東映仁侠映画の基本線を解り易く伝える・東映制作「スケバン刑事Ⅱ・少女鉄仮面伝説」南野陽子 | 東映バカの部屋

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東映制作作品を主体として書いていますが、たまに他の話題も…一人でも多くの東映ファンが生まれる事を望みます!

●この記事は令和元年12月31日(火)15:25頃に追記の上再更新をしています。

 

 

 

皆様、おはようございます。

 

 

今起床しましたが、秋田市内は雨混じりの強風です。これから雪に変わるとか…本日はこれから郷里の盛岡に向かいますが彼方も雪になるでしょう。

 

 

道中の国道46号線沿いに在る仙北市角館「安藤醸造」で土産品を購入する為(この会社の味噌・醤油や漬物(秋田では「ガッコ」と言います)・醤油と米粉を使用したロールケーキやソフトクリームが美味い!尚、味噌/醤油類等々は「安藤醸造」菓子類は「お菓子のくらた」のホームページから全国発送で購入が可能です)開店時間の10時に合わせて出発します。

 

 

道中は勿論「トラック野郎」のサウンドトラックを聴きながら…

 

 

何せ年末年始となると「大凡30年間で全作品を200回以上は鑑賞しているのに無性に観たくなる映画」「寅よりトラ」と云う事で「トラック野郎シリーズ」!昨日もこれを可能な限り鑑賞しましたし、車内でも気分は桃次郎に浸りたい!

 

 

「一般道の走行にはトラック野郎のサウンドトラックがよく似合う!」但し「速度超過に要注意」ですが…

 

 

 

さて、最近実生活上での「映画の話題」に於いて「東映仁侠映画」を薦めると「解り辛い」「暗い」「知らない役者ばかりで面白くない」等々の感想を貰う機会が以前よりも格段に増えています。

 

 

過去の職場は俺と同年代の仲間でもこの類の作品が好きな者が多かったですし「建築業・営業職・職人の世界=一家内の感覚が比較的強い職種」であった事も良かったのか「質が高い上に敷居が低いのは、自らの人生観と物語がほぼ一致し「孤独と苦悩に耐える者…それを男と称します」と云う遺言を残した鶴田浩二の主演作品群」との意見も共通していました。

 

 

しかし、職場や人間関係が変わると(と言うより「人間関係が少し広がると」)これが全く通じなくなって来た…もしかしたら、当方の記事を読まれている方々の中でも同様の思いを持たれているかもしれません。

 

 

そして先日、以前録画をしていた日本映画専門ch「男の教科書・藤純子篇」(現・富司純子)の中で「全国の東映ファンの大代表であり教祖様」の杉作J太郎先生が「鶴田のおやっさんでも高倉健でも言いたい事は頭に入るのだが…純子姐御の様な美人に教えて貰った方が尚更頭に入るもの」と云う意味合いの事をお話しされていました。

 

 

それならば、当方としては「東映仁侠映画群に足を踏み入れる前段階として、その世界観を解り易く伝えるこの作品」をお薦めしたいと…俺の個人的嗜好も大いに加わっている事は何卒ご容赦願います。

 

 

 

「スケバン刑事Ⅱ・少女鉄仮面伝説」昭和60年~61年・全42話・東映東京テレビプロダクション制作・FNN系列放映。

 

 

 

 

 

 

和田慎二原作の同名漫画作品の名前のみを拝借し、東映仁侠路線(東映女侠路線)を年少者向けに焼きなおした東映独自の物語。

 

 

監督等々、制作陣の顔触れは東映制作の傑作刑事ドラマ「特別機動捜査隊」「非情のライセンス」「特捜最前線」等々を担当した面々ですから出来・質共に申し分無し(この中で田中秀夫監督は後記する劇場版の演出も担当されています)。

 

 

因みに、原作者の和田先生は「原作から完全に離れてはいるものの、そのイメージには最も近い出来で、もし自らが学生時代に視聴をしていたならば嵌ったであろう」と大絶賛されていたそうで、その様な思いを抱いていたからなのか、劇場版に「露店のヨーヨー売り」として数秒登場します。

