スケコマシが侠客に!東映京都「すいばれ一家・男になりたい」山城新伍/鈴木則文監督。東映chで放映 | 東映バカの部屋

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東映制作作品を主体として書いていますが、たまに他の話題も…一人でも多くの東映ファンが生まれる事を望みます!

皆様、こんにちは。

 

 

昨日の18時に勤務を終え、月曜日20時の始業時迄の74時間休み中です。

 

 

曇り空で風が適度に入る、予報よりも涼しく感じられる天気です。

 

 

 

さて、昭和46年頃より東映京都撮影所「東映ゲリラ部隊」の「別動隊監督」として「本隊隊長」中島貞夫監督「総大将」石井輝男監督と共に「最高総司令官」岡田茂・東映京都撮影所所長(後に東映グループ代表取締役社長・東映名誉会長に就任)の元で「東映ピンキーバイオレンス作品群」の一躍を担い始めた鈴木則文監督。

 

 

今月の東映ch「傑作任侠スペシャル」の枠内で放映の一作品として、そのソクブン監督が演出を手掛けられた「東映仁侠路線と東映ピンキーバイオレンス路線の合体=東映仁侠路線から東映ピンキーバイオレンス路線への橋渡しを無理なく自然に果たした感をも持つ作品」が放映されています。

 

 

東映chを含む「全局に於いて初のテレビ放映」でもあります。

 

 

 

「すいばれ一家・男になりたい」昭和46年4月16日公開・岡田茂/佐藤雅夫の共同企画・田中小実昌原作(本篇内に於いても「新宿地区スケコマシコンクール第二位・田中小実昌」として出演されています)・松本功脚本・鈴木則文監督(他に谷岡ヤスジがオープニング動画を担当しています)・東映京都制作。

 

 

未VHS/DVD化作品で有料動画配信も行われていませんが、都内の名画座等々での公開実績が有ります。

 

 

又、先述の通り今月の東映ch内に於いて本日以降、7/15(日)22:00~23:30・7/22(日)23:00~24:30・7/27(金)22:30~24:00の三回放映されます(字幕付きHD放映)。

 

 

 

 

 

 

※KINENOTEの作品案内は此方から

 

 

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因みに上記の写真は「潮健児が死んだ」のではなく「親子の固めの儀式で気絶した」場面です。

 

 

その訳は後程…

 

 

 

併映作品は「やくざ刑事(でか)・恐怖の毒ガス」(「やくざ刑事(でか)シリーズ」第三弾神波史男/鷹森立一の共同脚本・鷹森立一監督・千葉真一主演・東映東京制作。未VHS/DVD化作品で有料動画配信も行われていません)。

 

 

 

 

 

 

 

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「河内地区スケコマシコンクール第二位」の称号を存分に生かし「世間のスケは皆俺の物!云わば「鵜飼の鵜!」そのもの!」と「鵜飼の絵」を飾り「自らのイチモツ」を「天下の宝刀」と自負していた通称「なめ信」こと新伍ちゃん!

 

 

しかし…女子中学生から客室乗務員・看護婦・良家の御婦人から未亡人のババァに至る迄「結婚を約束しながらも果たさず、金品だけを巻き上げてしまった事」更に「俺は稀代の宝刀を持っている!お前らの汁が少なく締まりの悪い粗マンは粗マンらしく鍛錬せい!」と言い放ってしまった為に女性達の怒りは最高潮に達して「私設裁判」の裁判長・賀川雪絵(現・賀川ゆき絵)に「死刑判決=私刑」を言い渡され、す巻きで川に叩き込まれます!

 

 

「大阪が駄目なら東京が有る!」と上京し、下着泥棒を働いて得た品物を「吉原小百合のパンティ!辺見マリのブラジャー!栗原左巻の腰巻!」(辺見マリだけは何故実名に?東映東京が「経験」を制作したからかな?)と上野公園で「バイ」をしていたものの、警官の岡八郎に追われる羽目に…

 

 

しかし、公衆便所に逃げ込んだ際に「股下に隠して助けてくれた」のは「小桜京子と二人三脚で弱小一家を守り続けている女帳元」である宮園純子。

 

 

「軒下三寸借り受けましての仁義、失礼さんに御座います!」ならぬ「臍下三寸借り受けましての仁義、失礼さんに御座います!」「親子の契りを結ぶ儀式=交尾!」を経て、新伍ちゃんは一家衆となるのです。

 

 

上記の写真に於いて「新伍ちゃんの弟分」となった潮の健さんが倒れているのは「親子の契りを交す儀式」に於いて「アレの方向には滅法弱く、契りを交す前に果てて気絶してしまった為」。

 

 

しかし、新伍ちゃんが都内で起こした「或る組織との騒動」の為に一家は、騒動の鎮静化に一役買った親分・有島一郎の御膝元である福井に出向く事となるのですが、ここでも新伍ちゃんは小池朝雄・遠藤辰雄(後の遠藤太津朗)と騒動を引き起こし、純子姐御は小池の朝さん・エンタツさんの「飼い犬・番犬」となっていた菅原文太と「数十年ぶりの再会」を果たすのです。

 

 

そして「東映仁侠路線・東映現代やくざ路線」ではそれ迄見た事も無かった様な「犠牲者が非常に少ないにも拘らず派手で大馬鹿な大出入り!」に向かって行きます!

