皆様､こんばんは｡
休み二日目の夜中です｡本日は東京都知事選ですね､俺には投票権はありませんが…しかし､民主党政権時代に事業仕分けの中心人物となった際｢スーパー堤防は要らない｣と言いながら東日本大震災の大津波が発生した後に発言も撤回しなければ反省もしない｢国民の生命･財産等々を守る意志が無いとしか言えぬ｣蓮舫の都知事就任は絶対に実現して貰いたくありません(この事は内閣安全保障室初代室長･佐々敦行が自著内で記していたのを読みより詳しく知る事が出来ました)｡因みにお二方共に鬼籍に入られましたが､俺は今でも｢石原慎太郎総理大臣･佐々敦行東京都知事｣が実現して欲しかったと思います､何故ならこのお二方程国民を守る固い意志を持っていた方は未だに知らぬから(但し佐々さんは要請を受けても政治家にならなかった理由を記しておりましたので実現は不可能だったでしょうが)。
そして昨日は冷房を効かせた部屋でゆっくりと過ごしましたが､昼酒をする気にはなれず手当たり次第に未見作品を鑑賞していました｡その中から､YouTube｢新東宝【公式】チャンネル｣内に於いて｢沼田曜一生誕100周年記念･期間限定無料動画配信｣として7/19(金)12:59迄鑑賞が可能な作品を紹介します｡DVD化作品ですが有料動画配信は行われていません｡
｢風流滑稽譚･仙人部落｣昭和36年2月8日公開･松木功脚本･曲谷守平監督･新東宝制作｡
服飾会社に勤務する沼田曜一…文才かつデザイン能力は抜きん出たものがありましたが､実力ゼロの著名デサイナーの影武者｡しかも家に帰れば実兄の鬼嫁にいい様に使われその妹に結婚を申し込めばその無能デザイナーと婚約したと言われる始末､更に新たに就任した社長に勤務怠慢を理由に解雇され生きる意欲を失い熱海の断崖絶壁から投身自殺を図ります｡そして目覚めた時､天国でもなければ地獄でもない仙人部落に辿り着き､仙人の左卜全から変身術と女の口説き方を学ぶ事となるのです｡初めは誰でも上手くは行かぬものですが奥手の沼田さんはより苦労､しかし人間界から持ち込んだ紙パンティが武器となり好意を寄せていた女性と即座に契りを結べる迄になったのですが､まさかこの紙パンティが仙人部落全体を巻き込む騒動と信じられぬ展開に繋がるとはこの時は予想も付かず…
この時代を代表する大馬鹿作品と言っても過言では無い徹底娯楽路線の傑作!何せ自殺しようとする沼田さんを｢死ぬのは止めないから卒論の協力をして!そして金目の物は頂戴､どうせ要らなくなるなら有効に…｣と軽く言い放つ女子大生の大空真弓､女装した沼田さんと卜全さんのキスシーン､紙パンティを大真面目に部落長に説明する菅原文太､当時の状況を笑いに変えた様な安保闘争ならぬパンティ闘争等々､内容も芝居も全員が大馬鹿になり切って遣っているのですから素晴らしく潔い!中川信夫監督の名作｢地獄｣と相反する｢死後の世界を明るく描いた作品があってもいいじゃないか!｣と言わんばかりですし､その｢地獄｣を遊園地で燥ぐ子供の様に演じた沼田さんが女に目覚めながらも墓穴を掘ってしまう姿が微笑ましい｡更に言うなら､最後の10数分は見物です､これぞ大どんでん返し!