道を踏み外さぬからこそ芽生える復讐心?松竹/松竹富士配給「キッズ」早見優/佐藤浩市・高橋正治監督 | 東映バカの部屋

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皆様、こんばんは。
 
 
休み二日目の夜中です。今週末は降雨・降雪には見舞われてはいないものの寒いですがこれが今冬の底かなぁと思っています、と云うのも来週は相当に気温が上がる予報で雪の心配もこの先は無い模様なので…しかしこれだけ楽な冬場でしたから「今度の夏は猛暑・冬は大雪」と余り良くない予想をしてしまいます。
 
 
さて本日は此方の作品を…未DVD化作品で有料動画配信も行われていませんが、先月無料視聴が出来た衛星劇場で放映された際に鑑賞しました。今月も放映が昨日行われた模様ですがこれで予定分は終了しています。
 
 
「キッズ」昭和60年9月14日公開・塩田千種脚本・高橋正治監督・サンミュージックプロダクション/松竹富士の共同制作・三船プロダクション制作協力・松竹/松竹富士の共同配給。
 
 

 

 

 

酒場で働きながら中学生の実弟を養い、他界したジャズシンガーの母親と同じ道を歩むべく奮闘する早見優が密造拳銃の盗難事件に巻き込まれた上に実弟と恋人・佐藤浩市を奪われ、事の発端を生み出したこの地の顔役・小坂一也への復讐を果たす物語。因みに題目の「キッズ」とは、盗難に遭った密造拳銃を指しています。

 

 

 

 
 
「華やかな繁華街の裏側を舞台に描かれたかの様な排他感が中心である為、数少ない日常風景が非常に人間らしさに溢れている描写となっている」「全てが健全性第一の女性アイドル歌手主演作品が横行していた中で「道を踏み外すのを良しとしないからこそ芽生える復讐心を強調する為に敢えて暗黒街を舞台としたのか?」と勘繰りたくなる程の挑戦心。これは制作統括が奥村和由だったからなのか?しかも、この雰囲気が早見さんによく似合っている」「早見さんを評価する立場のクラブ歌手の松尾和子(男に騙され泣かされ続けてこそ本物の歌手になれるが信条)・暗黒街の裏を知る大人の玩具や麻薬を扱う商人の泉谷しげる・拳銃密造職人の鹿内孝・中華料理屋の凸凹コンビである具志堅用高/サンダー杉山・実弟の友人の実母で酒浸りの女給の吉行和子・暗黒街の顔役ながらも木下恵介監督の松竹の健全映画「喜びも悲しみも幾歳月」「野菊の如き君なりき」が大好きな小坂一也とその情婦で冷酷さが際立つ高橋ひとみ等々、手抜かりの無い脇役陣」等々、知名度及び評価は低いものの俺はそれなりに楽しめましたし、人気絶頂期に下着姿・キスシーン・殺害シーンを堂々と演じ切った女性アイドルはもしかしたら他に例が無いかもしれません(記憶違い及び認識不足の場合はご容赦下さい)。