名士の死は痴情絡み?そして真犯人と財産の行方は?新東宝映画「六つ墓村の事件」深町章監督 | 東映バカの部屋

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東映制作作品を主体として書いていますが、たまに他の話題も…一人でも多くの東映ファンが生まれる事を望みます!

皆様、こんばんは。

 

 

休み二日目の夜中です。昨日は正月以降自重していた昼酒を楽しみながら映画を数本鑑賞し、気持ちの良い昼寝も出来ました。しかし加齢と共に飲酒後は前にも増して頻尿が…普段から利尿効果の高い緑茶やコーヒーを嗜み酒類も毎日ですから当然ではあるのですが、今後は少し考えながら口にしなければならないかもしれませんね。

 

 

さて本日は3/31(金)18:00に配信事業が完全終了となるGYAO!の無料配信作品から…当作品はDVD化作品でビデオマーケット/Amazonプライムビデオ内に於いて有料動画配信が行われています。尚、先述の通りGYAO!内に於いて3月3日(金)23:59迄無料動画配信されています。

 

 

「六つ墓村の事件」(R15+版。劇場公開時及びDVDソフトの題目は「われめ岩・六つ墓村のエロ事件」です)平成20年制作・深町章脚本/監督兼務・新東宝映画制作。

 

 

 

 

 

下のリンク記事は令和4年11月4日のものです。

 

 

卑猥な名称の「われめ岩」を有する風光明媚な六つ墓村に赴いた名探偵・銀田一…今回受けた依頼はこの地に住んでいた名士・岩造(役名)が腹上死を疑われる姿で発見された事案について、その名士の邸宅の元・女中で愛人の佐々木麻由子の疑惑を晴らし、名士の愛娘の里見瑤子が探し求める遺産の行方を掴む事。因みに解明の鍵となるのは岩造が遺した「三段・数の子」の言葉と、掛け軸に書かれている「われときて あそべばおやの ないすずめ(=我と来て 遊べや親の 無い雀) 岩造」の言葉」のみ…銀田一はこの邸宅を去った元・女中の山口玲子を手込めにして局部の具合を確かめてみたものの真犯人とは言えず、財産の行方も全く手掛かりに辿り着かない。そんな時仏閣で出逢った少女・華沢レモンの小便により一挙に解決の糸口が開かれ…

 

 

 

 

名作を徹底的に揶揄し卑猥に大馬鹿に描く…これは「八つ墓村」が名画であるからこそ可能になったのであり敬意を表しているからこそ一切の妥協はしない、そんな思いに溢れた愛すべき馬鹿映画!俺は「黒澤明であろうがシェークスピアであろうが手抜きをせずに臨むのであれば徹底的に揶揄し大馬鹿・卑猥に描いても一切問題は無く、それが表現及び制作の自由の象徴と尊重の証・観る側が喜ぶのがいい作品で儲かれば尚良し・結果良ければ全て良し」と云う考え方ですのでこの類の作品には目がありません。この件は非常に繊細ですので賛否両論が存在しているのは百も承知ですしお叱り等々を受ける可能性もあるでしょう。しかし「映像作品に限らず日常の何もかもが重箱の隅を突く連中に牛耳られ、許容範囲内の自由さえも奪われてしまい狭苦しく堅苦しくなる一方の世の中に対する警笛を名作の喜劇化・卑猥化で訴えた感」を受けるのが当作品。

 

 

「事件解明の鍵は在っても推理展開ではなく実地体験のみが糸口」「遺産の行方は結末を観れば単純明快かつ鍵は序盤で明かされている事に気付くものの、鑑賞中はピンク映画ですから眼中に無し…しかしその解明に至る行為と描写が余りに馬鹿馬鹿しくそれが大爆笑を誘う。しかも結末も…」元々60分を少々超える尺を45分前後に編集してもこれだけの見所・面白さがありますし、銀田一の調査結果には弱き者への思い遣りと優しさも垣間見え、それが大爆笑・卑猥の中に咲いた清涼感として生きています。この様な作品がもっと一般に浸透してくれたらなぁ…