意外に良質なメスブタ箱作品。東映東京「おんな番外地・鎖の牝犬」緑魔子・春川ますみ。 | 東映バカの部屋

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東映制作作品を主体として書いていますが、たまに他の話題も…一人でも多くの東映ファンが生まれる事を望みます!

皆様、こんにちは。


ここ数日の秋田市内は変わりやすい天気かつかなり寒く、霙交じりの雨もぽつらぽつら…

布団と暖房が最愛の恋人…いや…最愛の「恋物」の季節です。


嗚呼!「女」という名の…肉布団!

これが欲しいが…

暫く空き家が続くと女に左右されない生活は組織にも迷惑をかけないし、好きに過せる良さも有り、このまま暫く過ごそうかなぁ、とも思ってしまいます。


まぁ、俺みたいな三無(金が無い・甲斐性無い・髪の毛が無い!)かつ三短(短気・短足・短小!)、更に三早(早飯・早糞・早漏!)は女に好かれんのはよく解っていますし、女がわんさと寄ってきたなんて今も昔もこれからも無いでしょう。


格好付けず「我が道を行く!」

これが東映映画で学んだ事であり(上司や仲間内からも教えられた事も有るが…)野郎の生き方と思います。


因みに世の中の野郎で一番嫌いなのは「格好付け」「流行好き」「恋愛最優先」「義理人情否定」「個人主義=共産主義のアカ思想」の馬鹿野郎です。


さて…「メスブタ箱=女子刑務所」という過激な題名にしてしまいましたが、東映作品にはこの位の方が似合うと思います。


「おんな番外地・鎖の牝犬」(昭和40年・東映東京・白黒作品・村山新治監督)


 



主演は昭和39年に東映にスカウトされ、小悪魔の雰囲気で加賀まり子と人気を二分していた緑魔子。

 


男に騙され、殺人を犯し懲役を受けた囚人役。


刑務官より収監時に身元確認をされる場面について、先日掲載した「新・女囚さそり701号」(昭和51年・東映東京)の記事に頂いた相互読者さんのコメントで…


「両映画とも刑務所に入り所長に名前と年齢を聞かれ「そこに書いてあんだろ」といった後の対応の違いには笑ってしまいます。」(コメント文より一部抜粋させて頂きました)


…と有ったので注目していましたが…


その通りで笑ってしまいました。

情報、感謝です。有難うございました。


魔子を騙した「遊び人」…

「遊星王子」(テレビ版・昭和34年・宣弘社/日本テレビ。劇場版・昭和35年・東映東京)で悪と戦う子供のヒーローだったのが改造手術でも受けたのか「非情の遊び人」となりスケコマシに転じ、魔子に殺されたその人…


梅宮辰夫!


 


いかにも当時の「スケコマシ部屋」の味がたっぷり!

まな板…いや、この部屋のベットで何人の女を包丁ならぬ…シンボルで裁いたのか知りたい…


この後、スケコマシと言えば辰っちゃんかネコさん(金子信雄)かと言われる活躍。

昭和45年には…

アレ歌謡の決定版!不朽の名曲「シンボルロック」を出しています。

いい曲だぁ~!


その後はいい物を食わされたのかすっかり落ち着き、どんな役でも安心して見られる安定した演技を見せ、今に至ります。


女囚仲間には、チンコロ(女囚仲間では同性愛の意味)好きの春川ますみ。

 


「トラック野郎」(昭和50~54年・全10作・東映東京・鈴木則文監督)では9人を産んだ(10人の子供の内、1人は捨て子を引き受けた為)アレ好きとは正反対の役。

ぽっちゃりだけど何か可愛らしい、好きな女優の1人。


浦辺粂子も長期受刑者として登場。


 



この作品、同性愛や下の写真の様な脱走未遂も描かれますが…

 


話の基本線は人間ドラマと感じました。


女囚同士、又は看守・常駐医師・矯正管区職員と女囚の遣り取り、刑務所側の人間の表には現れない優しさと矯正させる側としての強い職務意識、女囚の奥底に潜んでいる深い悲しみ、孤独から芽生えた悲壮感、等々…


他の東映ブタバコ作品とは一線を画す作品です。



何度も同様の事は書いてはいますが、強烈な馬鹿や悪を描ける東映でなければ、単純明快ながら見る方々の気持ちに強く訴え、心に残るいいモノは出来ないと言える好例の作品です。


更に…

白黒映画はカラー映画より画像の劣化が少ない為か場面がはっきりしているし、カラー以上に迫力を感じさせる魔力が有って俺は好きです。



この作品はCS・東映chで11/22(木)25:30~27:00・11/30(金)26:00~27:30に再放送される予定です。


又、続編「続・おんな番外地」は同じくCS・東映chで12/1(土)26:00~27:30。12/6(木)・12/12(水)・12/18(火)・12/25(火)25:30~27:00に放映予定です。