皆様、こんにちは。
昨日22時に勤務を終え、明日11時迄の休みです。日差しが丁度いい上適度な風も吹き天気は快適ですが、仕事は野戦病院の様…結局今月は全ての土曜休日が潰れてしまいましたし来月も尾を引きそうな予感。しかし俺は6/18（土）に新型コロナウイルスワクチンの3回目の接種をしなければならない為、6/20（月）を万が一の副作用に備える形で有給休暇を取る事にしました。話を聞いていると「2回目の接種で副作用が起きた方々は3回目の接種後も副作用が起きる可能性が非常に高い」らしいので。
そして、ほぼ毎日残業で帰宅後は飯時だけが映像作品を観られる時間、日曜日は遣るべき事を1日で済まさなければならぬ関係上映画等々の長時間作品を鑑賞する本数は前より確実に減っている状況で、平日に至ってはピンク映画等々の短時間映画に加え、現在東映chで放映中かつ録画保存真っ最中の「Gメン75」等々のテレビドラマを鑑賞する事が多くなりました。本日はそんな中、過去に鑑賞しながらも再見中の此方の作品から…
「大都会パートⅢ」第25話「通り魔」昭和54年3月27日放映･峯尾基三脚本・小澤啓一監督・日本テレビ放送網/石原プロモーション制作・NNN系列放映。DVD化作品。
余談ですが、この中では「弁慶」こと刈谷俊介と「坊さん」こと小野武彦（小野さんと言ったら「踊る大捜査線」よりも「大都会パートⅢ」「非情のライセンス･第3シリーズ」だと思いますよ、私感ですが）が好き。ボンクラ好み!
警視庁城西警察署管内で発生していた連続女性殺害事件…被害者は全員若年の身嗜み及び化粧が派手な巨乳の女性だった事から署長の許可を得て巨乳の婦人警官を選抜かつその対象者全員が志願した為、実質的な囮捜査が開始されました（因みに日本の警察では囮捜査は認められていませんが、厚生労働省管轄の麻薬取締官は遣っていると見聞きする事が在ります。真偽の程は解りませんが）。そしてその囮婦人警官の一人であった岡田可愛が犯人から二度の殺人未遂に巻き込まれ、更に二度目の事案の際岡田さんが引き抜いた毛髪が人工毛であった事から容疑者が割り出され…
その容疑者、東映ピラニア軍団の岩尾正隆!しかもご丁寧に「増毛前･増毛中・増毛後」の写真も公開と云う手抜きの無さ!まさか岩尾さん、この芝居の為だけに増毛したのだろうか…多分写真を加工しただけでしょうが。
岩尾さんの職業はダンプカーの運転手ですが、鼠及びゴキブリと同居している様な古アパートに住んでいる上「女性に声をかけられぬ気弱さ」は微塵も無く「変態行為と暴力セックスの幻想を具現化した犯行」とでも言えばいいか…部屋も裸体写真とSM専門誌を始めとするエロ本の館ならば、自身の使用するトラックのキャビン内も女性の裸体写真に塗れていると云う徹底ぶリ!更に話は前後するものの、峰竜太扮する黒岩軍団の刑事の拳銃を強奪した程の凶悪犯!
結末は当作品お馴染みのバイオレンス描写で幕を閉じますから説明の必要も無いでしょうが…物語とは無関係の有名な話として「230型日産セドリックパトカー1.2台のみを破壊する筈が、勢い余って使用開始から約半年の当時の現行車種・331型（又は332型）の日産セドリックパトカー迄中破させてしまった」因みに数話後には運用復帰している様子が伺えますので大がかりだったでしょうが修理したものと思われます。因みに下の写真でその様子は確認が可能です（右下の車両）。
台詞は最後に唸り声を上げる以外一切在りませんが、一挙手一投足と表情のみで変態凶悪犯を演じられた、個人的には岩尾さんのベストだと思っています。しかも東映ファンやボンクラ野郎の映像作品ファンは現在の芸人のネタではピクリとも笑わず、この時代の役者陣、特に悪役や脇役陣が魂を込めて真摯に見せたこの様な事例に手に汗を握りながら大爆笑し、同時に「鑑賞者側・視聴者側が観たい芝居を見せてくれた事実」に対して心から感謝しているのです。
因みに「大都会シリーズ」そして後継番組の「西部警察シリーズ」は「強姦魔を遣らせたら誰にも負けん!」「シャブ中なら俺に任せろ!」「女子供をドン底に陥れる芝居に自信がある!」等々、特に悪役に関しては層が厚かった東映と日活の常連役者陣が渡哲也率いる命知らずの軍団に命を捨てても勝利出来ればい悔いは無いと言わんばかりに大暴れしているのが最大の魅力!精魂疲れている時には考えず楽しめますし、表面上の小手先の推理展開や甘ったるい雰囲気、射殺されても文句の無い凶悪度満点の事件や容疑者が全く出て来ない現代の刑事ドラマよりも遙かに面白いと多くの方々に思って頂けるのではないか考えています。
最後に「大都会パートⅢ」の面白さを凝縮したかの様な動画を…