皆様、こんにちは。
昨日の19時に勤務を終え、月曜日20時の勤務開始迄の休みに入りましたが、春の陽気です。
そして来週から土日休みの日夜隔週交代勤務となり、夜勤帯は再び20時開始に戻りますが、来週金曜日は一時帰休となりますし、物量の変化により今後も勤務時間帯の変更を行う可能性があるとの通達がありました。当社は「俺の在籍する部門は世界同時不況をかなり受けて、もう一方の部門はこの影響を全く受けず安定している」為、いい部門の足を引っ張ってはならないとの判断が働いている様です。当然、俺の在籍部署からも応援を出していますが俺は現状のまま…同じ社内で収入格差が出ている事も影響しているのでしょう、些細な事で睨み合う輩も居れば隣の芝生に移りたがる輩も居ますが、気持ちは解りますし俺も含めて収入の多い方がいいのは皆同じ。
しかし見方を変えれば「部署に必要だからこそ残留させて貰っている=細く長く雇用して貰うなら現状の方がいい」「濡れ手に泡よりも身の丈に合わせた生活に臨機応変に対応出来るほうが不思議と貯金を絶やさない」等々の利点も在るんですよね。因みに計算をしてみたら、俺の場合は購入品を安価な物に変えたり煙草の量や外出時のネット接続を減らしたり等々に加え、自動車の任意保険料の等級変更による負担軽減と我社からの交通費増額で約¥15000-の余裕を持たせられる事が解りました。
そして今回の当社の遣り方は、10年以上前に日野自動車が「低迷期でも人員削減を行わず仕事を分け合う「ワーク・シェアリング」で労使が合意し、後の業績回復時には障害無く元の体制に移行が出来た」と云う好例(もし記憶違いがありましたならご容赦下さい)を思い出させるもの…果たして真意はそうかはわかりませんが、そうである事を祈りたいものです。
さて本日は此方の作品を…
「喜劇・競馬必勝法」(「喜劇・競馬シリーズ」第一弾)昭和42年9月18日公開・井出雅人/瀬川昌治の共同脚本・瀬川昌治監督・東映東京制作。
未VHS/DVD化作品ですが、GooglePlay/DMM.com/ビデオマーケット/Amazonビデオ(JUNKFILM by TOEI対象作品)/YouTubeムービー内に於いて有料動画配信が行われています。
就任したばかりの中堅総合家電製造法人社長の進藤英太郎は社内改革を目論み、人事担当重役を中心とした推進委員会に日常の社内の様子を動画で撮影させたのですが、そこに映っていたのは「朝から鉛筆を削り、お茶を飲むだけで一日を遣り過している営業部員」谷啓。
進藤さんは谷さんを「駄目社員!こんなのは意識改革を行わなければならん!」と云う意味合いの事を豪語しながらもその日は午後の予定を全て取り消し、所用と称して向かったのは競馬場!進藤さんの唯一の趣味は数か月前に始めたばかりの競馬だったのです。しかしそこで鉢合わせになり意気投合したのは駄目社員の谷さん!谷さんは女房で歯科医の白川由美と過去に「白川さんを取るか?馬を取るか?」で離婚一歩寸前迄行った程の競馬キチガイで業務時間帯の競馬場通いも日常茶飯事(俺も経験が有りますが、事実営業職は業務成績を上げて不法行為さえ行わなければ、業務時間内に酒を飲もうが博奕をしようが女遊びをしようが一切文句は言われない職種です。これは過去も現在も今後も変わらぬ営業職の特権ですし、勤務時間が不安定かつ公休日でも顧客に合わせなければならない事情から黙認されるべきものでもあります)。初めは双方共に「何処かで見た事が有る顔」と首を傾げましたが、後に素性を知り、更に谷さんが「俺が定年退職する迄社が安泰ならばそれでいい」と言ってしまった為にその日は喧嘩別れとなりました。
そして翌日、人事課長に呼ばれた谷さんは閑散部署への転籍を命じられて向かうとそこには進藤さんが居り「適材適所を建前に、競馬の統計を取り進藤さんの競馬実戦に同行し助言を行う事」を命じられ…
●東映公式・YouTube予告篇動画
一言で纏めるならば「松竹制作の人気シリーズ「釣りバカ日誌シリーズ」を競馬に変えた内容」ですし「競馬に興味が無い・知識が無い方々でも存分に楽しめる内容を誇る点」も共通しています(因みに、俺も競馬は付き合いで買った事が有る程度。投票方式等々は知ってはいますが詳しくはありません。しかし馬の走る姿を観るのは大好きです)。やはりスポーツ・乗り物・博奕等々の「嗜好性の高い物事を主題とする作品は誰でも解る内容と楽しめる要素を持ち合わせる事が第一条件」この点も軽々と乗り越えています。
そして博奕を通じて「谷さんの姿を通じて給与の醍醐味と泡銭の無味を描いている点」も美点。進藤さんの要請を無視して人生最大の危機を迎えた際は(この危機に巻き込まれたのは谷さんの同僚社員の大泉滉・小松政夫・小林稔侍)女房の白川さんと競馬予想師の伴淳三郎に頼らざるを得なくなったものの、それ迄は「自分の稼いだ金で勝ち、それで美味い酒が飲めるものであり、自分の為に予想をするから真剣になれる姿勢」であり、それが「進藤さんの業務命令と云う名の競馬予想を辞める意思を固めた理由」ともなっています(逆に職業柄「他人の為と思えば真剣になれるし頭が働くが、自分の為と思うと予想が難しくなる」と言い放つのはバンジュンですし「勝ちさえすれば経緯は不問」と云う姿勢なのは進藤さん)。
更に「テレビドラマ作品に於いても東映作品出演経験が数える程度しか無い当時東宝専属女優であった白川さん・京塚昌子の唯一の東映劇場公開作品出演作」でもあります(もし記憶違いの場合はご容赦下さい)。京塚さんは「亭主のバンジュン・実子の小川知子/吉野謙二郎(後の雷門ケン坊)・バンジュンの愛弟子の山城新伍と一つ屋根の下に住む肝っ玉母さん」でしたから印象通りですが「容姿端麗な才女でありながらも谷さんに夜の夫婦生活の不満をブチ撒け蝮の粉入の自家製飲料を朝に二杯も飲ませ、競馬が原因で離婚寸前に至った経緯を持ちながらも患者であったバンジュンの本職を実子の吉野さんから聞いて知り、元手の二千円が二十万円に化けた上に勘がいい事に自惚れて見事に競馬に嵌った白川さん」は見物!大馬鹿と迄は行きませんが「上品に馬鹿を演じた事実」は大きく、同時にこれは当時の東映専属女優陣では実現は難しかったとも言え、快挙と感じた程!
丹波哲郎は競馬実況中継のゲストとして、本人役で出演しているのもいい!