若山富三郎のデビュー作・新東宝「忍術児雷也」萩原遼/加藤泰の共同監督。YouTubeで無料配信中 | 東映バカの部屋

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東映制作作品を主体として書いていますが、たまに他の話題も…一人でも多くの東映ファンが生まれる事を望みます!

皆様、こんばんは。
 
 
休み二日目の夜中です。昨日は記事の打ち込み後飲酒しながら録画をしておいた映画を観ていたのですがやはり寝落ちしてしまい、目が覚めたら既に18時!続きを観ようと思ったら東映chで「仁義なき戦い・広島死闘篇」が放映されていましたので途中からですが久方振りに鑑賞…鑑賞途中の作品はこの記事の打ち込み後に観る予定です。しかし就寝時は晴れていたのが起床したら雨交じりの雪となっており「女心と秋の空」の言葉を上回る様な気まぐれさを感じさせる天気です。
 
 
さて本日は此方の作品を…DVD化作品で有料動画配信は行われていませんが、YouTube内「新東宝【公式】チャンネル」内に於いて2/16(金)12:59迄無料動画配信が行われています。尚、当作品は若山富三郎のデビュー作かつ、実質助演として主役を支える重要な鍵を握っています。
 
 
「忍術児雷也」(調べてみるとシリーズ作品となっていますが、作品情報各サイト内では「忍術児雷也・逆襲大蛇丸」となっている為此方のリンクを張ります。案内を二作品一緒くたにしたのか?尚、シリーズ作品を再編集・再公開した形跡はありませんし、加藤泰監督の自著内の作品案内を読むと動画配信中であるのはシリーズ全二作品中の第一弾です)昭和30年1月3日公開・賀集院太郎脚本・萩原遼/加藤泰の共同監督(但し生前泰監督は自著内で「萩原監督は名前だけで一つも遣っていない。他の仕事が忙しかったから…」と)・新東宝制作。
 
 

 

 

 

策略に嵌り城を失った城主の遺児・四代目中村雀右衛門が仙人から秘術を授かり、これを武器として宿敵に対して亡き城主の弔い合戦に臨む話ですが…公開時期は正月で家族連れの動員が見込まれる時期かつ、この時代は子供と一緒に楽しめる映像作品は皆無(又は極少数)であったでしょうからそんな点にも考慮して制作された感があります。しかし泰監督は「冒険大活劇にすれば良かったのに不完全なドラマの方に色目を使い一生懸命になり…教訓を得た失敗作」と評しておられますが、俺は決してそうとは感じませんでしたし田崎潤の女好きの暴れん坊振りや嵯峨三智子の美しさ等々にも魅せられながら解り易い物語を存分に楽しませて貰いました。そして、当作で教訓を得たらしい泰監督ですが、その後の活躍を思うとかなり自省をされてはいますが「価値のある作品・失敗作だが愛さずにはいられない作品」と、憶測ではありますが思っていたのではないかと。何れにせよ公開・放映・配信が他社作品に比べて乏しい新東宝作品の中でも特に機会がそう訪れない一作ですので、興味を持たれましたなら是非この機会に鑑賞して貰いたく思います。