菅原文太初主演作・新東宝「海女の化物屋敷」三原葉子/沼田曜一・曲谷守平監督。8月東映chにて放映 | 東映バカの部屋

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皆様、こんにちは。

 

 

昨日の21時に勤務を終え、月曜日11時の始業時迄の休みです。曇り空で最高気温も夏日止まりの予報ですが低気圧の影響で湿度が高く不快です。この記事を打ち込んだら昼飯となりますが、粗挽きの豚肉を使った麻婆豆腐でも作ろうかと思っています(麻婆豆腐の素は挽肉入りと言ってはいても肉を食した気にならないので俺は肉を買い足します。今回の様に粗挽き肉の事もあれば普通の挽肉、豚バラ等々を使う事も)。飲食店に行けば定食だと今では\1.000-も珍しくはありませんが自分で作れば肉を買足し味噌汁代わりのカップ麺を含めても\500-で間に合う上に量も食せますから安いです、これでも10年前と比較をするとかなり高くなった印象はありますが…

 

 

さて、来月より東映chでは菅原文太の生誕90周年を記念した主演作品特集が始まります。まだ全貌は見えてはいませんが来月に関しては東映作品が4・新東宝作品が1。文太さんの場合昭和期の主演作品はほぼこの二社に絞られると言ってもいいですので、秘蔵作品を含めどれだけ鑑賞出来るか楽しみでもありますしSD画質で録画したものしか無い作品をHD画質で新たに録画・ブルーレイディスクに焼けるのも俺にとっては嬉しいです。そこで本日は此方の作品を…

 

 

「海女の化物屋敷」昭和34年7月17日公開・葭原幸造原案・杉本彰/赤司直の共同脚本・曲谷守平監督(監督廃業後は不動産業に転じています。本日時点では存命の模様で100歳です)・新東宝(現・国際放映)制作。DVD化作品ですが有料動画配信は行われていません。尚、先述の通り東映ch内に於いて8月5日(土)15:00~16:30・8/16(水)20:00~21:30・8/27(日)14:00~15:30の3回放映されます(HD放映)。

 

 

 

 

 

資産家の娘として生まれながらも直近は実父の自殺等々狙い撃たれてるかの如く不幸が続いていた瀬戸麗子は親友で婦人警官の三原葉子に助けを求め、又独力では事の解決は不可能と判断した三原さんは交際相手で刑事の菅原文太の助力を得る事とします。真相追究を開始した頃、瀬戸さんの仲間である海女の万里昌代が新興勢力の海女を率いる岬洋二の手下と禁猟区で乱闘になるのです。万里さんに禁猟区に足を踏み入れた理由を聞くと、海洋研究を目的に瀬戸さんの自宅に身を寄せていた大学教授の沼田曜一に研究の為と頼まれた為と言ったのです。そして東京・江戸川で起きた殺人事件で被害者の背中から出た黒真珠が瀬戸さんの自宅にある物と同一である事が判明した為文太さんは一旦東京に戻り…

 

 

 

 

物語に凝った仕掛けがはありませんが、警官コンビの文太さん・三原さんでさえも「もしかしたら裏切るのでは?」そして悪女が得意であった万里さんが「実は正義なのでは?」更に奥の深い芝居で観る者の脳内を悩ませ「期待に応えるのか?いい意味で裏切るのか?」と作品を大いに盛り上げる新東宝の飛び道具・沼田さんが絡んで目の離せぬ展開となっています。又、主演は文太さんとなっていますが実質三原さん主演となるでしょう…嵐寛寿郎によれば「役柄とは真逆の気が利く優しい性格」との事ですが、当作品の親友の為に一肌脱ぐ辺りは素の人間性を生かしたのかもしれません。「三原葉子を知らずして新東宝は語られない」と仰られる方も居る程なのが納得出来ます。この頃ははぐれ者よりも体制側に立つ正義の味方を演じる事が多かった初々しさが残っている文太さんの姿も魅力的。

 

 

尚、海女を主軸とした映像作品ならば俺は数年前にヒットした連続テレビ小説「あまちゃん」よりも当作品や日活ロマンポルノの「海女物」の方が面白く奥も深いので強くお薦めします。