荒む同棲愛に疲弊し…新東宝映画「小説家の情事・不貞の快楽」里見瑤子/なかみつせいじ・深町章監督 | 東映バカの部屋

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皆様、おはようございます。
 
 
今朝の5時に勤務を終え月曜日20時の始業時迄の休みです。帰宅後に一通りの事を済ましましたが、11時から自家用車の6ヶ月定期点検に行きます、何も指摘をされない事を望みたいですがこれだけは解らない…ですので本日は簡単に。ソフト化状況及び有料動画配信状況は不明ですが、日本映画専門chに於いて本日以降「R15+版」が5/29(木)01:20・6/28(金)01:35より放映されます(字幕付きHD放映。尚、当作品の題目はR18版と同じです)。
 
 
「小説家の情事・不貞の快楽」平成5年5月6日公開・深町章脚本/監督兼任・新東宝映画制作。
 
 

 

 

 

小説家志望ながらも真摯さが見えぬ男と同棲している編集者の里見瑤子は、自らが担当する小説家で妻帯者のなかみちせいじと一度限りの情交に至った経験がありましたが、その日になかみつさんの女房が交通事故に遭い精神障害を患った事で関係は途絶えました。しかし、同棲相手との日常が荒む一方の里見さん・回復の見込みの無い女房を見捨てたいなかみちさんの利害が一致し二度目の情交に至った上に現実逃避の不倫旅行を約束したのですが…
 
 

 
 
「不倫の代償は自業自得」と感じる一方で「身近な人間に関して頭を抱えても相談出来る友が居ないと(悩みを打ち明ける勇気が無いと)傷の舐め合いや甘え合いから取り返しの付かぬ結末に発展する現実」を非常に端的に教えてくれています。人生の甘いも辛いも朝飯前の演技力で見せるなかみつさん・里見さんと再評価の機運に乗った深町監督の手腕に魅せられながら、娯楽の王道の一つであるエロの世界観で描いた人生の教育映画みたいな雰囲気。ピンク映画とVシネマは試行錯誤と挑戦の場でもあった昭和期のプログラムピクチャーと単発テレビドラマの再来と言ってもいいでしょうし、今では様々な視聴年齢制限が付けられてはいますが数十年前は21時から翌朝5時頃迄は普通にテレビで流れていた内容です。是非過去の感覚に戻って欲しいものですが、一度変わると二度と戻られぬモノだからなぁ…