゃんが暇でよかった♪
凄い嬉しーっ♪」

雄輔はナオミのパッとした笑顔にドキドキした。
そのドキドキを隠すために、

雄「ゆ、雄ちゃんってなんだよ」

と言った。

今考えると…
自分で聞いたそれもダイブ恥ずかしい事だった。

ナ「だって…私雄ちゃんってよんでましたし♪」

ナオミのような人が、雄ちゃんって呼んでくれてたなんて。

雄輔は顔が真っ赤になって、暑くなりマフラーを外した。

ナ「じゃ、行きましょ♪♪♪」

ナオミは雄輔の手を引いた。

雄輔の顔は真っ赤。
体中があつい。

それから雄輔は、ショッピングなどに行った。

ナオミと色違いでお揃いの物も買った。

…だんだん暗くなってきて、夜…

ナ「雄ちゃん♪目…つぶってて♪」

雄「へっ!?!?」

雄輔は、期待した。

もしかして…と。

―――雄輔は目をつぶった。