愛した男が極道だった故の女の闘い!東映ビデオ「極道の妻たちNeo」黒谷友香/原田夏希 | 東映バカの部屋

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東映制作作品を主体として書いていますが、たまに他の話題も…一人でも多くの東映ファンが生まれる事を望みます!

皆様、こんばんは。

 

 

勤務開始日の夜中ですが、昨日は何処へも外出せず飲酒三昧・映画三昧で過ごしました。どうもここ数ヶ月、余程の所用が無い限り休日は外出する気持ちになりません。加齢と共に勤務時の疲労感が抜け難くなっているのでしょうから動かず身体を休めるのが最善と考えればこれでいい、のかなぁ…

 

 

さて本日は此方の作品です。DVD化作品でU-NEXT(見放題対象作品)/Google Play/DMM.TV/ひかりTVビデオ/ビデオマーケット/Amazonプライムビデオ(東映オンデマンド対象作品)YouTubeムービー内に於いて有料動画配信が行われています。尚、3/26(火)22:00~24:00に東映chで放映されます(字幕付きHD放映)。

 

 

「極道の妻(つま)たちNeo」平成25年6月8日公開・家田荘子原作・米村正二脚本・香月秀之監督・東映ビデオ制作。

 

 

 

 

 

 

「愛した男が極道だった黒谷友香・原田夏希の女の闘い」が主題の為、岩下志麻版の初作に於けるかたせ梨乃や東映ビデオ版初作時点での高島礼子の立ち位置を新解釈で発展させたかの様な趣かつ、助けて貰った事を切欠に黒谷さんを慕う女子高校生の小池里奈の視点で描かれています。過去の副題を生かしながら制作当時の時代感覚に合わせて新たな方向性を構築した点は評価出来ますし「静と凄味の黒谷さん・動と勢力の原田さん=それ迄の両人の印象を転換させる程の正面衝突」は長嶋一茂・今井雅之等々の芝居をも掠めさせる程ですが(石橋蓮司・大杉漣・天龍源一郎はさすがの貫禄を見せ付けています)時代に合わなかった為かシリーズ化されずこれ一作で終わってしまいました、マッサージ師役で家田先生も出演し、石橋さんを葬る殺し屋を誘導していたのに…黒谷さん・原田さんを始めとするヤクザ映画初出演の面々は本当に頑張っていますし、東映の味を知るベテラン勢もその懸命さを生かそうと渾身の芝居を見せていますので、本気でシリーズかを目論んでいたのでしょう。俺としては全盛期の凄味等々を期待するのは不可能としても定位置を確立するのは可能と読んでいただけに残念でした。岡田茂・東映名誉会長は生前「娯楽の王道は暴力とエロ!」と言い放ったそうですが俺はこの考え方は現代に於いても正論と思っていますし、これが復権してこそ日本の大衆娯楽は再び息を吹き返すと思っています。その点では「暴力・エロの二要素を兼ね備えた極妻の様な作品」は打って付けなのですがねぇ…