 

 

事実、南野陽子が演じた五代陽子(本名・早乙女志織)=仮名・麻宮サキが「孤独な中で縁も所縁も無い人間達を守る為に戦いながら仲間を得て行き、これが終盤戦の巨悪との全面衝突の際に大いに生きる流れ」(同時に「自らの生い立ちの秘密を知り、自らとの戦いをも兼ねている点」が並行して描かれていますが、俺は副題と受け止めています)は正に「東映仁侠路線」であり、東映の主演キャラクターの踏襲!

 

 

更に言うなら、先述した「鶴田のおやっさんのお言葉」を拝借し「孤独と苦悩に耐える者…それを麻宮サキと称します」!

 

 

しかも「東映らしいなぁ」と感じるのは「自称「山猿」ながら東京での生活を経るに連れ、女子高校生らしい振る舞いや恋愛感情、日常生活を得る事となる」に留まらず「突然「ブリっ子」になったり、エージェントの蟹江敬三を茶化す等々、冗談も通れば自ら仕掛ける性格に変わっていく流れ」が加えられている事。

 

 

更に「百戦錬磨で怖いもの無しか?」と思いきや…「暗い屋敷内を飛び回る蝙蝠」「怪奇現象」を恐れる弱点が在り「嗚呼、やはり普通の女子高校生の感覚を持ち合わせていたんだなぁ」と、ホッとさせられます。

 

 

 

この記事を書く前にGoogleで画像検索を行い、当作制作当時の雑誌の切り抜きを読んだ所、ナンノさんは「主演があたしに変わってからの「スケバン刑事」はコメディに走り過ぎてるのではないかと…」とお話をされていますし(ナンノさんが男装時に両胸を男子学生に触られ、一発お見舞いする場面も存在しています。「嗚呼、いいなぁ…俺も触ってみたい!」と、非常に羨ましく思いましたよ、ナンノさんの大ファンとしては!事実制作側も「ナンノさんの反応がいいから(この様になっている)!」と認めていた模様。

 

 

「ナンノさんは啖呵を切る!仁義も切る!水杯も交わす!」「ビー玉のお京こと相楽ハル子(現・相楽晴子)の初登場時に流れたのは「緋牡丹博徒」のカラオケ版!」等々からも「東映仁侠路線の踏襲」である事は明らかです。

 

 

そして「ナンノさんのロングヘアーとハル子さんのショートヘアー」は「何方が好きか?」と人気を二分する程嵌りに嵌っており、この辺りも高視聴率に繋がった副因かもしれません。

 

 

 

尚、此方の劇場版「スケバン刑事」(昭和62年公開・東映制作)のみの鑑賞でも「東映仁侠映画の世界観」は存分に感じて頂けます。

 

 

 

 

 

 

※KINENOTEの作品案内は此方から

 

 

 

●東映公式・YouTube予告篇動画

 

 

 

 

 

 

平成31年/令和元年の更新は当記事が最後となります。

 

 

皆様には大変お世話になり心から感謝です、有難うございました。

 

 

「映画鑑賞記録」等々としての記事更新については来年1/5(日)以降に開始、無関係の記事はそれよりも前に更新を行うかもしれません。

 

 

本来であれば皆様のブログに直接ご挨拶にお伺いするべきなのですが、この様な形態をなってしまった事を、そして「本日以降に頂いたコメントの返信が来年1/5以降となる事」「コメントへ未返信のまま記事更新を行う可能性がある事」何卒ご容赦下さい。

 

 

来年も変わらぬお付き合いを宜しくお願い致します。よいお年をお迎え下さい。

 

 

 

●追記はここから

 

 

 

昼に盛岡市内に到着しましたか、例年より積雪量は少な目とは云え、今年は秋田市内よりも残雪量が多いです。

 

 

帰宅直後には降雪となっており、明日は元旦から雪寄せとならぬ事を祈りたいのですが、どうかなぁ…