狙った標的がまさか・・・新東宝映画「鉄砲玉とソープ嬢」岸加奈子/川瀬陽太 | 東映バカの部屋

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皆様、こんにちは。
 
 
昨日の20時に勤務を終え、月曜日20時の勤務開始時迄の休みです。或る程度の積雪となっても例年より暖かい為放っておいても1.2日で融けてしまう楽な冬場ですが、業務は逆・・・毎年1月は落ち着いているのですが今年は月末が近付くにつれて急激に物量が増え、今日こそ諸事情から何処の部署も休日稼働とはなりませんでしたが来週は解りません。そして昨日の「自ら桐島聡を名乗った入院患者の報道」は驚きました。本人かどうかはまだ解らぬとのことではありますが・・・もし本人であるのならば何かを意図して潜伏していたのか?将又気の弱さから逃げ回っていただけなのか?その辺りを是非知りたいものです。
 
 
さて本日は此方の作品を・・・ソフト化状況は不明ですがAmazonプライムビデオ/DMM.TV/ビデオマーケット/カンテレドーガ等々で有料動画配信が行われています。尚、昨年末に衛星劇場で放映されています。
 
 
「鉄砲玉とソープ嬢」平成10年制作・井上紀州脚本・榎本敏郎監督・新東宝映画制作。一般映画でデビューを果たした後最末期の日活ロマンポルノに出演したのを切欠にピンク女優となった岸加奈子の主演作品です(但し実質的には岸さんの同棲相手でチンピラの川瀬陽太と役者名の判断が付かない弟分が主演の様な趣です)。
 
 

 
 
舞台は神戸。冴えないチンピラの川瀬さんは弟分と同棲相手でトルコ嬢(俺はやはりソープランドよりもトルコ風呂と言い続けたいですので)の岸さんと組んで姑息な手段で凌いでいましたが、兄貴分から属する組織の組長を襲撃した鉄砲玉を消す様に命じられ、正式な組員となる為に一世一代の大勝負に出ます、その鉄砲玉が同棲相手と住む部屋に向かう途中で轢逃げ死亡事故を起こしながらも・・・そして敵対する筈の鉄砲玉の女との不思議なドライブが始まり、数日間を経て銃口を向けるべき相手が訪れたと判断し発砲したら・・・しかも標的は意外な形で既に!
 
 
 
 
物語自体は静かに進む為に抑揚も控え目・・・主演の岸さんに関しては「AVばかりを鑑賞したり素人女ばかりを狙ったりするな!野郎を喜ばせるトルコ嬢の玄人技を味わってみろ!」と、当時の若者に訴えている様にも見えます。この点に関しては調べてみると神戸市内で現在も営業中の実在のトルコ風呂が制作に協力しているとの事ですので、当時既にテレクラやホテトル等々に押され気味であった現状を打開したい等々の事情もあったのでしょう。そしてチンピラ二人組については「幹部には使い走り程度でしか見られていない素質の無い兄貴分・自ら考えて捨てられた雑誌を小銭に替えようとする等々将来を見込まれている弟分」の図式で、これが中盤以降の描写を面白くしている上に敵対する筈の女の二人に対する応対の温度差にも現れているのですから奥が深い・・・しかも標的がまさかあんな結末を迎えていたとはと驚かされる結末は見物!