凄味・猥雑さ・笑いと情感全てが一級!東映京都「極悪坊主・人斬り数え唄」若山先生・文太さん | 東映バカの部屋

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東映制作作品を主体として書いていますが、たまに他の話題も…一人でも多くの東映ファンが生まれる事を望みます!

皆様、こんばんは。

 

 

 

今朝の7時に勤務を終え、月曜8時の始業時迄の73時間休み中です。

 

 

 

今回は…8/8(月)~12(金)迄日勤・13(土)~15(月)迄夏季休暇・16(火)~18(木)迄夜勤・19(金)~21(日)迄通常の休日となり、22(月)から普通に戻ります。(但し、休日出勤が追加となる可能性が有ります。毎年、法定残業時間を自分で計算しながら遣っていますが、今年も今後は多少無茶をしても全く問題の無い状況です。勤務上の協定等々も上手く絡めて使って行けば効率良く「法定・協定の範囲内」で稼いで行けます。万が一の場合は抜け道も…

 

 

 

秋田市内は梅雨明けの厳しい暑さですが、8/3より「東北三大祭り」の一つである「竿灯祭り」の真っ只中で、東北各地は勿論の事、各都府県の貸切バスが集結しています。

 

 

予想来客数は約140万人…秋田県の人口は現在約100万人ですから、それ以上のお客様が僅か四日間で訪れる事になります。

 

 

因みに、竿灯祭りに関係無く、秋田市内で見た最も西の貸切バスは…愛媛ナンバーの伊予鉄道と山口ナンバーのサンデン交通です。

 

 

 

そして、郷里の盛岡の親父から「車を買った」との電話が…

 

 

旧型カローラアクシオG(二輪駆動・無段変速)に約8年で約17万キロ乗り、今度は現行カローラアクシオX(1500・二輪駆動・無段変速)との事…

 

 

「G仕様より装備は落ちるが…それでも十二分な装備」と云う事でXに決めたとか…ハイブリッドは「価格だけの価値が有るか疑問」と思った為止めたそうです。

 

 

納車は約1カ月先とか…今年の初めに起きたトヨタ系列の鋼鈑製造事業者である愛知製鋼の工場の事故による「トヨタグループの完成車工場の完全稼働停止及び生産調整の影響」がまだ残っている様子が伺えます。

 

 

現行のカローラアクシオは宮城のトヨタ自動車東日本本社工場(旧・セントラル自動車)製ですから、東北の復興に少し役立つ事が出来た…とも言えるかもしれません。(他にシエンタが本社工場製・カローラフィールダー/アクア/ラクティスが岩手工場(旧・関東自動車工業)製)。

 

 

 

さて本日は…是非DVD化や有料動画配信化を望みたい「若山先生・文太さん主演の痛快娯楽シリーズ」第二弾です。

 

 

「新東宝時代から追っかけていた文太さんの大ファン」を自認し「千と千尋の神隠し」での声優を探していた元・東映動画の宮崎駿監督に「文太さんの起用」を提言されたスタジオジプリの鈴木敏夫統括が書かれた「週刊文春」平成27年1月1日/8日合併新年特大号内「スタジオジプリ 鈴木敏夫が厳選 菅原文太 絶対観るべき映画・ドラマ21本」の中で、真っ先に挙げられたのがこのシリーズでした。(因みに、鈴木統括のお話によると、宮崎監督は「テレビも映画も観ない為、役者がよく分らない方」なのだそうです)

 

 

 

「極悪坊主・人斬り数え唄」(「極悪坊主シリーズ」第二弾)昭和43年11月30日公開。村尾昭/山本英明の共同脚本・原田隆司監督・東映京都製作。

 

 

未VHS/DVD化作品で有料動画配信も有りませんが、東映chでの放映実績が数回有ります。

 

 

 

 

 

 

 

※KINENOTEの作品案内は此方から

 

 

 

ボンクラ野郎…そして「東映ファン」にとっては「極悪坊主」の題目だけで気持ちが昂ります!

 

 

「想像が付かない様な言葉の組み合わせが肝!」と岡田茂名誉会長はお話されていたのだそうで…多分、当作品も「岡田会長の命名」又は「それを理解していた方が考えた題目」なのでしょうね。

 

 

「テレビドラマ作品・動画作品等々を含めた全ての東映の映像作品の題目を追う=岡田会長が命名したと思われる題目を探す」事も面白いかもしれません。

 

 

「岡田京子を「仮面ライダーストロンガー」に出演させたのは岡田会長のゴリ押し!」「或る特撮番組の試写で「学生映画なんか作るな!」と激怒した!」との話も有りますから…昭和46年に「東映の映像部門の全権を掌握した上に、東映グループ各社の社長に就任」以降は「明らかに全ての仕事を観て、把握して、口を出していた」と思います。(劇場公開作品と東映京都製作のテレビドラマは昭和30年代から相当口を出していたものと想像します)

 

 

 

 

右の「美人尼」は…青姦を目撃した後に尼寺内に侵入した若山先生に「頂きます!」(当作シリーズ内で、若山先生が情交する際に放つ常設句で、事が済んだ後は勿論「御馳走様でした」と…)をされてしまった橘ますみ。

 

 

 

その「味」が忘れられず、女郎屋に居候居ていた若山先生を追っかけて来ますが…

 

 

その際「鬘が滑った場面」が此方!

