皆様､こんばんは｡
業務開始日の夜中です｡昨日は昼寝が長かった為､今晩はもう少し起きていないと眠気が襲って来ない様な感じ…まぁそこは酒の力で何とかしたいと思います｡世間一般では本日を含め三連休ですが､俺の職場は会社カレンダーで動いていますので通常の月曜日と何ら変わりません｡違いがあるとすれば取引先の多くが暦通りの為物量が少ない上に出荷期限に少々猶予がある程度､因みに再来週の天皇誕生日が絡む三連休も2/23(金)は通常勤務です｡
さて本日は簡単に此方の作品を…ネットドラマとして制作･配信された模様の為DVD化状況は不明ですが､Amazonプライムビデオ(Amazonプライム会員特典対象作品)/U-NEXT(見放題対象作品)/ビデオマーケット内に於いて有料動画配信が行われています｡尚､本日以降衛星劇場に於いて2/26(月)03:15(HD放映)･日本映画専門chに於いて3/2(土)02:00･3/25(月)03:05(HD放映)の三回放映されます｡余談ですが､新東宝映画作品/オーピー映画作品等々のピンク作品は衛星劇場･日本映画専門ch･東映ch･chNECO･MONDO TVを中心に放映されていますし､仮に見逃しても再鑑賞の機会が訪れ易いか動画配信の見放題対象となっている事も多い為比較的多くの方々にお楽しみ頂けると思っています(ついでに…日活ロマンポルノは衛星劇場･東映chで定期放映｡数は僅かですが過去にMONDO TV･歌謡ポップスch･WOWOWプラス･日本映画専門chでの放映実績があります)。
｢デリヘルドライバー·史織の誘惑日記｣令和4年制作/配信･阿部九郎脚本･小淵アキラ監督･シネポップ制作｡
元･暴走族(通称･レディース)の一員で交通刑務所への服役経験があるものの､非正規雇用で小売店勤めをしていた夏目響…しかし､交際していた将来を嘱望されている男性社員が近県の店舗に転勤となった上に､その上司から交際を絶って退職する様に命じられ､退職金の割増しも提示されましたがそれを断り喧嘩別れとなります｡そこで夏目さんは旧知の男性に職の斡旋を願い出て紹介されたのは派遣型風俗店(通称･デリバリーヘルス=略称･デリヘル｡尚､トルコ風呂とは違い本番行為は禁止です)の運転手｡運転免許を生かした仕事ならばと軽い気持ちで受けたものの現実は運転に留まらずデリヘル嬢のサービスにも付き合わされたり客の違反行為に対して毅然と対処したり…初日こそ指名ナンバーワンの女性と一触即発の状況となり続けられるか一考したものの､店長の｢女の子に気持ち良く仕事をして貰うのも役目｡女の子達も指名を貰おうと各々が必死になっているのだから｣の言葉に奮起し｢男性ドライバーより宛てになる｣と全員から絶大の信頼を得る迄に成長したのですが､或る日かかってきた女の子からの｢助けて!｣の電話で向かった先には…
現代に於いては主流と言える風俗業界を舞台として｢職場は人間関係が第一でその基本は思い遣りと相互理解｣と教えてくれている様な内容で､現代の一般的なテレビドラマや劇場公開作品等々が臭い物には蓋をしろと言わんばかりに避けて通る古き良き日本人らしさを醸し出した秀作!当作品を鑑賞して思い出したのは岡田茂･東映名誉会長が生前自著内で発言された｢時代や技術がデジタル化しても作品はアナログのままでいい｣の一言…それを具現化したのがこの作品と言っても過言では無いと思いますし､俺を含めた現代人が取り戻すべき姿勢はまさにこれだとも感じます｡主演の夏目さんは自らが前科者かつ服役経験がある事を生かし､迷惑行為を働く客に警察への通報をチラつかせながら時には前科持ちとなった場合の後の弊害を身を以て教える様な描写も存在しこれが当作品の質を更に高めていますし､デリヘル内の人間達も過去を蒸し返さず今を懸命に過ごして如何に先を輝かせるかの様に導いているのも美点｡｢冒頭の場面のお返しとなるか?木乃伊取りになるか?｣を描いた後半1/3の展開も中々です｡
そして｢決まりの範囲内で快楽を求め提供する事の至極感･達成感｣を強調しながら｢違反行為(本番強要･盗撮行為等々)は物心双方の破滅を生む事実｣も同時に教えています｡これも我々の日常で失われつつあるどころか､YouTube等々に飲食店に対する迷惑行為を上げて逮捕･起訴される懲りない馬鹿が横行し続ける等々の現代に対する警笛となっている様に感じますし｢鑑賞欲を惹き付ける内容で普通の感覚を教える=正攻法で伝わらないのであれば別な方法で…｣と､当作品の制作に臨んだのではないかとも…そう云えば俺が秋田市内のデリヘルを利用した際､或る女性が｢決まりの中で遊べない､本番行為を要求する男性客が最も迷惑!但し店に内緒で男性客に本番行為を促し小遣い稼ぎをする決まりを逸脱している女の子にも問題がある｣と話していましたが本当にその通りです､本番が遣りたければ素直にトルコ風呂に行けばいいだけなのですから!