 

 

 

「東西のスケコマシコンクール入賞者」として新伍ちゃん・田中先生を起用しているだけで「東映ファン」には「ツボ」ですし合格!

 

 

文太さんは全体の2/3を超えた後に初めて出て来ますが「作品の引き締め担当」と言わんばかりに「硬質・高質な芝居」を見せています(純子姐御・有島さんも「同様の役目」を一部背負っています)。

 

 

純子姐御・雪絵さんに加え「日活制作「新ハレンチ学園」で主役を演じた直後の渡辺やよい(但し「子役経験が有る」為、それ以前にテレビドラマを中心に出演が多数有ります)」「田中先生の頭に接吻をし捲る「プレイガール」の八代万智子。小池の朝さんの「飼い犬」として首輪迄付けられていたのに何故か田中さんに…」「悲劇のヒロインを一手に引き受けた時美沙」等々の「東映ピンキーバイオレンス軍団の活躍」を差し押さえ「女優陣で最も見所となる場面」は「若水ヤエ子のストリッパー」でしょう!

 

 

これも「東映ファン」には「待ってました!」と絶叫したくなる起用方法!(「同様の手法」は東映にとっては「お家芸」であり、事例は多岐に渡ります。余談ですが「俳優陣の女装・オカマが多い事」も「東映のお家芸」です)

 

 

さすが岡田名誉会長!さすがソクブン監督!さすが東映!

 

 

野田幸男監督・東映東京制作「不良番長・どぶ鼠作戦」には「武智豊子のストリッパー」が有りますが、これはそれに匹敵しますし「この類の役は「若い美女さえ起用すればそれでいい!」と云う「固定概念」を覆す「大馬鹿で期待を裏切り、大爆笑に転じさせる」観客目線の娯楽を知り尽くした制作陣でなければ出来ない職人技」を感じさせます。

 

 

 

 

 

 

「悲劇のヒロインを一手に引き受けた時美沙」と先述しましたが、美沙さんと有島さんの「親子断絶の経緯と再会」そして「自らの誕生日も解らぬ戦災孤児の新伍ちゃんの軌跡」は「従来の東映仁侠路線の踏襲」となります。

 

 

その前を「東映ピンキーバイオレンス路線寄り」その後を「不良番長シリーズに近い大馬鹿演出」で味付けしているものの、物語の推移に不自然な所が無い仕上がりを見せていますし、更に「従来の作品では見た事の無い結末」を実現しているのですから天晴!

 

 

当作品は「俺にとって数少ない、ソクブン監督演出作品の一つ」でしたが、改めて「確かな手腕」を堪能させて貰いましたし「これ迄鑑賞したソクブン監督の演出・脚本執筆作品には「ハズレ」が一つも存在していない事」を改めて報告させて貰います。

 

 

 

他の出演者は、谷村昌彦・ルーキー新一・秋山勝俊・池田雪路(池田幸路と同一人物?)・浪花五郎・那須伸太朗・丸平峰子…

 

 

そして「名古屋の暗黒街で育ち「林も有るでよ!」で有名な林組の親分を「オリエンタル」と云うクラブで刺してウハウハ言わせて殺したのは俺!」と言い放ったタクシー運転手の南利明等々です。

 

 

 

最後に「名古屋出身の大スター」と云えば天知茂!

 

 

東映ch「名作ドラマアワー」に於いて、現在毎週火曜日15:00~17:00に二話連続放映されている「非情のライセンス・第一シリーズ」に続き、8/14(火)より「非情のライセンス・第二シリーズ」が開始されます(再放映・翌週火曜日の09:00~11:00/再々放映・翌々週火曜日の04:00~06:00。第一話のみ8/4(日)17:30~18:30に放映。第一話/第二話は全回無料放映。尚、ベストフィールド/東映ビデオより平成30年9月12日より順次「コレクターズDVD」が発売される予定です)。

 

 

 

 

 

 

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前番組「キイハンター」からそのまま続けて観ていますが「プレイガール」と共に嵌り、全てブルーレイに焼いて保存しています。

 

 

たまに「小牧リサは「モモレンジャー」よりも此方の方が可愛いんじゃないか?」なんて考えたりもしながら…

 

 

そして「今後の楽しみは「キイハンター」151話以降と「特別機動捜査隊」651話以降の放映再開が何時になるのか?」かなぁ…

 

 

因みに「プレイガール」も150話で一旦放映休止期間に入る模様です。