か、金子信雄が…東映東京「ずべ公番長・ざんげの値打ちもない」大信田礼子/片山由美子/渡瀬恒彦 | 東映バカの部屋

東映バカの部屋

東映制作作品を主体として書いていますが、たまに他の話題も…一人でも多くの東映ファンが生まれる事を望みます!

皆様、こんばんは。

 

 

春期休暇四日目日です。本日昼に郷里の盛岡から居住地の秋田に戻りました。連休末でも渋滞箇所は混むだろうと(盛岡/秋田双方のイオンタウン周辺・小岩井農場及び御所湖周辺・田沢湖及び角館入口等々)朝食後出発したのですが一日中降雨だった為か順調に帰って来られました。しかし実家に帰るとコキを使われてばかり…今回も浴室乾燥機の掃除や新しいテレビの設置及び古いテレビ台の解体・カーテンの洗濯及び取付・ボイラー用灯油タンクへの給油(配達は高額だから少しでも節約したいのか、灯油缶で購入し給油しているらしいです)・将又買物の運転手や皿洗い・風呂掃除迄、黙って秋田に居る方が体力を消耗しないのではとも規制の度に思いますが、普段親孝行をしていない罰が年に三回訪れると思って毎度黙って遣っています。

 

 

そして本日は簡単に再度掲載の作品…10年程前に一度記事化しましたが改めて書き直します。

 

 

「ずべ公番長・ざんげの値打ちもない」(「ずべ公番長シリーズ」第四弾で最終作品)昭和46年4月28日公開・宮下毅雄脚本・山口和彦監督・東映東京制作。VHS/DVD化作品でDMM.com/ビデオマーケット/フジテレビオンデマンド/U-NEXT(見放題対象作品)/Amazonプライムビデオ(東映オンデマンド対象作品)/YouTubeムービー内に於いて有料動画配信が行われています。

 

 

 

 

女子刑務所…と言うより「学園と云う名の感化院」を出た大信田礼子は生まれ故郷かつ本拠の横浜ではなく、収監中にフェンス越しに「収監中の実娘・片山由美子に渡して欲しい物」を受け取りかつ引き受けながらもそれを果たせなかった事を詫びに新宿で自動車修理業を営む片山さんの実父・伴淳三郎を訪ね、しかもその際バンジュンが想いが募った一言を交えて大信田さんを引き留めた為、住み込みで働く事となります。しかも新宿には馴染みの仲間である賀川雪絵・橘ますみ・集三枝子・左とん平等々も根を張り懸命に生きていましたし、ひょんな事で知り合ったトラック野郎・渡瀬恒彦とは会えば口喧嘩になったものの相思相愛である事は誰の目にも明らかでした。では片山さんはと云うと別居中であった上に悪い男に引っ掛かり借金塗れ!しかもバンジュンには金子信雄率いる組織から片山さんの借金の催促が引っ切り無しであった上に手形決済の為に掻き集めた金子も取られた時、大信田さんはネコさんの事務所に単身の乗り込んだのですが…

 

 

 

 

同時期に日活が制作していた「野良猫ロックシリーズ」が「ずべ公番長シリーズ」のライバル作品となるかと思いますが「野良猫…」が最新流行を追い求めたロック調ならば「ずべ公…」は東映任侠路線の延長にある「演歌調」。梅宮辰夫主演の大ヒット作で大信田さんも準レギュラーであった「不良番長シリーズ」の女版とも言われていますが「不良番長」よりも感覚は古風ですし「やさぐれ時代に観た緋牡丹のお竜や流れ星のお銀に感化され、本格的な口上を身に付けたのか?」「感化院に於ける仲間意識が娑婆でも生きているのか?」等々を思うと「不良番長+緋牡丹博徒+網走番外地のいいとこ取り?」かなぁ…何れにしてもこの演歌調は嵌ると嵌ってしまいます。

 

 

そして当作品は「賀川さんが同棲する中谷一郎の哀愁と弟分の恒さんとの関係性」「終盤明らかになる、只者では無かったバンジュンの真の姿」「当作公開から大凡半年後に帰還事業で北朝鮮に渡った永山一夫の、恐らく東映の劇場公開作品最後の出演(他社作品や東映のテレビドラマ作品には当作品以降も出演している模様)」等々でもありますが、ネコさんが「女装かつ女言葉だが、ケツも掘らなければ掘られぬ、馬下に円山理映子を持つ女好きのオカマ」として登場しますので、一番の見所はこれかつ、これを堪能するだけでもボンクラ野郎や東映ファンには鑑賞価値があるのではないかと思います。