 

 

 

 

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しかも、ますみさんは何処迄も追っかけて来るものだから、若山先生が言うには「初物の食当たりとはこの事だ!」と…

 

 

 

東映は本当に素晴らしい!

 

 

美人女優に「大馬鹿」「スケバン」「パンスケ」「汚れ役」等々「娯楽の王道をハチャメチャに遣らせた上に観客を満足させる・記憶の片隅に強烈に遺す」のですから。

 

 

現在の多数の製作陣や印象だけを大切に守ろうとする「自称は女優だが世間はタレントとしか見ていない能無し・努力嫌いの多数の添え物女性有名人連中」に見習ってほしいものです、この姿勢を…(その点では「若手」でも安藤サクラや仲里依紗、他に「二時間ドラマ」を主戦場にしている女優陣等々は「この点」を理解した上でよく遣っていると思いますよ)

 

 

 

当作ですが「季節はずれの松茸に喜んだものの…実は若山先生の立派なイチモツに驚き逃げ出す若い女性群の姿!」から始まり、続いて「一宿一飯の義理を果たしたものの、子連れで急ぎ旅をしていた侠客(小池の朝さん)を助ける若山先生」更に「子供を郷里の父親(小沢栄太郎)の元へ送って行って欲しいと朝さんに懇願され、それを引き受ける若山先生」と云う形で物語が展開して行きます。

 

 

「朝さんと小沢の栄さんの確執と、表には決して現れない双方の本心」「朝さんの子供を親身になって心配する栄さんの一番弟子(御木本伸介)とその恋人(武原英子)」「若山先生が居候する女郎屋の女将(春川ますみ)と、ますみさんを「白豚!」「どてカボチャ!」と冷やかしながらも、夫婦で闘鶏に嵌る婿(江幡高志)の面白可笑しさ」…

 

 

そして、闘鶏の利権を狙う悪徳親分(安部徹)とその用心棒の凶悪ぶりは相当なもの!

 

 

何せ「敏さん・セキコウさん・志賀ちゃん」に加え、シリーズ第一弾「極悪坊主」(佐伯清監督)で両目を潰された「目暗の鞭の使い手」で若山先生と同じ宗門で修業していた文太さんが加わるのだから…

 

 

しかし、文太さんが他の三人と明らかに違うのは「共に万全の状況でなければ戦わない上に、若山先生の状況が整う迄只管待ち続ける姿勢」「子供の前では血を見せず、若山先生が民衆に頼られている場合は一歩引き下がる」「若山先生の事は自分が倒す=他人に傷付けられることが無い様にする。それが結果として民衆を助け、若山先生を援護している」事。

 

 

この辺りの脚本や演出も「頷かせる上手さ」です。

 

 

そして、若山先生が「殴り込み」で放った言葉も素晴らしく、敏さんには「今度は脳みそを入れ替えて来い!」と止めを刺し、セキコウさんには「達磨で一生暮らせ!」と両腕を叩き切り、最後に安部ちゃんに「按摩でもしながら暮らしな!」と目潰しを食らわす!

 

 

「劇画で多く見られる爽快感が抜群の締め」とでも言えばいいのかなぁ…何れにしろ「スカッ!」とします。

 

 

「極悪坊主シリーズ」は当作品を含めて全五作品…佐伯清監督と斎藤武市監督が一作品ずつで当作品を演出された原田隆司監督が三作品ですが、其々の個性と持ち味を生かして、三者三様の「若山先生・文太さんコンビの手に汗を握る戦いを笑い・情感・猥雑さを程好く織り交ぜて描いた傑作シリーズ」。

 

 

是非多くの方々に観て頂きたいだけに、東映様及び東映ビデオ様には「出来るだけ早めのDVD化及び有料動画配信化」を、各名画座館主様及び各放送局様には「上映及び放映の前向きなご検討」をお願い致します。

 

 

当作品とシリーズ第三弾「極悪坊主・念仏人斬り旅」(昭和45年・原田隆司監督・東映京都製作)の主題歌は、若山先生が歌唱された「なむあみだぶつ」ですが、YouTube内には有りませんでした。

 

 

しかし、他の三作品で使用された、同じく若山先生歌唱「極悪坊主ブルース」は動画が有ります。

 

 

「野郎の心を煮え滾らせる素晴らしい歌詞」名曲です!

 

 

こう云う「野郎の血を煮え滾らせる唄」「野郎のあるべき姿を率直に詩にした唄」がもっと市民権を得られれば、日本男児の再生が期待出来るのですが…俺の実生活の周囲でも、何故なのか中々受け入れて頂けないのが極めて残念です。

 

 

「日本男児の生き様・野郎の心意気」この復権を是非果たしたいものです。微力ですが…

 

 

他の出演者は…団巌・方正さん・汐さん・藤山浩二・寺内文夫・笹木俊二・小田部通磨・唐沢民賢・国一太郎・五十嵐義弘・広瀬義宜・宍戸大全・拓ボン・南風夕子・東龍子・紅かほる等々です。