金魚の恩返しは…新東宝映画「エッチな金魚姫・海に恋して」里見瑤子/佐々木麻由子・深町章監督 | 東映バカの部屋

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皆様、こんばんは。
 
 
勤務開始日の夜中です。昨日は予定通り自室で過ごしましたが、食っては寝て映画を鑑賞しの繰り返し…50を過ぎると平日は業務で身体を酷使している分、休日は体力の回復を兼ねて必要最低限以上の行動は取りたくなくなります。しかし、余りに鈍ってしまうのも良くはありませんので家事や洗車が適度に身体を動かしているとなるのかな?金曜日夜の時点では今週は比較的落ち着いているとの話でしたので状況に応じて粛々と熟す迄です。
 
 
さて本日は此方の作品を…ソフト化状況は不明ですがFANZA動画(=DMM.comの成人向けサービス)/FC2動画及びFC2コンテンツマーケット/楽天TV等々で有料動画配信及び動画販売がが行われています。又、当作品は日本映画専門ch内に於いて本日以降、2/20(火)23:35・3/1(金)00:45・3/17(日)03:00の三回放映されます(字幕付きHD放映)。
 
 
「エッチな金魚姫・海に恋して」(原題「痴漢家政婦・すけべなエプロン」のR15+版。尚、有料動画配信を検索の際は原題の入力をお願い致します)平成12年10月27日公開・川崎りぼん脚本・深町彰監督・新東宝映画制作。
 
 

万年係長で業務過多の為、女房の佐々木麻由子及び愛娘で大学浪人の川村栞(自室で家庭教師の大学生と交尾に勤しみ勉強はしていません)との関係が冷え込んでいたかわさきひろゆきは売れ残りの金魚を買って珍しく陽の高い時間帯に帰宅したのですが、交尾もそっちのけで(かわさきさんが勃起不全に陥っていたのも要因です)金魚を可愛がる状況に我慢出来なくなった佐々木さんは「金魚を虐待」した上に家出をします。売れ残った金魚に自らを見ている様だったかわさきさんは無事救い出しましたが、それと前後して家政婦兼家庭教師兼体験型セックスカウンセラー名乗る里見瑤子が自宅を訪れ…
 
 
 
 
「鶴の恩返しを元に描かれた金魚の恩返し」命を救ってくれたかわさきさんの窮状を救う事こそが恩返しと言わんばかりに人間化して尽力する里見さんの健気さが伝わって来るいい作品なのですが、結末はほろ苦さと感謝が同居した様な雰囲気が漂っています。同時に「家庭を省みる事の無かったかわさきさんが猛省し、河村さんと真摯に向き合える状態を作ってくれた里見さんの恩に応えるかの様に要望を受け入れる」「河村さんの家庭教師であった大学生と行きずりの交尾に発展しながらも「これが本当の親子丼!」の一言で佐々木さんが母親に返る姿」「河村さんが本当に目指したい道に対するヒントが冒頭に小出しにされている事に気付かされる終盤」等々、家族ドラマ・人間ドラマと言ってもいいのではないかと感じる描写も鏤められています。尚、里見さんが来てから魚料理が出なくなった・水風呂になった等々の描写は元々金魚であった事を顕著に示しています。
 
 
最後に、ピンク映画が好きな相互読者さんが数年前に里見さんの現状報告を記事にされた事があり、当時恐らく47.8歳だったかと思いますが(今年時点で50歳)この年齢に到達してもセーラー服姿に違和感が全く無い可愛らしさで、これぞいい意味での「本物の魔女」と言えるかと…