そして本題…｢盲目の方は聴覚･触覚･人間性を判断する能力等々が優れている｣とよく言われますし映像作品でも描かれています｡今日紹介する作品は交通事故で一時視力を失った独身男性･川瀬陽太と援助交際に走っている亭主との関係が冷え切り出会い系サイトに依存する人妻･麻田真夕が一本の電話を切欠に知り合い､声で繋がったものの目が回復した時には…と云う内容｡
｢人妻出会い系サイト･着信音に感じて｣平成14年8月30日に公開された｢人妻出会い系サイト･夫の知らない妻の性癖｣のR15+版･川本晃/榎本敏郎の共同脚本･榎本敏郎監督･新東宝映画制作｡ソフト化状況は不明ですがFANZA動画/FC2コンテンツマーケット/楽天TV内に於いて有料動画配信及び動画販売が行われています｡尚､日本映画専門ch内に於いて本日以降､7/28(日)00:40･8/16(金)03:15の二回放映されます(字幕付きHD放映)｡
この時代は既に電子メール･ネット通販等々が蔓延し人同士の繋がりが希薄になってはいたものの現状よりはまだ良かったと思っています｡この後､個人情報保護等々が影響しこの傾向は更に顕著に…当作品は｢パソコン一つで仕事する男･携帯電話一つで遊び相手を探す女が声で出会い､一時的にとは云え盲目となった男の身の世話･退屈さに付き合う内に太宰治の小説の読み聞かせで愛情が生まれた内容｣ですが､この時点で先の社会がどうなるかを見越して｢人間同士が直接出逢い信頼関係と愛情を育む大切さ…これが相手の望む物事を敏感に受け止められる様になる第一歩｣云う人間社会の基本中の基本を教えている様に感じます｡因みに､愛の無い情交を続けていた女は本物の愛に気付きながらも時遅く悲劇が待ち構えており､また男は一度は出て行った同棲相手が戻って来たもののより愛情を捧げたい異性が見付かった事を察知し決別しています｡